タムロン,tamron,28〜80mm,F3.5〜5.6,標準ズームレンズ,Kマウント,177D,matsumo,matsumo2,matsumoto,matumoto
Japanese Only

前ページ Home(gozaru) カメラ目次 Home(coocan) 次ページ

タムロン:28〜80mmF3.5〜5.6ズームレンズ(177D)

最終改訂:2004. 2. 1(前回:2003. 7.27)

<2003年 7月19日(土)の銀座松坂屋の中古カメラ市>

 2003. 7.19(土),本日から21日(月)の「海の日」まで3連休で,本日はその初日でしたが,梅雨がまだ明けず天気が期待できないこと,「青春18キップ」は7/20からしか使用できないこと,本日より映画「永遠のマリア・カラス」が始まること,先日より銀座松坂屋で始まっている「中古カメラ市」にて本日から3日間のみジャンクカメラ市が開かれると言うことで,まずは,銀座松坂屋に行き,次に,日比谷の「シャント・シネ」にて映画「永遠のマリア・カラス」を観ることとしました。

 開店前の10:25に銀座松坂屋前に着くと,中古カメラ市を目的としているみたく見える人ばかりが待っていました。そして, 10:30の開店と同時に中に入り,エレベーター組とエスカレーター組に分れました。私はエスカレーター組でしたが,前の人が歩いて登るので,私も歩く羽目になりました。それにしても,開店したばかりですから,エスカレーターで登る階毎に店員さんが「いらっしゃいませ」と言うのには参りましたが,他の階に下りる人はおらず,ひたすら上に行く人ばかりで,店員さんに対して申訳ない気持ちになりました。

 そして,7階の会場に着き,ジャンクカメラはどこかと探すと,思った通り昨年と同様に「カメラの塩田」がそれを行っていましたが,既にそこはかなりの人がいる状態です。内容的には同カメラ店で普通に販売しているもののほか(すなわち,5000円以上のものですね),その向かい側にはジャンクカメラ類があり,こちらは,1500円のも小数はありましたが,金属製のレンズシャッター式カメラの大部分は2500円,一眼レフボディが2500円,3500円と言ったところでしょうか。これ以外にプラスチック製AFコンパクトカメラが2000円と3000円,後は交換レンズもかなりあり,Lマウントのキャノンのレンズが4700円でした。

 ここに合わせて1時間以上いましたが,結局,買ったものはありませんでした。私が興味ある小西六写真工業のものでは,金属製レンズシャッター式カメラの「Konica S2」と「Konica S3」もありましたが,2500円では買う気がせず止めです。唯一,どうしようか迷ったのが「Konica Eye」(ハーフサイズのAEカメラです)だったのですが,これ,シャッターは動くのですが,明るさを変えてもシャッター速度は変わらないようなので,これでは持っていても使えそうもないなあということと,なぜか,値段のシールが貼っていなかったので,この綺麗さだと2500円だろうと言うことで購入するのを止めました。まあ,飾りものには向いていたのですが。

 また,プラスチック製AFコンパクトカメラでは,ケース付きのものが結構あったのですが, 集めている「Konica Big mini」シリーズで持っていないものは見当たりませんでした。既に持っている初代のものは合わせて5台程あり,いずれも裏蓋の液晶も生きており,使えそうなものだったのですが,何台も持っていてもしょうがないので,買いませんでした。ちなみに,値段は2000円のものが1台,他は3000円でした。

 後,小型の金属製のもので,「Konica C35」の黒のものと「Konica C35 E&L」がありましたが,前者は白を持っているのでわざわざ買う必要は無いと思い,止め,また,後者は既に持っているので止めましたが(なお,いずれも2500円でした),家に帰って調べてみると,黒ボディは白ボデイの1年後に出たので,違うものとのことで,買った方が良かったのではと思いました。なお,このカメラ,プログラム式AEで,シャッター速度や絞りのリングはないので,EEがダメだと,シャッターは動いても,おそらく,使い捨てカメラみたく,シャッター速度も絞りも固定になってしまうのではと言うのもあります。もっとも,価格が2500円もせずに1000円だったら,そんなことは言わずに間違いなく買ったのですが,おそらく持っているだけで,撮影には使わないだろうと言う私には,やはり2500円と言うのは高いです。

