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NTT-DoCoMoのインターネットメール・プラウザボード「ポケットポストペット(PocketPostPet)」はその色や形から若い女性を対象としたものと思われますが,今井透氏が雑誌「Mobile
Press」2001年春号にそれが単なるメール・ブラウザボードではなく,その内部には「Windows CE
2.12B」が入っており,フラッシュメモリカードの一種である「マルチメディアカード」を使えば,これを「Windows
CE」機となり,Windows CE用のソフトの一部が使えることを発表されました。また,氏はインターネットのホームページにもそれを発表され,それらの情報により多くの人々が「ポケットポストペット」の「Windows
CE」化を行うと共に,専用のソフトあるいはそれで使えるように改良したソフトを発表されました(ポケットポストペットに入っている「Windows
CE」 2.12Bは普通の「Windows CE」より一部のファイルが削除されたものが入っていること,画面サイズが「320×240ドット」と「1/4
VGA」で,例えば代表的な「Windows CE」機である「シグマリオン」の半分のサイズとなっていることにより,普通の「Windows
CE」機用のソフトは,中々まともに動かないことが多いためです)。また,多くの人々によりポケットポストペットに関するホームページが作られ,また,専用の掲示板も非常に活発となりました。
私がこの「ポケットポストペット」が「Windows CE」機として使えること,その価格が4000円弱となり,極めて買いやすくなったことを知ったのは,2001.8に色々なホームページを見ていた時に偶然にその関係のホームページを見たためで,PDAのはしりの機種であった「HP-100LX」の日本語化の時のような熱気に圧倒されました。そして,私もその熱気に当てられ,私も「3種の神器」と言うべき「ポケットポストペット」,「マルチメディアカード」,「SDカードアダプター」を買って,それらのページを参考にしながら「Windows
CE化」を行いました。なお,「ポケットポストペット」の「Windows CE」化に関する詳細は,私のホームページのリンク集に載せていただいているホームページやその他のページに詳細に書かれていますので,初めての方はそちらを読まれた方がいいと思います。私の場合は,どちらかといえば覚え書きみたいなものですので。
ポケットポストペット(本体)と着せ替えプレート 左:購入時 右:着せ替えプレートで白にしたもの 下:着せ替えプレート |
PCカードアダプターとマルチメディアカード 左より「SDカードアダプター」,「マルチメディアカード」, スマートメディアカード,コンパクトフラッシュカード |
上からだと,犬の顔のように見えるデザインです。若い女性の使用を目的としているので,購入時は濃いピンク色です。ただし,写真の上が開く形になっており,実際に机の上に置いた時は写真の上下反対に置く形になるので,犬の形になっていてもあまり意味はないと思っています。 2001.6〜2001.9に行われたキャンペーンで,白と青の着せ替えプレートが付属しているポケットポストペットが販売されました。本体はピンク濃い色ですが,これを外して白や青のものに替えると,男性が持ってもそれほどおかしくないものになります。 なお,青色の着せ替えプレートは半透明なために,取り付けるとポケットポストペットのネジや穴が見えてよくないので,裏側に水性の白い塗料を塗って不透明にしてから付けるといいです。 |
マルチメディアカードはフラッシュメモリカードの最新の規格のためか,スマートメディアカードやコンパクトフラッシュカードと比較しても非常に小さいです。しかしながら,価格はかなり高く,コンパクトフラッシュカードの倍はします。しかしながら,もっと高いのはSDカードアダプター(マルチメディアカードをノート型パソコンで使えるようにするPCカード型アダプター。SDカードとマルチメディアカードは同じ形で厚みのみが異なるために両カード共,使用可能)です。2001. 9. 2購入時点の消費税込みの価格は,16MBマルチメディアカード[IO-DATA]は3970円でしたが,何とSDカードアダプター[ハギワラ・シスコムズ]は5649円もしました。なお,ポケットポストペット[NTT-DoCoMo]は3980円でした(2001. 8.31購入)。 |
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購入時の「ポケットポストペット」 右は付属のタッチペン。本体に納めることができます。 なお,実際の液晶画面は下の写真より遙かに綺麗です。 |
「Windows CE」化したポケットポストペット 右は付属のタッチペン本体に納めることができます。 壁紙は私が撮った写真を使っています |
