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Lマウントレンズを使用するカメラは,1968年まで生産されていた「キヤノン:Canon 7S」を最後に,日本では長い間,新発売されませんでした。
1990年代初頭はバブル経済の末期であり,空前の中古カメラ・ブームが起き,同時のライカ・ブームになり,1996年にコニカよりLマウントレンズ「HEXANON L35mmF2」が限定1000本発売されたのをきっかけとして,Lマウントレンズも発売されるようになりました。そして,1999年にはLマウント用レンジファインダー式カメラ「安原製作所:安原一式」(3月)と「コシナ:Bessa L」(2月)が新発売されました。
特に,安原一式は,キョーセラのカメラ技術者だった安原氏が自分の作りたいカメラを発売したいとのことで,自分の会社を設立し,1997年頃からインターネットのホームページにコンセプトを公開,1998年には試作機の画像を公開し,Lマウントレンズが使えるライカ類似のカメラと言うことで世間の注目を集めました。安原氏は中国の江西光学でこれを製造し,通信販売を行いました。
一方,いわゆるレンズメーカーで,OEMとして一眼レフボディやレンズをカメラ会社に供給していた「コシナ」は,社長のライカ趣味もあって,ブランド価値を上げることを目的として,既に会社が倒産し,そのブランド名のみを他社がコンパクトカメラで使用している「Voightlander」ブランドのレンジファインダー式カメラ等での使用権を入手し,Lマウント式カメラ「「Voightlander:Bessa
L」,Lマウントレンズ「SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5」及び「SNAPSHOT-SKOPAR 25mm F4」を発売しました(HELIARやSKIPARはVoightlanderのレンズのブランドです)。そして,この戦略は成功し,コシナのブランドはカメラ好きの人に広がってゆきました。
私は,このコシナの「Bessa L」を,針穴写真を撮るのを目的として購入しましたが,その後,それだけでは飽き足らなくなり,まずはロシア製レンズで50mmレンズ,次にコシナの35mmレンズ,そして,安原製作所の50mmレンズを購入しました。
<Bessa L>
<Bessa
L> シャッター : 機械式,1/2000〜1秒,B ピント合わせ: 目測 EE : TTL中央部重点平均測光,3点LED表示による定点合致方式 測光範囲: EV4〜EV19(ISO100F4.0;1秒〜F16;1/2000秒) フィルム感度: ISO25〜1600(1/3ステップ) 電 源: SR44又はLR44を2個 大きさ: 135.5(幅)×78.5(高)×33.5(厚)mm 重 さ: 320g(ボディーのみ) |
2000年10月 7日(土) Bessa L 2000.10. 7(土),秋葉原のマップカメラにて,コシナ製の「Voigtlander Bessa-L」を18,000円で購入しました。本当はこの上位機種で,距離計付のファインダーが付いている「Bessa-R」 が欲しかったのですが,それだと,新品で61,000円(上野のヨドバシカメラでの販売価格。ただし,実際はその1割のポイントが付くのでその9割と考えてOK)もするし,元々の目的がピンホール写真用のカメラとして使用ということなので,例え,ファインダーが全く付いていない「Bessa-L」でもどうにかなるだろうということと,値段に惹かれて(「Bessa-L」の標準価格は33,000円。ちなみに「Bessa-R」は68,000円)購入したというわけです。 なぜ,この手のカメラが欲しくなったかというと,先日,「Lマウント用」の「ピンホールレンズ02」を購入したからです(標準価格6800円。購入価 4800円)。このLマウント用のピンホールレンズをうまく使えば,一眼レフカメラにも取り付けられるのではないかと期待していたのですが,やはり,ボディ・キャップに直径39mm程の穴を開けて,そこに押しこむしか方法はないようだったので諦め,Lマウントレンズを付けられるボディを探すことにしました。 私のモットーに「中古のカメラは基本的に1万円以内とする」というのがあり,新品はともかく,中古カメラでは1万円以下ならば買いますが, それ以上の場合は,余程気にいらないと買いません。