坂東33観音巡礼,matsumo,matsumo2,matsumoto,matumoto,笠森寺,清水寺,那古寺,満願寺
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坂東33観音巡礼(7)

最終改訂:1999. 9.19(初回:1998.12.27)
第31番 大悲山 笠森寺[千葉県 JR外房線・茂木駅より牛久駅行バス・笠森バス停下車・徒歩]

1999年5月1日(土)
 5/1(土),本来は4/29(木)より連休に入ったので4/30(金)は会社を休んで今頃はどこかに旅行に行っていた筈でしたが,5/12に大きな会議があり,そのための資料作りで連休がどうなるかわからないとのことと,ことしは天候が不順でどうも旅行に行く気がおこらなかったので,結局,ホテルの予約をとらなかったために,5/1〜5/5までの5日間は家にいることになってしまいました。このため,まさか,毎日家にいてもしょうがないし,今年の連休は4/30〜 5/2まではまあまあの天気,その後は天気がくずれるとの予報でしたので,とりあえず, 5/1は坂東33観音巡礼第20回目として「第31番大悲山笠森寺」に行くこととし, 5/2はできれば奥多摩の山に(33観音の方を先にしたのは,山登りの後は足の筋肉の痛みがひどいであろうから,休養をとりたいためです)に,そして,最後の 5/5は「映画サービスデー」ですので,勿論,映画を観に行くということとしました。

 ということで,本日ですが,この笠森寺に行くには外房線茂原駅より牛久行バスにて笠森観音バス停までというコースで行くのですが,そのバスというのが, 8:10,11:25,14:05,16:15しかないため,余程家を早くでない限り8:10には乗れませんので,11:25発に乗ることとなり,そうなった場合は,東京駅発9:25の上総一宮行快速列車に乗れば十分です。

 昨日は25時頃寝たというのに,朝,5:50に目が覚めるが,どうせ,本日はゆっくり行けばいいやということで,うつらうつらし,結局,6:50に起きる。窓を開けて外を見ると,昨日と同様に空はやや白いが,それでも青空である。朝食後,出かけるには早いので,パソコンにて,書きこみのための文章を書く。

 8:50家を出て,駅にていつもの通りに「ホリデーキップ」を購入し(2040円)する。このキップは何と今までは自動改札を通れないサイズであったが,今回は定期券サイズとなっており,自動改札を通れるようになっていたのに驚く。山手線にて(立っている状態)東京駅に出て,総武快速線地下ホームに行き,予定より1本早い9:18発千葉行快速に乗る。来たのが空いていたので,間違いなく座れるからだ。先頭車両であったが,ガラガラの状態である。

 車内にて,HP-200LXにてパソコン通信ネットにあげるための文章書きを始めるが,これは先日,フラッシュメモリディスク内のソフトを大幅に変えたばかりで,その後初めて使ったのだが(注:今までこのHP-200LXは百科事典を入れていたのですが,水晶発振子を購入時のものから36MHzのものに交換して 2.27倍速化したことと,デジタルカメラのAllegrettoを購入したことから,このHP-200LXを旅行用+Allegerttoで写した画像のAllegrettoからの移動用にしました),エデッタの MemoExpress.EXMを使おうとしてそれがまだ,使えない状態になっていることを発見する。慌てて, MemoExpressのマニュアルを探すが,残念なことになぜか,入っておらず,設定ファイルを作ることができないので,結局, VZ-Editorを使って,文章を書くことにする。これだと,文章を書くのは楽なのだが,他のソフトが同時に使えないので,こういう場合はちょっと不便なのだ。

 車窓から見える空は快晴だが,もうほぼ白といってよい程の色となっている。どうやら,靄みたいな薄い雲がかかっているらしい。千葉駅に9:59着く。外房線ホームに行くと,何とかなりの人がホームに並んでいる。 10:06発上総一宮行快速列車に乗り(どうにか座れました),10:38,ようやっと目的の茂原駅に着く。早速,バス停に行って発車時刻を確認すると,やはり11:25である。そして,笠森観音は牛久行バスにて,笠森バス停下車とまで書かれている。しかしながら,9:45発の笠森行バスがあったことを発見する。ううん,これがあるのを知っていたら,もっと,早く家を出たことだと思う。まあ,前回,ここに来た時にしっかりと時刻表を観なかった私が悪いのだ。笠森観音では食事はあまり期待できそうもないので,駅の構内にあるコンビニにて昼食を購入する。

