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江戸六阿弥陀

初回:2007. 2.25

 江戸時代に,「江戸六阿弥陀」詣でと言う阿弥陀仏を祭った6つの寺院を1日で回ると言う宗教行事があり,これは現在でも行われています。と言っても,このことを私が知ったのはつい先日の読売新聞で,家の近所のお寺も含まれているので,それでは回ってみようかと思った訳です。なお,この「江戸六阿弥陀」は1本の大木より僧の「行基」が6つの阿弥陀像を彫り,それを長者が建立した6つのお寺に安置したものだそうですが,余っていた木から更に1体の阿弥陀像が彫られ,それが「木余り」,そして,更に残った木から観音像が彫られ,それが「木残り」とされています。と言う訳で,実際は,六阿弥陀(6寺)+木余りの阿弥陀(1寺)+木残りの1観音(1寺)と合わせて7寺をまわると言う訳です。



第1回:2006年10月14日(土)
 2006.10.14(土),本日と明日は先日見損ねた「川越の祭り」で,カメラ等も用意してあったのですが,気乗りがしなかったので行くのを取りやめ,江東区,台東区,北区,足立区にある6つのお寺を巡る「江戸六阿弥陀」巡礼の一部を行うこととしました。これは本当は歩いて1日でまわるものらしいのですが,私の場合は3回か4回に分けることとしました。天気は,昨日夜の天気予報が当たって「曇り後晴れ」で,本日朝の天気予報の「曇り」は外れでした。

 まずは,「田端駅」より歩いた所にある「大龍寺」に。ここは,コスモスを含め,結構,色々な花が咲いていました。ここより,南東に進むと,「大久寺」があり,何の祭りがわかりませんが,花に見立てたと思われる白いものが数本飾られていました。更に進むと,「東覚寺」があり,その門前には2体の「赤札仁王」像が。また,そばには赤い萩の花が咲いていました。そして,ようやく,「江戸六阿弥陀」の第4番「輿楽寺」[与楽寺](東京都北区田端1-25-1)に着きました。

 なお,この寺の寺名の由来ですが,阿弥陀仏は,我ら一切の者に安楽を与えると言うことから,「与楽寺」と名付けられたのだそうです。
 ここより,山手線の線路伝いに歩き,日暮里駅の所から,谷中を通って,上野公園内の「護国院」(東京芸術大学と都立上野高校に挟まれており場所に有り)の前を通り,「五條天神」に。ここにもまだ,まだの状態でしたが,赤い萩の花が咲いていました。「不忍池」の「弁天堂」を通り,「ボート池」の東の不忍通りを渡り更に西に進んだ「暗闇坂」の延長線の通りに。「稲荷神社」の隣には,今でも水が出る「弁慶鏡ケ井戸」があります。
 南に進み,「東天紅」のそばにある「常楽院」跡(東京都台東区池之端1-4-11)に。この常楽院は「江戸六阿弥陀」の第5番で,関東大震災以前は現在の「アブアブ(ABAB)」にあったのですが,震災で焼けてしまい,この東天紅のそばに再建したのですが,第二次世界大戦の時に焼けて,現在は「東京都調布市西つつじケ丘4-9-1」に引っ越しているそうで,ここには小さな祠の中に後背が金色の黒い阿弥陀仏が祭られているだけです。

 本日の「江戸六阿弥陀」巡りはこの2寺で終わりで,ここより南に進んで,「秋葉原」に出て,CDとDVDを入手し,お茶の水を通って,「神田神保町」を経由して,「飯田橋駅」に出て,本日は終了としました。

 なお,このお寺名の由来ですが,阿弥陀仏は常に一家和楽の福徳を授けると言うことから,「常楽院」と名付けられたのだそうです。


第2回:2006年10月15日(日)
 2006.10.15(日),昨日の天気予報だと本日は「晴れ」とのことだったのですが,朝,目が覚めた時は曇り状態だったので,予定していた「奥武蔵」の「伊豆ケ岳」に登ることは止め,「曇り時々晴れ」になった10時頃より,昨日の続きの「江戸六地蔵」巡礼の第2回目として,「北区」の3寺と「足立区」の2寺をまわってきました。