そして,その条件に合いそうなものはロシア製の「フェド2」(インターネットには新宿の ロシアカメラ店「ダックビル」にて8000円で購入した話が載っていました)や「ゾルキー4」なのですが,ロシア製カメラはデザインが私の趣味ではありませんし,また,品質がよくないとの話は有名ですので,8000円で買えるのならばともかく,それ以上でしたら,持っているとかえって,安くて壊れやすいロシア製カメラを使用しているとのことで,コンプレックスを持ちそうな上,人に見せるのが恥ずかしく感じそうなので,とても買う気がしません。一方,国産品の場合は,1960年代までの製造されたものがほとんどですので,かなり古く,機械的に大丈夫かなあと思ってしまいます(先日,江戸川橋駅近くの「カメラの塩田」で,「キャノン7」のEE故障品が24,000円で販売されていましたが,シャッター幕も結構痛んでいました)。 そして,昨日,秋葉原のマップカメラに行った際,「新品同様」と書かれていた「Vessa-L」 を見つけたというわけです。ショーウィンドウのガラ ス越しに見た限りでは非常に綺麗だったので,買おうか散々考えたのですが,その時は,確かに安いが,やはり,ファインダーが付いていな いと,レンズの焦点距離毎に外付ファインダーを買わねばならないし,その外付ファインダーは新品で17,000円位とむやみやたら高い代物なので,止めた方がいいと結論し,買わないで出ました。でも,買わないにもかかわらず,店員さんがその階(4階です)から出る時に「どうも有り難うござ います」と非常に愛想が良いのが印象的でした。 家に帰ってから色々調べてみると,外付けファインダーはロシア製のものが3000円程度で入手できた話がインターネット上に載っていまし たので,探せばこの程度でも入手できそうな感じでした。 それで,本日,江戸川七福神,柴又七福神,及び,富士講の遺跡の葛西金町富士,南千住富士に行った後,上野に出て,ヨドバシカメラにて「Bessa R」及び「Bessa L」に触り,その足で,秋葉原のマップカメラに行ったというわけです。 4階に行くと,ちょうど,ロシア製カメラ(確か,販売価格24,000円のものでした)を買おうとしていた老夫婦がいて,店員さんが使い方を説明していました。どうやら,老夫婦はそのカメラがEEではなく全手動とは知らないようで,絞りやシャッター速度の設定の仕方から説明してい ました。どうも,カメラについてあまり知らないよう方達のようでしたので,店員さんは「ロシア製のカメラはよく壊れますし,また,壊れたら事実上修理はできないので,使い捨てカメラと同じと考えた方がいいですよ。かなりの金額ですし,ライカ等で慣れた方が買われるのならばいいですが,初めての方でしたら,私はお勧めしません。」と言ったので,結局,老夫婦は買いませんでした。こういう場合,普通は売ってしまうのだと思うのですが,後々のトラブルも考慮に入れたのでしょうが,それにしても,その販売姿勢には感心しました。 それが終わって,その店員さんに声をかけてショー・ウィンドウから「Bessa L」を出してもらおうとすると,「レンズも付けてみますか。もっとも,付けてもファインダー無しのカメラですので,あまり意味はないですが」との言葉だったので,勿論,レンズも出してもらい,早速レンズを付けて,動作確認を行いました。電池は入っていたので,EEの LEDの点灯の様子の確認,シャッター速度を変えてのシャッターの開き方の確認を行いました。ボディにはほとんど傷もなく,新品同様と書かれていたのは本当でした。問題は見つからなかったので,「買います」と言いました。 すると,店員さんは,これは外箱付きとのことで,外箱を出してきました。そして,「保証書の日付は2000.6になっています」と言いました。「えっ,じゃあ,購入して,1,2回使っただけで,売った物ですね」と答えました。その上,説明書,ストラップ等,どうやら,購入時の一式が全て付いているようです(ただし,ボディ・キャップのみありませんでした。もっとも,これが最初から付いているのかどうかはわかりませんが)。お金を払い,領収書をもらう際には,「1週間以内でしたら,故障等には対応します。これは私の名刺ですので,遠慮なく私におっしゃってください。」と名刺とともに領収書を渡され,非常に,良い気分の買い物をすることができました。 その後,ボディ・キャップはあった方がいいので,昭和通りにある「カメラのニッシン」に行きました。すると,何と,ずうっと探している「リコー:XR-1S」が13,000円であったので,早速,見せてもらいました。ボディに沢山の細かい傷があるのと裏ブタの一部に錆があるのは仕方がないですが(私の XR-1Sも同様ですので),ファインダーをのぞいてみると,右側の方にかなり気になるこげ茶色のカビ跡が幾つもあり,黒いゴミならばともかく,この状態だととてもメインカメラとしては使う気にはならない代物でした。