 時間があるので,駅にある茂原の地図を見て,川があるのでそこまで歩いてみることにする。数百メートルしかないので,どうってこともない距離である。途中に旅館があり,そこに書かれている表示には「1泊2食付5000円」と書かれている。ううん,安い!! この料金ではビジネスホテルにも泊まれないと感心する。川に着くが,小さな川であり,片側の堤防は並木となっている。また,堤防の斜面には黄色の花が咲いている場所もある。しかしながら,とりたてて写真を撮りたくなるようなものではない。また,堤防に沿ってサイクリング道路があり,そこにある説明看板だと海岸まで行けるらしい。

 駅前のバス停に戻り,バスが来るのを待つ。11:27定刻よりやや遅れて到着する。ここが始発のようで誰も乗っていない。しかしながら,バス停にはかなりの人が待っていたため,全員は座れず,10名位の人が立っている状態である。私は勿論,座る。11:29発車する。最初の内は下りたり乗ったりであまり人数は変わらないが,そのうち,少しづつ減ってくる。市街地から農村地帯に入る。「笠森観音まで4km」との表示を見た途端,幹線道路から外れる。そして,かなり行ってから,今度は今の道を戻るようなのだ。そして,再び幹線道路に戻り, 12:01ようやっと,目的の「笠森バス停」に着く。ここまで乗っていた客は10名程で,内,5名がここで下りるが,2名は地元の人のようで,結局,笠森観音に行く人は私を入れて3名である。

 とりあえず,反対側のバス停にて,帰りのバスの時刻を確認すると,14:50と16:05があるので,14:50のに乗ることにする。先程のバス停のそばに,新緑がものすごく綺麗で,その上,白い菊の花が咲いており,かつまた,青空の場所があったので,早速カメラを取り出して撮影する。本日のカメラは,リコー:XR-1S,リコー:45mmmF2.8,そして,デシタルカメラの「東芝:Allegretto PDR-2」である。

 満足する程十分に撮影した後,12:09歩き始める。ほんのちょっと歩いただけで大きな道標があるので,それに従って右に曲がる。 12:15更に右に曲がると,長い石段がある。この石段は杉林の山を掘り下げて作られており,周りは2m程の土の壁となっている。この石段を上ると,途中,太い杉の木が3本立っている「3本杉」があり,そのそばの熊野神社の鳥居を見ながら更に進むと,今度は下の方に大きな穴が開いている木がある。どうやら,ここは「胎内下り」をする場所らしく,そこまでの梯子まである。

 更に進むと,石段は終わり,12:17木造の立派な山門(中には雷神,風神のほか,閻魔大王等の合わせて5体の木造あるいは乾漆像がありました)に着く。それをくぐると,もう目の前は京都の清水寺と同様な舞台造りの笠森寺観音堂である。この建物はこの山のてっぺんに建てられており,山の山頂が建物の中央部にあるため,寺の中央部の床の柱は大した長さではないが,周囲は10m以上の長さとなっている。そして,その周囲の柱の根元でさえ,私が今いる観音堂の前の平らな庭より10m以上の高さがあるので,観音堂の床は,3階建のビルの屋上位の高さがある。ともかく,それが全部木造であるから大したものである。また,屋根は青銅拭きである。

 靴を脱ぎ,木の階段を登ると(全部で64段ありました),観音様が祭られている場所に着くが(拝観料 100円。ただし,係りの女性の態度は非常によく,信仰のお寺ということを感じさせました),私にとってはここはもう展望台である。房総の山々が見え,その上,新緑が綺麗である。ここでも十分に撮影する。

 撮影後,そばにある六角堂,鐘突堂を見る。この観音堂の写真を撮りたいのだが,人がじゃまで中々撮影できない。しかたなしに,側のベンチで昼食を食べながらチャンスを狙う。しかしながら,中々,チャンスがこない。特に,階段の下のところで,靴を脱いだり履いたりするので,ここが時間がかかってネックとなってしまうのだ。ともかく,上に登ったと思ったら,下ってきた人が来てしまう。それでも,ともかく,根性で撮る。また,ここ以外に鐘突堂や六角堂からも,新緑やツツジの花を前景にして撮影する。

