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針穴写真機(ピンホール写真機)

初回:2005. 9.10
 最近,「針穴写真(ピンホール写真)」が流行っているので,私もその流行に乗って撮ってみました。と言っても,新たに針穴写真機を購入したり,針穴写真機のキットを組み立てたわけではなく,数年程前に針穴写真を撮りたくなって購入したLマウントカメラ「コシナ:Voightlander Bessa L」+「ケンコー:ピンホールレンズ02(Lマウント用)」+単体ファインダー「フジ:マサイラマ用ファインダー」を使って写したと言う訳です。

 あ,使用したのは,上記以外に,シャッター速度が1秒以上になるため,手持ち撮影だと間違いなくブレてしまいますので,大昔に小西六写真工業からもらった「ミニ三脚」,シャッターボタンを静かに押せるように「ケーブルレリーズ」で,更に,露出測定のために反射光式単体露出計「セコニック:AUTO-LUMI L-158」を使っています。あ,フィルムは消費税込みで105円(ただし,ポイントが10円分付きますので,実質95円です)のプリント用の「コニカミノルタ:センチュリアスーパー200」の24枚撮りを使用しました。

 なお,ケンコーのピンホールレンズですが,このLマウント用のものは焦点距離28mm用のものが基本で,それをそのまま使う場合は明るさはF140ですが,延長リングを付けて35mm相当にするとF175,そして,更にも1つ延長リングを付けると50mm相当となりF250となります。今回はこの50mm相当で撮影しましたが,その理由は,今は梅雨の季節ですので,青空は期待できないので,なるべく空を入れないように画角を狭くしたためです。

 露出ですが,まずは,単体露出計で測定し,F11の時のシャッター速度を読みます。この速度を8段遅くしたもの(注:ISO200のフィルムの場合)がシャッター速度となります。と言っても,8秒以上になることがほとんどですので,実際はシャッター速度を「B」とし,レリーズを押してシャッターを開け,1,2,3・・・と数えて,計算したその秒数に達したら,シャッターを閉じると言うやり方ですが。 
針穴写真を撮る状態

「コシナ:Voightlander Bessa L」には,

(1)「フジ:マサイラマ」用ファインダー
(2)ケーブルレリーズ
(3)「ケンコー:ピンホールレンズ 02」
(4)ミニ三脚

を取り付けています。

(5)ピンホールレンズには,保護用にフィルターを装着
 (このために,左の写真では光って見えます)

下左は

(6)単体露出計「セコニック::AUTO-LUMI L-158」

です。
 「都立水元公園」で菖蒲の花等(2005. 6.25),家の近所のお寺での石仏等の撮影(2005. 7. 2),そして,「都立清澄庭園」で紫陽花や池の撮影等(2005. 7. 2)を行いました。なお,シャッター速度は8〜70秒間程度でした。そして,これをヨドバシカメラで現像のみしてもらい(現像代:378円),フィルムスキャナー「エプソン:FS-1300ART」を使ってデジタル化したと言う訳です。あ,プリントせずに直接,デジタル化した理由は,少しでもお金を節約するためです。あ,スキャナーでの画面サイズは1600×1067ドットとしました。

 感想ですが,まずは,色彩が出てきません。色がものすごく地味と言うか,地味を通りこしている感じです。この理由が,露出が合っていなかったせいか(全体的に露出時間が長すぎた感じがします),長時間露出のせいか,フィルムのせいか,フィルムスキャナーのせいなのか,あるいは,針穴写真は地味な傾向なのか,わかりませんが,ともかく,全体的に茶色っぽい感じになってしまいました。

 また,全体的にボヤッとした感じで,どこにもピントがあっていません。ソフトフォーカスレンズであれば,このボンヤリした感じは見ていて気持ちがいいのですが,この針穴写真は目に障る感じです。このボケは回折現象による根本的なものですので,フィルムサイズを35mmからブローニー判フィルムを使用した6×9サイズあるいは,シートフィルムの4×5サイズを使用するより解決法はないと思います。やはり,35mmフィルムでは,まともな針穴写真を撮る事は難しい感じです。

 と言うことで,その解決法として,私がいつも使っている「1024×682」ドット,あるいは「750×500」ドットと言う大きさは止め,小さめの「500×332」ドットに縮小することとしました。これで,少しは見易くなりました。そして,次に,色の補正で,画像ソフトを使用し,色の補正と彩度の補正を行い,更に,輪郭強調も行い,何とか,見られるものにしました。

 さて,今回参ったことは,ファインダー内の写る範囲と実際の写る範囲がかなり異なっていたことで,特に,近いものを写した場合,ファインダーから見るよりかなり下の方が写る感じです。これは要注意ですね。こういう場合,やはり,昔のコニカのレンズシャッター式カメラのように,距離と共に写る範囲枠が動くものがいいですね。

 と言う訳で,これで,針穴写真熱が少し覚めてしまいました。


<針穴写真(ピンホール写真)例>

「都立水元公園」内の菖蒲田(撮影:2005. 6.25)
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近所のお寺の庭にある布袋尊の石像(撮影:2005. 7. 2)
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「都立清澄庭園」内の池の側の紫陽花(撮影:2005. 7. 2)
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「都立清澄庭園」内の池(撮影:2005. 7. 2)


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