スイッチを入れると,インターネット・メールソフトの「ポストペット」が起動します。また,画面の右にある青いアイコンをクリックすると,インターネット・ブラウザが起動します(青いアイコンの上の赤いアイコンがポストペットのアイコン)。 なお,NTT-DoCoMoと携帯電話を接続するケーブルは本体底部に格納してあり,勿論,これらを使用する場合は携帯電話と接続する必要があります。しかしながら,私はPCカード型PHSの「MC-P200」しか持っていないので,これらは全く使うことができません。 |
今井氏や他の方々のホームページを参考に,「Windows CE」化を行いました。画面の左右のアイコンは左上より下に「メールを書く」,「受信簿」,「送信簿」,「お友達帳」,右上より下に「ポストペット」,「インターネット」,「カレンダー」,「電卓」,「設定」となっていましたが,現在は,左上より専用ソフトの「風手帳ポケット」,「ポケットメモ帳」,「Tillano Explorer」,「Small Menu」,右上より「光の辞典」(英和・和英・国語辞典),「パイプ」,「倉庫番」,「テトリス」,「ゲームボックス」となっています。 |
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光の辞典(データ:テグレット技術)の使用画面 実際はこの画面より遙かに綺麗です。デジカメだと,ラチュードが低いために液晶画面の色が飛んでいます。 なお,画面の左右のアイコンの下に,インストールしたソフトを私にわかりやすい名前を印字した灰色のテプラを貼っています。クリックによりこれらが起動します。 |
ゲーム:倉庫番の初期画面 実際はこの画面より遙かに綺麗です。デジカメで撮影した場合,そのシャッター速度とCCD画素,ポケットポストペットの液晶の画素と裏面からの光源の干渉するので縦筋が生じ,また,色温度・色の偏りがうまく補正されないために青みがかった色になると思われます。 |
(有)テグレット技術による「光の辞典」はPC-DOS,Windows 3.1,Windows95等で使える英和・和英・国語辞典ですが,その中の辞書データ,インデックスを使用することにより,例えば,HP-200LXでも使用することができました。これを「Windows CE」機用にしたのが,「Hikaruce.exe」です。 | 「ポケットポストペット」は上述の理由により,動くことが確認されたゲームもそれほど多くはありません。上述以外に,「CEOctopus」等が正常に使えますが,例えば,「四川省」や「南京」では一応遊べますが,左右が切られてしまいます。 |
1.Windows CE化の方法
パソコンにて,マルチメディアカード内にフォルダ「\CE\4100」を作り,今井透氏の「Texplore.exe」を「AutoRun.exe」とリネームしたものをコピーします。そして,そのマルチメディアカードを「ポケットポストペット」に挿入し,リセットすれば,ファイル管理ソフトが起動し,これで「Windows
CE機」として使用できるようになります。以下,詳細は私のホームページのリンク集から行けるポケットポストペットに関するホームページ等をご覧下さい。
2.ポケットポストペットのバージョンとマルチメディアカード
現在,ポケットポストペットの内部ROMバージョンには,「Build No. 3909,4300,4403」の3種類があり,Windowsフォルダの中の「CVersion.exe」を起動することができます。しかしながら,「3909」機は初期に販売されていたもので,現在,入手できるものは「4300」と最新版の「4403」です。また,この2つはポケットポストペット本体裏にある製造番号でもわかります。すなわち,この製造番号は「7桁-5桁-6桁」でできていますが,中央の5桁の最後が「8」,「9」,「A」は「4300」,「B」は「4403」です。この2つの違いは使えるマルチメディアカードの種類(販売会社・型番)で,「4300」の場合は事実上「IO-DATA:PCMMC-16MS」,「メルコ:RSMV-32M/64M」の3種類しか使えないと思った方がよいようです(ただし,サンディスクのものは使えないと同社が交換で対応してくれるそうです)。一方,「4403」の場合は,秋葉原の「PC-VEGA」(千代田区外神田4-4-9
)という店で消費税込みで3129円で販売されている富士通パーソナルの32MBマルチメディアカード等,各社の色々なものが使えるようです(注:私が購入したIO-DATAの16MBは消費税込みで3970円もしました)。
ということで,購入時はできればこの製造番号を確認し,「B」のものを買うのが吉だと思います。
また,マルチメディアカードの容量ですが,アプリケーションを普通に使う限りは16MBでも十分だと思います。しかしながら,私みたく辞書を入れようとするとそれでは足りなくなったり,ギリギリになったりするので,32MBや64MBが必要になると思います。