 12:59ここを発つ。まだまだ時間があるので,この寺の周囲の山道,「関東ふれあいの道」の一部らしいのであるが,そこを歩いてみることにする。観音堂の裏側に行くと,道標があり,それに従って左方面に行く。ここはもう完全に山道である。ほぼ平らな道をドンドン進むと,13:04天満宮平着。そして,ここよりほんの30秒歩けば鉄骨で造られた展望台があるので,その階段を登り,13:06上に着く。ここより,先程来た方向を見ると,緑の中に笠森観音堂の青銅で拭いた青い屋根が見える。

 13:09ここを発ち,今度は下り道となり,13:12弁天谷池着。別に変哲もない池ではあるが,周囲には木で作った遊歩道がある。また,池の中には大きな赤い鯉が何匹も見える。池を1周した後,元の道に戻ると,そこはもう,山道ではなく,アスファルト舗装の一般道である。更に進み, 13:19先程の石段の所に戻る。バスが来るまではまだまだ,時間があり,バス停で待っていても仕方がないので,再度,笠森寺に戻ることとし,先程登った石段を再び上る。そして,今度は,途中の熊野神社に寄るが(13:22), 別にとりたてた建物ではない。そして,更に進み,観音堂前に行くと,先程までいた人達はほとんど全ていなくなっている。これぞ,チャンスということで,思う存分撮影する。しかしながら,それでも十分時間が余っているので,ベンチに座って,HP-200LXにて,今までの状況を書きこむ。しかしながら,しばらくすると,今までの静寂は破られ,また,参拝客が来るようになる。

 14:32ここを発ち,14:38笠森バス停に着く。既に4人が待っている。しかしながら,バスは中々来ず,結局7分遅れの 14:57にようやく来る。2人程下りたが,そもそもガラガラの状態で,結局,乗客を6人乗せた状態で発車する。道路はかなり混んでおり,時々,結構長く止まってしまうので,これが遅れた原因かと思う。途中で合わせて10人程増え, 15:27ようやっと茂原駅に着く。

 バスより既に列車が停まっているのが見えたのでもしかしてあれに乗れるかと思って,すぐに改札をくぐってホームに行くと,千葉行の普通列車である。もしかして,東京行快速かと期待したのだが,茂原駅始発に乗れるだけ善しとしなければならないと思う。列車は15:33,ガラガラの状態で発車する。勿論,私はワンボックスを占領する。しかしながら,次第に乗客が持って来る。蘇我駅に16:13に着く。すぐに隣のホームに停まっている逗子行快速列車に乗る。 16:14発車するが,残念ながら座れない。しかしながら,次の千葉駅にて座れる。しかしながら乗客はドンドン増えてゆき, 17:58東京駅着。家に帰るのにはまだ早いので,中野,新宿,高田の馬場に寄り, 18:55家に帰る。

 それにしても,本日はほぼ快晴の上,列車の中で見た白っぽい青空よりは青い感じの青空で撮影することができたので,大満足な日でした。



第32番 音羽山 清水寺[千葉県,JR外房線三門駅より徒歩]

1998年12月12日(土)
 12/12(土),前回は今年はこれで最後だと思っていましたが,昨日の天気予報だとこの土日は晴れとのことだったので,残っている千葉県のお寺に行くことにしました。坂東33観音巡礼第19回目です。

 朝,6:15に起きると外はまだ暗いので空の様子は確認できないが,それでも昨日の予報を信じて起きる。急いで朝食を食べ,家を6:50に出て,いつもの通りに駅のみどりの窓口にて「ホリデーパス」を購入し,6:56発の山手線に乗る。立っている人がいる状態で,私も座れなかったが,田端駅にて前の座っている人が降りたので座れる。秋葉原駅に7:09に着く。総武線ホームに行き,7:11発の千葉行列車に乗る。両国駅にて座れるが,次の錦糸駅にて下り(7:16),階段を駆け下り,駆け上って,ちょうど入線してきた7:18発成田空港駅行快速列車に飛び乗る。こちらはまだ座席が空いている状態なので,勿論,座れる。今,車内にてこの文章を書いているが,窓より入って来る太陽の光がまぶしい。天気予報は当たり,確かに本日は快晴のようである。なぜか,千葉駅に近づくにつれて人は増え,7:53千葉駅に着く。