これだったら,8000円位だったらともかく,13,000円では高すぎると判断しました。そして,その代わりといってはなんですが,「Bessa L」用の金属製ボディ・キャップ(L39マウント用)を800円にて購入しました。1階に行くと,レンズ無しで入りそうな中古の皮風ケースが150円だったので,それも購入しました。 家に帰って,早速,チェックしてみると,皮ケースは思った通りにちょうどよい大きさでした。また, 「Bessa L」自体もやはり問題は無いようです。しかしながら,驚いたことは赤い紙に「沈胴式レンズを装着した場合は,沈胴すると本体やレンズを破損させる恐れがありますので,絶対に押し込まない状態でお使いください」との旨の表示が書かれていたことです。ううん,すると,このカメラは私が買おうと思っていたロシア製の沈胴式レンズ「インダスター22 50mmF3.5」(このレンズ,暗いのですが,ロシア製レンズとしては割と評判がいいもので,1本8000円程度なので買ってもいいと思っているものです)は買っても沈胴させて使うことはできないのだ,逆に誤って沈胴させてしまうと壊してしまう可能性もあり,買うのは止めた方がいいようだと思いました。また,これは多分,「Bessa R」でも同様でしょうし。ロシア製の他のレンズかキャノンあたりの古いレンズを探すのがよいかもと思いました。 さて, 「Bessa L」の手ざわりであるが,結構,良いです。特に,前面のゴム風の貼物が見た目もいいし,手ざわりも良いです。また,裏ブタはコシナのOEMの「リコー:XR-8 SUPER」の裏ブタと同じもので(「Bessa L」のボデイの骨組部は「XR-8 SUPER」と同じものだと思います),平らではなくボディを持ち易い形状になっているのですが,「XR-8 Super」の場合と同様に,この裏ブタは非常に安っぽく見えます。 ということで,後は撮影してみるだけですが,その前に,外付ファインダーが欲しいですね。 |
<外付けファインダー>
左:「エピオンRVX」(マサイマラ) の外付ファインダー ファインダー内の視野枠は,本来H,C,Pモードに相当するが, 全画面=28mmレンズ H枠 = 35mmレンズ C枠 = 50mmレンズ の画面に相当する。 右:ケンコーのデジカメ用の外付けファインダー 前後のガラス面が最も短い時の全画面が35mmレンズ 前後のガラス面が最も長い時の全画面が47mmレンズ 前後のガラス面が最も長い時の赤線内が60mmレンズ の画面に相当する。 |
2000年10月9日(月) ケンコーのデジカメ用の外付けファインダー 「Bessa L」にはファインダーが付いていないために,勘で撮影範囲を決めるか,外付けファインダーをアクセサリー・シューの所に付けて(もっともこれを付けても距離計が付いていないので,目測でレンズの距離をセットする必要があります)撮影する必要があります。ところがこの外付けファインダーって高いのですね。ライカ製のものは高いとは思っていたのですが,国産の新品だと17,000円程度,中古でも1万円以上,ロシア製で7000円程とこれではレンズを買える値段です。確かに生産量は少ないので高いのだと思うのですが,写りには直接関係ない部分で何でこんなに高いのだと思ってしまいます。 ということで,インターネットの掲示板上にこのことを書いたら,「うりゃを☆」氏から,ケンコーのデジカメ用の外付けファインダーを付ければということを教えていただきました。ところが,先日,上野のヨドバシカメラに行った際に探したのですが,全く見あたりませんでした。そし上,これは本年3月の映像・カメラ用品ショーでもらった総合カタログには載っているのですが,先日行った際に入手したケンコーのカタログには載っていませんでした。ううん,もしかして,本年3月には発売する予定だったが,発売しないで終わってしまったのかなあと思っていたのですが,本日,中古カメラ店「新宿中古市場」に行くと,何と,そこにある 「Bessa L」にはケンコーの外付けファインダーをストロボから取り外したらしいアクセサリー・シュー経由で付けてあるではありませんか(勿論,他にレンズも付いていました)。「あ,やはり,発売はしていたのだ」ということで,勇躍してヨドバシカメラのデジカメ売場に行き,デジカメ関係のアクセサリーを丹念に見て行くと,ありました,1ケだけでしたが,ケンコーの外付けファインダーが1960円でありましので,早速,購入しました(標準小売価格:2800円)。 