3.拡張子が「CAB」であるファイルと「SETUP.EXE」ファイルのインストール
普通の「Windows CE」機はパソコンとケーブルにて接続することにより,ソフトをインストールするらしいのですが(「らしい」というのは普通の「Windows
CE」機は持っていないので,経験したことがないためです),ポケットポストペットではそれはできず,一般的にはパソコンよりSDカードアダプターを介してマルトメディアカードにソフトをコピーし,それをポケットポストペットに挿入し,本体に移動するかあ,あるいはそのままで,ソフトのファイルをダブルクリックすることにより起動します。しかしながら,拡張子が「CAB」だったり,セットアップファイルとなっているものは,普通はパソコンからケーブル経由でインストールしなければならないで,それを回避する方法,すなわち,そのインストール法を簡単に書かせていただきます。
(1)例えばその名称が「abcdefg.cab」と拡張子が「cab」となっているファイル
(1)Windows95用の「cab」ファイルを解凍するソフト,例えば,村山氏の「ArchIt.exe」を使って「abcdefg.cab」使って解凍します。すると,例えば,「abcdefgh.000,abcdefgh.001,abcdefgh.002」等の拡張子が「000〜00*」のファイルが幾つかできます。
(2)次に「abcdwfgh.000」をリネームして,「abcdefgh.txt」という名称とし,エデッタでその中身を読みます。すると,訳のわからない文字の中に,幾つかファイル名らしいものが読めるので,abcdefgh.001,abcdefgh.002を順にその名称にリネームします。すなわち,例えば,abcdefgh.000
→ abcdefgh.exe,abcdefgh.002 →abcdefgh.dllと言った具合に変更します。
(3)これらのファイルをマルチメディアカードの適当なフォルダにインストールします(なお,ファイルをインストールするフォルダに関しては,例えば,「abcdefgh.dll」は「ポケットポストペット」の中の「Windows」のフォルダに入れ,「abcdefgh.exe」はマルチメディアカードのフォルダの中に入れるとかもあるので,「abcdefgh.txt」の中身をよく確認し,また,インターネットからの情報を得てから,拡張子が「exe」以外のファイルはインストールするフォルダを決定する必要があります)。
(2)「Setup.exe」等の名称で,拡張子が「exe」で,かつ,Windows95上からインストールしなければならないファイル
(1)例えば,「Setup.exe」という名称の場合,Windows95上でダブルクリックするとセットアッププログラムが起動するが,途中で止まってしまいます。この場合,まず,「Setup.exe
→ Setup.zip」とリネームします。
(2)拡張子が「zip」のファイルを解凍するソフト,例えば,PC-DOS用の「unzip.exe」を使ってこれを解凍します。すると幾つかのファイルができますが,その中で,例えば「setup.cab」という「cab」という拡張子ができるファイルを使用することにします。
(3)以後,このファイルを上記の「cab」ファイルのインストール法に従って行います。
4.最初の画面の変更
私の場合は「ポケットペット」は全く使用しないので,起動する必要は全くありません。しかしながら,自動的に起動してしまうので,それを回避する方法です。まず,今井透氏の「TascalRegedit.exe」を起動し,「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\CASIO\MCShell\SetupWizard」を削除後,「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\CASIO\MCShell\Startup\00\」の中の「PPWinCE.exe」の代わりに「\Program
Files\Tool\Sqpp.exe」を登録しました(「Sqpp.exe」はSakamoto Tatsuya氏により作成された画面をWindows95風にするソフトで,壁紙を簡単に変更できるほか,起動しているソフトを終了したりすることができ,また,画面上にショートカットも置くことができるようになります)。また,「00」の次の行に「01」を作り,そちらに「\Program
Files\Tool\Battm.exe」と登録します(「Battm.exe」はmatsumo氏により作成された,画面の上か下に常時バッテリー充電状態が表示されるソフトです。なお,このmatsumo氏は私と同ハンドル名の方です)。
5.壁紙の変更