 5番線ホームに行くと,7:58安房鴨川行普通列車が入線してきたので乗る。久しぶりの近郊型ボックス席車両である。とりあえず,ワンボックスを占領できたので,カメラを取り出して,フィルムと電池を入れる。さて,本日のカメラは前回と同様に,中古で購入したリコーの一眼レフボディ「XR-1000S」とこちらは新品で購入したリコーの非常に薄いレンズ「45mmF2.8」とコシナの「24mmF2.8」,コダックのデジタルカメラ「DC20」,そして,秋葉原の青空市にて2500円だかで購入し,1回だけ使った後,シャッターが動かなくなってしまったが, niftyserveのFPHOTOHのカメラの修理と製作会議室の書きこみにより,自分でも修理できるような気分となり,先日,自分で分解してようやっと動くようにしたオリンパスの「OlympusPen D2」である。勿論,オリンパスペンは直っているかどうかの確認である(ただし,EE部は壊れているので,XR-1000Sの測定値を使うつもりである)。フィルムはただでもらった12枚撮りのネガカラーで,これはハーフサイズカメラであるから24枚撮れることになる。しかしながら,古いカメラであるので,フィルム装填が結構難しい(1回目はフィルムがきちんと巻かれず,スプールが空回転していました)。

 発車直前に私の座っている座席の前に1人座ってきたので,残念ながらワンボックス占領とはならない。8:12定刻通りに発車する。座席の半分強は埋まっている。車窓からは逆光に穂が輝いているススキのほか,紅葉も結構見える。しかしながら,外房海岸に近くなると空の半分位は雲で覆われるようになる。三門駅に9:26に着く。この駅は無人駅で,下りたのは私一人だけである。

 9:30ここを発つ。駅前の通りを館山方面に50m程進み,右に曲がると踏み切りがあるので渡り,そのまま進む。9:36東福寺。道から見える本当に小さな寺で,勿論,無住で,その建物しかない。ここらあたりより田んぼの中の道となる。空はもう完全に曇りである。 10:04西善寺着。ここは先程の寺よりは大きく,境内もあり,また住職が住んでいるらしい建物もあるが,やはり,「田舎の寺」という感じが強い。そばの本堂の側に小さなお堂が2つあり,その屋根の修理をしている最中である。更に進むと,「清水観音」と書かれた道標があり,それに従って進むことにする。3つ目の道標の指示通りに右に曲がり,つき当たった所で左にまがり進む。右側が小山になっている道をかなり歩くと,大きな道標があり,それに従って右に曲がると,今度は急坂である。どうやら,清水寺はこの小さな山の頂上にあるらしいと思う。汗をかきながら上り,10:18ようやっと第32番音羽山清水寺に着く。

 木造の門があり,そこをくぐると進むと,赤い大きな山門となる。ここより,石段を上ると右に百体観音(小さな石仏が多数)のお堂があり,左側にもお堂がある。更に石段を上がると,小さな境内のある古色蒼然とした少し荒れた感じの木造の本堂に着く。この寺も床はかなり高く,また,所々彫刻も残っている。屋根は青銅の板で拭いてある。しかしながら,何とここも工事中である。ただ,工事といっても,境内に小石を敷きつめようとしているのであるが,それでも,私にとっては,撮影するのに工事の人達が邪魔である。その上,この境内は狭いので,この大きな本堂を撮影するのは難しく,色々構図を考えて撮影する。結局,一番撮りやすそうな鐘突堂より,本堂全体が入るように,そして,人が入らないように撮影する。

 10:55ここを発ち,来た道を戻る。11:23に西善寺前を通り, 11:30三門駅に着く。ここで何年振りかの乗車駅証明書を取り(ボタンを押すと,「有り難うございます」との声と共に,レシートみたいな紙が出て来ました),ホームで待つ。

