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<ケンコー製ソフトフォーカスレンズ>
ソフトフォーカスレンズはカメラメーカーからも発売されるようになり,ペンタックスやミノルタの一眼レフ用のものが出ました。ペンタックスのものはかなり安いものでしたが,歪みが非常に大きく,また,ピントを合わせるのは非常に難しいとの評論から結局買いませんでした。 しかしながら,ケンコーから,まず,85mmF2.5が,次に「BESTAN(ベスタン)」との愛称を付けた45mmF4.5が,そして,広角の35mmF4の3種のソフトフォーカスレンズが発売されました。これらは,キヨハラのソフトフォーカスレンズと同様に絞りの開け方でソフトフォーカス状態を調節するもので,絞り開放ですとソフトフォーカスとなりますが,絞った状態ではシャープとなり一般のレンズと同様な描写となります。なお,これらのレンズは一眼レフ用で,別に販売されているマウントを自分で交換することにより,例えば,リコーのKマウント用のものであっても,キャノンのカメラで使うこともできました。でも残念ながらこれらのレンズはあまり売れなかったようで,昨今のオートフォーカス化も関係して,2001年には販売中止になったようです。 |
すが,使用したデジカメのせいと思われます。 | |||||||||||||||||||||||||||||
左より,35mmF4,45mmF4.5,85mmF2.5レンズ | - |
<撮影写真例>
<35mmレンズ>絞りF4(開放) | <35mmレンズ>絞りF11 |
- | - |
<45mmレンズ>絞り4.5(開放) | <45mmレンズ>絞りF11 |
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(工事中) | (工事中) |
<85mmレンズ>絞りF2.5(開放) | <85mmレンズ>絞りF11 |
<ケンコー製ピンホールレンズ>
一時期,ピンホール写真(針穴写真)というのが流行しました。この時は自分で薄い銅板等に小さな穴を開けて,一眼レフの場合はそれを中心部に穴を開けたレンズキャップに貼って使ったようですが(勿論,もっと大きなフィルムを使えるように,自分で暗箱を作った方もいました),この小さな穴を円形に開けるというのは難しいようです(穴は真円に近いものの必要があるそうです)。しかしながら最近はケンコーからこのピンホールレンズが発売されるようになり,一眼レフやLマウントカメラに普通のレンズの代わりにとり付けられるようになりました。これは正確な意味ではソフトフォーカスレンズではありませんが,光の回折によりソフトフォーカス写真ができてしまいます。 ケンコー製のピンホールレンズ(単に直径0.2mmの穴が開いているだけなので,正確には「レンズ」と言えませんが)には,Bessa-L等のライカLマウントに付けるためのものと,一眼レフにつけるためのものがあります。 このレンズは焦点距離28mmの場合F140,同35mmではF175,同50mmではF250と普通のレンズ(F1.2〜F4.5)と比較すると恐ろしく暗く,ファインダーからレンズを通した光(像)を見る一眼レフに付けた場合はファインダーをのぞいてもほとんど何も見えないのではと思います。一方,Bessa-L等のLマウントカメラではファインダーはレンズとは独立していますので,明るい状態で写す範囲を決定することができます。また,一眼レフ用は50mmだけであり,ライカLマウント用は付属している2つのリングを組み合わせることにより28mm,35mm,50mmの3つの焦点距離で写せるようになっています。その上,価格的には「一眼レフ用:50mm(4600円)+マウント(2500円)=7100円」,「Lマウントカメラ用:6800円」と一眼レフ用の方が高い状態です(実際は,これの3〜4割引で購入することができます)。 というわけで,私の場合はこのピンホール写真を撮るために,コシナ:Bessa-LというLマウントカメラ,それにはファインダーが付いていないために,フジのAPSカメラ「エピオンRVX(マサイマラ)」用の付属ファインダーを使用しました。これは本来は,エピオンRVXのファインダーが小さなために見やすい外付けファインダーも付いているとのことみたいですが,外付けファインダーは工夫するとBessa-Lでも使用することができます。そして,ファインダーをのぞいた全画面が28mm, H枠が35mm, C枠が50mmレンズの写る範囲にほぼ相当します。 なお,このピンホールレンズを使用する場合,シャッター速度は4秒〜15秒位になることが多いですので,頑丈な三脚が必須です。そのほか,シャッターを静かに押して一定時間開いておくため(シャッター速度は「B」,すなわち,シャッターを押している時間はシャッターが開いている),「レリーズ」もあった方がいいです。私はその他に,反射式露出計「セコニック:AUTO LUMI Model L158」を持参し,F11の時のシャッター速度を元に,28mmでは+8段(例えば1/60の時は4秒),50mmでは+9段(例えば1/60の時は8秒)の露出としています。もっともプリント用フィルムの場合,露出不足は大敵ですので,実際はこの計算値よりも更に長時間としています。 以下に,これらを使って近所のお寺で撮った写真と,参考として普通のレンズで撮った写真を載せましたが,かなりいい加減に撮ったためか,お寺の本堂の屋根が片がって撮られています。きちんと水平をとって撮影しなければなりませんね。 |
ケンコー:ピンホールレンズ02 左:28mm,中:35mm用アダプター,右:50mm用アダプター 35mmの場合:左+中, 50mmの場合:左+中+右 |
コシナ:Bessa-L+ピンホールレンズ・焦点距離35mm フジのファインダー,シャッターにはレリーズを付けている。 右は反射式露出計 |
<撮影写真例>
<焦点距離28mm> | <焦点距離35mm> |
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<焦点距離50mm> | <参考>Induster-50(50mmF3.5) F8 |
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