「Sqpp.exe」を起動していると,壁紙を簡単に変更することができます。壁紙は「320×240ドット・256色」で作成すればOKのようです。ただし,256色に減色する際,なるべく綺麗にそれをできる条件で行った方がいいと思います。私の場合は,「PaintShop」というソフトで「Optimized,Error
Diffusion」という条件で行っています。また,サイズ的には78KB程度ですので,10枚位を「Sqpp.exe」と同じフォルダに入れていても800KB程で済みます。私は市販CD-ROM内の美しい女性の写真や私が撮影した写真を使って壁紙を作成しています。
6.ハードアイコンとキーの変更
「画面」左右にあるハードアイコンに登録されているソフトは「電卓」,「設定」以外は使わないので,今井透氏の「Stweak.exe」を使って,自分の入れたアプリケーションを登録します。これで,同氏による「Texplore.exe」で直接指定して起動,あるいは「Smenu.exe」を使ってメニューに登録してあるものを選択して起動しなくても,ハードアイコンのクリック一発で起動することができるようになります。また,登録したソフトの名称をテプラで印字し,アイコンの下に貼り付けておけばわかりやすいと思います。なお,「電卓」,「設定」はpopsoft氏の「Popmenu.exe」を左上の「メールチェック」キーに登録し,いつでも使えるようにしました。
「ポケットポストペット」には「Ctrl」キーが無いために,「Nakamura Satoshi」による「quack.dll」を使用して,左下にある「タブ」キーを「Ctrl」キーにすると使いやすくなります。そして,変更したことをわかりやすくするために,「タブ」キーの上にはテプラで「Ctl」と印字したものを貼り付けます(これ以外に,右上の「電源」キーも「I」としか書かれていないので「Pow」と印字したものを貼りました。
7.インストールしているもの
今のところ,私の「ポケットポストペット(Build No.4300)+16MBマルチメディアカード」にインストールしてあるソフトは以下です。なお,インターネット上には「Windows
CE」用のソフトが多数公開されていますが,これらは「Windows CE」機の中のCPUの種類,「Windows
CE」のバージョンにより使える使えないがありますので,まずは「ポケットポストポケット」用のものを,それが無い場合は「H/PC
2.0,MIPS」用を選択します。勿論,「H/PC 2.0・MIPS」用のものでも,正常に使えるのはその一部だけです。
[16MBマルチメディアカード]内
<Apl>Kzcardp.exe(@風氏の「@風氏の「風カードPocket」),Kznotep.exe(@風氏の「@風手帳ポケット」),Pnotepad.exe(今井透氏の「ポケットメモ帳」),Xaudio.exe(「MP3再生」ソフト)
<Dic>Hikaruce.exe(伊藤氏の「光の辞典」)
<Game>Ceoctpus.exe(Octpus),GameBox.exe(ゲームボックス),Pipe.exe(パイプ),Tetris.exe(テトリス),Warehouse.exe(倉庫番)
[ポケットポストペット]内
<Program Files\Tool>Battm.exe(matsumo氏の「電池状態」表示ソフト),Fusenmin.sqp(Tatsuya氏の「付箋」表示ソフト),Popmenu.exe(popsoft氏の「元々のハードアイコン」起動ソフト),Quack.exe(中村氏の「キー配列変更」ソフト),Smenu.exe(今井透氏の「ポッポアップメニュー」,Sqpp.exe(Sakamoto氏の「Windows95風」にするソフト),Stweak.exe(今井透氏の「各種環境設定」ソフト),TascalRegedit.exe(今井透氏の「レジストリエデッタ」),TaskMIPS.sqp(Tatsuya氏の「タスク切り替え」ソフト),Texplore.exe(今井透氏の「ファイル管理」ソフト)
7.最近の価格
私はポケットポストペットを2台持っています。これの新発売時は1万円以上したのらしいのですが,現在は4000円弱となっているようです。私の場合は,1台目は2001.
8.31に秋葉原駅と御徒町駅の間にある「PCボンバー」という店にて,消費税込みで3990円でした(Build
No. 4300)。そして,2台目は2001. 9. 9に新橋駅前の「キムラヤ」にて,着せ替えプレート付きのものを消費税込みで3129円で購入しました(Build
No. 4403)。また,秋葉原のツクモでは9/16(日)のワゴンセールにて何と1980円で販売していたそうです。しかしながら,全体的にはポケットポストペットは品薄になっているようで,。2001.
9.20頃のポケットポストペット関係の掲示板には秋葉原では「PV VEGA」という店のみで見つけたとの書き込みがありました(消費税込みで3129円です)。
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