 11:49発千葉行普通列車に乗ると,既に座席の9割程度が埋まっている。車掌がきたので,先程の乗車証明書を渡して茂原駅までの切符(320円)を買う。12:14茂原駅に着いたので,駅前のバス停に行き,「第31番 笠森寺」に行くための牛久行バスの時刻表を見ると,何と,8:10,11:25,14:05,16:15であり,13時台のはバスは途中で乗り替えると牛久に行けそうなのであるが,そもそも,途中の笠森観音バス停で下りるのであるし,路線も牛久行バスとは異なるようであるし,細かい路線図も見あたらないので13時台のバスで行けるか自信がなく,その上,天気は相変わらず曇りで,撮影意欲も消失しているので,東京に戻り,中央線沿線の中古カメラ屋巡りをすることとする。

 茂原駅始発で既に入線している 12:28発の千葉行普通列車に乗る。ガラガラの状態で定刻に発車する。徐々に乗客は増えてゆき,立っている人がいる状態で13:15千葉駅に着く。急いで千葉駅始発の13:18発久里浜行快速列車に乗り替えるが,既に座席は満杯でかなりの人が立っている状態である。津田沼駅にてようやっと座れる。東京駅に13:58に着き,以後,中央線沿線の中古カメラ店に寄って,家に 17:15に帰る。

 本日は前回,「今年はこれで終了」と宣言したのに行ったためか,天気は思った程よくありませんでしたし,また,行った寺が工事中でしたし,2つのお寺を回るつもりが1つしか行けませんでしたし,途中の風景はあまり美しくないし,ともかく,散々の日でした。もっとも,清水寺に関しては,工事の人達がいなくても,私が思うような写真は撮れないだろうと慰めておりますが。
それにしても茂原駅からのバスが少ないことも困りものですし。あのバスの発車時刻では,次回来た時は11:25のしか乗れそうもありませんので,その時は11時過ぎに茂原駅に着けばようのであるので,その前にどこかを見てからバスに乗るという形になりそうです。



第33番 補陀洛山 那古寺[千葉県,JR内房線那古船形駅より徒歩]

1999年 7月24日(土)
 1999. 7.24(土),坂東33観音巡礼の最後である第33番補陀洛山那古寺に行ってきました。これで1997. 8.16の第19番天開山大谷寺から始まった巡礼(といっても別に御朱印集めをしているわけではなく,お寺の写真を撮るのが目的なのですが)はこれで最後(仏教用語でいうと「結願」ですが)になります(これで第22回目となります)。ただし,番外として,この夏中に銚子にある「補陀洛山満願寺」にも行くつもりですが。

 昨日より梅雨が明け,夜は熱帯夜となりあまりよく眠れぬ状態で,朝の5:20に目が覚める。まだ,起きるのには早いので寝転びながら本を読んですごし,6:20に起き,朝食後の6:50に家を出て,駅にて夏の恒例である「青春18キップ」を購入する。これは普通列車しか乗る事はできないが,5日分で11,500円なので,1日2,300円となり,片道80km以上の所に行けば元がとれるキップである。勿論,有効期限の9/10までに5日分を使いきらねばならないが,本日分を入れて既に3日分は決まっている。

 7:03発の山手線に乗り,7:18東京駅着。総武線地下ホームに行き(秋葉原駅・錦糸町駅乗り替えでもいいのですが,かったるいので),7:23発千葉行快速列車に乗る。山手線は結構立っている人がいたが,こちらは 2/3程度の座席が埋まっているだけである。8:09千葉駅着。安房鴨川行普通列車は8:40発であるから30分待ちである。8:30ようやっと列車が入線。早速,乗るが,私の乗った車両にはたった15名しか乗っていない。夏休みに入り内房の海水浴場に行く人達もいると思うのだが,やはり,車で行くのであろう。ともかく,全くのガラガラの状態である。勿論,入線してきた時は「千葉行」としてきたので,結構な混み方であったのだから,この列車の意味はあると思うのだが。車両はいわゆる近郊型で勿論,ボックス席に座る。

 列車は定刻通りに発車する。出かける時はやや雲が多い白っぽい空であったが,今は青空の夏空である。久しぶりの内房線なので,車窓より風景を見る。工業工場地帯を過ぎて緑豊かになると(木更津駅より前),遠くに富士山らしい山の影が見える。列車は海岸沿いを走るので,時々海が見える。佐貫町駅直前に小高い山の上に大きな観音像が見えたので,あれが東京湾観音だと思う。先程よりすっと海岸寄りを進むので,海が良く見える。遠くには三浦半島が見え,また,富士山が影のように見える。海の水はちょっと土色しているが,沖の方は青色である。岩井海水浴場がチラと見えたが,人は少ない感じである。