 と言うことで,ジャンクカメラは諦め,普通の中古カメラ店の方を結構時間をかけて見ましたが,中古品ではやはり,欲しいものは無し。唯一,新品だったのですが,タムロンのAF一眼レフカメラ用交換レンズが4種類,非常に安い価格でおいてある店があり,それにひきつけられました。内,最も安いのが,「28〜80mmF3.5〜5.6」のズームレンズで,マウントは「ペンタックス」用及び「ミノルタ」用の2種類があり,価格は3000円と激安です(正確に書くと,「28〜80mmF3.5〜5.6 Aspherical」で,型番は「177D」)。発売時の価格は38,000円だったとかで,その1割以下の値段です。持って見ると,ものすごく軽く,外側だけではなく,レンズまでがプラスチックでできているのではと思う程軽いです。また,距離合わせのリングを動かしてみると,動きはスムーズですが,トルクが小さすぎて,MF用のレンズのような操作感が欲しい感じです。このレンズは各マウント毎に10本のみとなっており,ペンタックス用は既に9本,ミノルタ用は5本売れておりました。私はAF一眼レフカメラは持っておりませんが,ペンタックスのAFレンズは私が持っているリコーのカメラでもMF用レンズとして使えますし,折角来たのに何も買わずに帰るのでは欲求不満になるので,購入することにしました。

 店員さんに「これのペンタックス用を」と言うと,ダンボール箱の中からビニール袋に入っているレンズを出して来ました。すなわち,普通の交換レンズのように外箱には入っておらず,説明書も保証書も付いていない言わゆる「バルク品」だったのです。と言っても,レンズフードは付いてきましたが。そして,店員さんが,レンジキャップやリアキャップを外してレンズの中身を確認後,クッション剤で包んで,紙袋に入れて渡されました。勿論,払ったのは消費税込みで3150円です。レシートをもらいましたが,それは松坂屋のもので,どこのカメラ屋だか,書かれていなかったので,お店の名前は覚えていません。

 今年の夏は,このレンズと「リコー:XR-7」の組み合わせで撮影するつもりです。
奥左:177D(28〜80mmF3.5〜5.6 Aspherical)
奥右:付属フード, 前中央:フロントキャップ
赤線で囲んだ部分:ボタンの上に接着剤を付けた部分
 家に帰ってから,よく見てみると,製造は「中国」です。また,入っていた乾燥剤には米語しか書かれていません。これから考えると,このレンズ,米国に輸出して売れ残ったものを集め,汚れている外箱等を外して,バルク品として目玉用に卸したものではないでしょうか。
 また,絞りリングを F22以降にまわすと,Aの所に行き,Aの隣のボタンが少し飛び出してきます。そして,そのボタンを押さない限り,絞りリングは元の数字の所には戻りません。これだと,私が使っているリコーの一眼レフでは非常に使いにくくなります。しかしながら,絞りの数字の状態でこのボタンを指で押したままだと,絞りリングを動かしても,Aのところには行きません。このため,このボタンが飛び出さないように,固まるとカチカチになる接着剤で止めてしまうことにし,早速,ポリアクリル系の接着剤「プラリペア」をボタンのところに付けて,ボタンを飛び出さなくなるように固めてしまいました。その際,固まった後に接着剤が白色だと目立つので,固まる最中にマジックで黒く塗りました。これで,それほど見栄えは悪くは無くなりました。
 固まった後に,動作確認を行いましたが,固める前とは異なり,Aの所にも行っても,反対方向に動かせば数字の所に戻ります。また,Aの所にある場合は絞りの穴の大きさはF22の時と同じです。と言うことで,これでようやくまともに使えるようになりました。

 このレンズ,何年前に作られやものか知りませんが(後日,トキナーのホームページより,1999年発売と判明。すなわち,約4年前のものです),「カメラの塩田」のジャンクカメラやジャンクレンズよりはかなり安い感じがします。この新品のレンズが3,000円でしたら,あのジャンクカメラやジャンクレンズは1,000円と言うのが適正価格だと思います。なお,このレンズの評判を知りたくて,インターネット上のホームページを検索したのですが,あったのは1つだけで,”低価格のズームレンズで,「眠い描写」”とのことで,値段相応と言った感じでした。


<性能・仕様>

項  目 内      容
モデル名 177D [AF 28-80mm F3.5-5.6 Aspherical]
焦点距離・開放F値 28〜80mmF3.5〜5.6
最小絞り F22
レンズ構成 7群7枚
最低撮影距離 0.7m
ズーム形式 回転式
最大撮影倍率 1:8
フィルター径 58mm
重さ・最大径×長さ 237g,72mm×70.4mm
価 格 38,000円
発売時期 1999年


<2004. 2. 1追記>
 昨年は,このタムロンのレンズを何回も使いました。理由はと言うと,軽い上に焦点距離が28〜80mmなので,このレンズ1本でほとんどの写真が撮影できるからです。また,AFレンズにもかかわらず,距離リングの操作感はペンタックスのMFレンズと比較してそれほど悪くはなく,愛用しているリコーのMF一眼レフで使うのに距離合わせに大きな問題が無いからです。ただし,このレンズ,逆光には弱く,すぐにフレアが発生します。ですから,付属のフードは必須です。ただし,一眼レフでの使用ですから,ファインダー内でフレアが見えたら,直射日光を手等で遮って撮影すれば問題がありません。



前ページ Home(gozaru) カメラ目次 Home(coocan) 次ページ