この外付けファインファーは普通の外付けファインダーと異なり,レンズは使っておらず,四角い筒型の前後面に各々単なるガラスを入れており,前面のガラスには赤で枠が描かれているという,レンズを使わない素通しのものですが,カメラのアクササリー・シューではなく,デジカメのプラスチックケースにマジックテープで付けるようになっています。 「Bessa L」の場合はこれだと使いにくそうなので,アクセサリー・シューに付ける工夫をする必要があります。これには,ストロボの壊れたものが必要なわけで,先日行った上野の「アメ横カメラ」のジャンク市にストロボもあったのを思いだし,今度は,新宿から上野の「アメ横カメラ」に行きました。すると,ジャンク市は先週の土日に引き続いてやっており,ストロボを見てみると,ありました,「発光しません」というキャノンのストロボが 300円でありました。 家に帰って,早速,キャノンのストロボのアクセサリー・シューに装着する部分にあるネジ4本を外し,細い電線4本を切ると,アクセサリー・シュー装着部分とその上の平らな部分が取れました。しかしながら,この平らな部分はちょっと大きすぎるので,のこぎりとヤスリで切りとりちょうどよい大きさとし,ナイフでケンコーの外付けファインダーを乗せる部分をナイフで十分にヒッカキ傷を付けました(接着を良くするためです)。そして,外付けファインダーの下面もこちらはアルミなので硬かったですが傷を付けて,両者に接着剤を塗り,接着しました。そして,黄色の接着剤部分が固まった後,この部分に黒いマジックを塗って,接着剤が目立たなくしました。 さて,使い心地ですが,まずは外側からの見栄えですが,残念ながらあまり良くないです。特に,前ガラスに書かれた赤い枠と中央部の赤い丸が見かけを非常に悪くしています。また,ストロボのアクセサリー・シュー部が結構厚さがあったため,この外付けファインダーは背が高くなってしまったこともカメラに付けた時の見栄えを悪くしています。その上,ファインダーを通しての写る画面自体も,赤い枠があるためにあまり綺麗に見えません。 |
「エピオンRVX」(マサイマラ) の外付ファインダー APSフィルム用のコンパクトカメラ「フジ:エピオンRVX」(渾名:マサイマラ)は,カメラ本体のファインダーのほか,外付けファインダーがおまけに付いております。雑誌「中古カメラGET!」の投稿欄に,中古品でこのカメラを購入し,付属の外付けファインダーのカメラ取り付け部を少し加工するれば,ライカで快適に使用することができる旨の記載がありました。その後,別な方から,中古品で購入するのではなく,フジのサービスステーションで予備部品として購入すれば2500円程で済む旨の投稿がありました。 と言うことで,私もJR有楽町駅近くの数寄屋橋ショッピングセンターのフジのサービスステーションで,「マサイマラ用の外付けファインダーを」と言って購入しました。 しかしながら,家に帰って,早速,「Bessa L」のアクセサリー・シューに取り付けようとすると,外付けファインダーのアクセサリー・シュー部のすぐ上のあたりがひっかかかって付けることができません。このため,外付けファインダーのアクセサリー・シュー部とその上の間の間隔を広げることにしました。すなわち,ドライバーでネジを外して,ワッシャーを入れてからネジを回して元に戻し,間隔を広げると,今度は問題なく,「Bessa L」のアクセサリー・シューに取り付けることができました。 この外付けファインダーは水平方向に長いので,カメラの裏蓋より少し出てしまいますが,それでも,ファインダーを通してのクリヤーな見え方は抜群で,ケンコーのデジカメ用のファインダーは比べものになりません。また,カメラに付けた状態での美しさも十分です。なお,ファインダーの全視野が28mm,H枠が35mm,C枠が50mmレンズに相当するものとして使えるようです。勿論,元々, APSフィルム用カメラのファインダーですので,多分,結構,似た 視野が撮れるということだと思うのですが。と言うことで,この外付けファインダーは,ライカ等のカメラ用のファインダーを安く欲しい方には,お勧めのものですね。 |
<付録: EPION RVX マサイマラ> 形 式: APSカメラ(画面サイズ17mm×30mm) レンズ: フジノンレンズ25mmF4(3群3枚構成) シャッター: プログラム式電子シャッター(1/6〜1/450秒) ファインダー: 実像式,0.28倍,C/H/P切り替え式,AFフレーム,近距離補正マーク,AFランプ 電 池: CR123A×1本 大きさ: 130X68X45.5mm(外付けファインダー別) 重 量: 252g(拡大ファインダー/電池別) その他: 外付けファインダー標準装備 |
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