 10:35ようやっと目的の那古船形駅着。下りたのは私を含めて3名である。線路と直角方向の駅前の通りを 100m程進むと,自動車がビュンビュン走っている国道に出るので左折する。そして,この嫌な道を自動車に当たられないように小さくなって進み,内房線のガードをくぐってしばらく進むと, 10:47着第33番捕陀洛山那古寺に着く。

 ここは大分前の夏にやはり青春18キップを使って来た事が来たことがあるお寺で,その時は写真を撮ったが,まだ,「坂東33観音巡礼」を意識していない時で,その時は勿論デジカメは持ってなかったので,今回,来たというわけである。石段を上ると,木造の総門があり,中には色が塗って有る大きな木造が2体安置してある。そこを通るともう境内である。ここは狭い割に建物が多く,鐘楼のほか,二重の塔もあり,そのほかに小さなお堂が幾つかある。そして,その前を通ると,大きな本堂となる。境内には植物が多く,以前来た時の記憶とほとんど変わらない。しかしながら,本堂の正面はこのニ重の塔の方向ではなく,それとは直角の海の方向である(海岸近くの山の裾にお寺を建てたために,このような配置となってしまったのだと思います)。本堂入口の前の庭からは海が良く見える。それにしても,この寺は満願のお寺というのに,現在,境内にいるのは私一人である。以前来た時も同様であったが,この寺は都会から離れているので人気はないのであろう。しかしながら,境内は狭いといっても,この本堂を含めて,建物はいい形である。本堂の内部には内部はかなり多くの仏像が安置して ある。いつもの通りに撮影代代わりのお賽銭を入れる。なお,本日のカメラはヤシカ一眼レフ「FX-3 SUPER2000」,トキナーズームレンズ「28-70mmF3.5-4.5」,東芝デジカメ「Allegretto PDR-2」 である。

 本堂の左側奥の岩面には小さなお堂があり,その内部は岩に穴が掘られて仏像が安置してある。もしかして,この四角い穴は鎌倉の「やぐら」と同様にお墓の跡かもしれないと思う。

 ここは裏山に登る道が整備されているので, 10:59道標に従って階段を登り始めると,途中,那古山への分岐点があり,そこを左に曲がり, 11:03潮音台着。ここは海が一望に望める小高い場所で,風が気持ち良い。海は岸に近い部分は土色でで沖の方はは濃紺となっている。しかしながら,ここらへんは海水浴場ではないのか,砂浜には人がほとんどいない。

 先程の分岐点まで戻り,そのまま進む。こちらは山道風となっているが,よく整備されており,階段もコンクリートではあるが土色になっており,土止めの丸太も木ではなく木目のついたコンクリートであり,堅さがなければ土で作ったようである。 11:12那古山頂上着。しかしながら,ここは木が茂っていて何も見えない場所である。このまま進めば,「式部の道」とかいう和泉式部にゆかりの道を進めるのであるが,戻ることにする。先程の本堂の所に戻り,また,何枚か写真を撮って, 11:32ここを発ち,先程の国道を戻る。なお,結局,この寺で出会った人はたった2名である。

 11:42駅前の通りと交差点。時間が十分あるし,まだ,行ったことのない「崖の観音」という舞台造りのお寺を見にいくため,更に進む。車が多く,ダンプカーも結構通る嫌な道である。右側を観ていると,山腹に赤いお寺が見える。どうやらあれが「崖の観音」であるらしい。道は大きく右に曲がり,崖観音バス停の所を右に曲がとようやっと,車から開放される。 11:58大福寺,崖の観音に着く。

 数石段を上ると,何本にも枝分かれしている大きな蘇鉄の木が左右にある何の変哲もない本堂がある。その左手奥には崖観音の朱塗り舞台造りある。左奥に行く道を進み急な石段を登って(80段程),すぐ右に行くと舞台である(12:04)。欄干があっても下を見ると,落ちそうで怖い.それに,全体的に何となく揺れる感じがして,いるだけで精神的に悪い感じがする。ここからも先程と同様に海が綺麗である。ここより,この舞台の上を覆っている形の岩の中を掘ったトンネルをくぐって(内部はヒンヤリしていました)上に行こうとするが,トンネルの先に石段はあるが,柵があるので止める。