 まずは,「駒込駅より北に進んで「霜降橋」交差点を左折して600m程進んだ付近にある木残り「昌林寺」(東京都北区西ヶ原3-12-6)です。庫裏の工事をしている為か,門の中には入れず,門の外から本堂を撮影しました。
 ここより,東に進み,「旧古河庭園」のすぐ西にある「江戸六阿弥陀」第3番「無量寺」(東京都北区西ヶ原1-34-8)です。ここの庭は非常に美しく,雰囲気も素晴らしいのには驚きました。また,そばの民家には白い花が咲いていました。

 なお,このお寺名の由来ですが,阿弥陀仏は,福寿無量に諸願を成就させることから「無量寺」と名付けられたそうです。
 ここより,北西方向に進んで「飛鳥山公園」に。都内は既に紅葉している木がありますが,ここの桜の木の葉もすこし黄色くなり始めていました。
 そして,北東方面に進み,王子駅のガード下をくぐり,1km程進んだ所に,「江戸六阿弥陀」第1番「西福寺」(東京都北区豊島2-14-1)です。本堂には「六阿弥陀第壱番」と書かれた大きな赤い提灯が掛けられていました。
 そばの民家には,黄色い花が咲いていました。

 なお,このお寺の寺名の由来ですが,阿弥陀仏は,西方浄土に生まれ出る御利益を授けると言うことから,「西福寺」と名付けられたのだそうです。
 更に北東に進み,隅田川にかかった「豊島橋」を渡り,更に荒川にかかった「江北橋」を渡り,すぐに左折して150m程進んだ所が「江戸六阿弥陀」第2番「恵明寺」(東京都足立区江北2-4-3)です。

 このお寺も庭が綺麗で,しだれ桜の木のほか,私は初めて見ましたが,まるでしだれ桜のように,枝に丸太が添えられた柿の木があり,枝には沢山の実が付いていました。

 なお,このお寺の寺名の由来ですが,阿弥陀仏は,家内安全・息災延命の御利益を授けると言うところから「恵明寺」と名付けられたそうです。
 ここより,荒川添いに300m程南に下ると,「江戸六阿弥陀」木余り貞香院性翁寺」(東京都足立区扇2-19-3)です。ここの門は自動式になっており,パネルにタッチすることにより開くようになっていました。どうやら,檀家以外の人は入場禁止みたいな感じだったので,早々に退出しました。

 ここより,更に堤防伝いの道を進み,荒川にかかった「扇大橋」と「隅田川」にかかった「尾久橋」を渡り,途中で花を撮影しながら,歩いていると,まだ,「ホタル袋」の花が咲いていました。

 そして,更に,南に進んで「西日暮里駅」に出て,本日は終了としました。本日は,やや風が強い上,雲は多いながらも青空もかなりあり,また,日差しもかなりありましたが,予定通りに順調にまわることができ,これで残りは亀戸の1寺となりました。

第3回:2006年11月 4日(土)
 2006.11. 4(土),「江戸東京博物館」にて「ボストン美術館所蔵 肉筆浮世絵展 江戸の誘惑」を観た後は,「総武線」沿いに東に進み,「錦糸町駅」前を通り,「錦糸公園」に行くと,白と黄色のバラや白い椿みたいな感じの花,そして,紫色の花が咲いていました。ここより,北東方向に進んで「亀戸天神」に。ちょうど「菊祭り」が開かれていました。

 更に東に進み,亀戸駅からの「明治通り」を渡り更に500m程進んだ所を左折すると,「江戸六阿弥陀」の第六番「常光寺」(江東区亀戸4-48-3)に着きました。ここの本堂は,木造ではなく,鉄筋コンクリート製のモダンなものでした。

 なお,このお寺の寺名の由来ですが,阿弥陀仏は,未来は常に巧妙を放つ身を得させるところから「常光寺」と名付けられたそうです。

 境内には,江戸六阿弥陀の道標の石碑がありました。なお,本堂の左前には,「亀戸七福神」の「寿老人」が祭られている小さな祠があります。また,門前には,当時のにぎわっている様子の絵がありました。

 ここより,錦糸町駅まで戻りました。これで,ようやく「江戸六阿弥陀」を全てまわることができました。



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