 先程の石段の左側にはお堂があり,そちらにも行く。ここも中々格好のよい建物である。それにしても,ここは先程の那古寺と比較すると人が多い(出会った人は合わせて20名位です)。やはり,この舞台造りというのは人の目を惹くものだと感心する。

 12:22ここを発ち,すぐそばの砂浜に寄ってから先程の道を戻り,駅前からの通りの十字路12:47,那古船形駅に12:47に戻る。列車が来るまでに40分以上あるので待合室にて,この旅日記を文章化し始める。待合室には結構客は来るので,先程下りたより遥かに多くの人が千葉行列車に乗るようである。

 13:31発千葉行は定刻通りに来るが,驚いたことに先程とは異なり,既に座席の 2/3は埋まっている。小中学生が多い。しかしながら,彼らは佐貫町駅で下り(荷物の大きさからいってマザー牧場かどこかにに泊まるような雰囲気でした),その代わりに大人達が乗ってくるようになり,座席の埋まり方は先程とほぼ同様である。そして,乗客数はドンドン増え,最終的にはほぼ満席の状態で 15:08千葉駅に着く。駅にて軽く昼食をとってから 15:24発久里浜行快速列車に乗り,まだ,家に帰るのには早いので新橋(16:05着), 渋谷,秋葉原に寄って 19:02に家に帰る。



番外 補陀洛山 満願寺[千葉県 銚子電鉄犬吠駅より徒歩]

1999年 8月12日(木)
 1999. 8.12(木),本日より会社の夏休みが始まる。今年はここ数年とは異なり,数泊の泊りがけ旅行には行かずに,来週のみ1泊で東北の山に行くつもりである。というのは,今週になり東京地方の天気は曇りや雨の日が多くなり,旅行するのにあまり気乗りがしなくなってしまったためである。その上,今週は曇りの日がほとんどだそうである。

 ということで,本日は「坂東33観音巡礼」の総仕上げとして,銚子の犬吠崎にある番外の「補陀洛山 満願寺」に行くことにする。ここは新しい寺ではあるが,坂東33観音を回った後で,行くお寺であるらしいからだ。そういえば,先日,インターネットを検索していて,私がまだほとんどいっていない「西国33観音巡礼」に関するホームページを見つけた。関西に住んでいる方らしいが,これだけ立派に作られている方がいると,今度は10年位かけて西国33観音巡礼を行おうかと思っていたのがどうしょうかという気持ちになる(随分,昔に私は秩父34観音巡礼は済ましており,旅行記はありませんが,全てのお寺の写真はスライドフィルムで撮ってあるので,そのうちにホームページに載せるつもりです。また西国33観音の内,2つのお寺のみ昨年行ったので,京都に行った時に少しづつ行こうかと思っているのですが)。

 朝6:11に起きる。朝食をとり,家を6:51に出る。6:53駅の改札口にて青春18キップを出すと,駅員さんが「6:43,上野駅にて人身事故が起こり,山手線内回り・外回り線共停まっています。どこに行かれるのですか」と聞いてくるので,経験的に言ってどうせすぐに動くだろうとのことで,「押してください」といって改札印を押してもらい入ると,ホームには内回り列車が停まっているので,反対方面ではあるが,立っているより座って待っている方がいいやとのことで,中に入って座って待つ。時々,構内放送があり,ついに「救出するために車体を・・・」と放送されたので,こりゃあまだまだかかりそうだと思い,振り替えキップをもらって地下鉄南北線で飯田橋経由で行ってもよいが,結局,ここから歩いて10分程かかる別な駅まで行き,そこから京浜東北線で秋葉原駅に行くこととし,7:00改札を出る(改札には赤ん坊を連れた女性が駅員とどうしたらよいか話し合っていました)。

 歩いていると駅に来る客と出会うが,勿論,彼らは停まっていることは知らない。余程,言ってあげようかと思うが,勿論,そのようなことはしない。7:11駅につき,7:13発磯子行列車に乗る。いくらお盆休みといっても,さすがにもう通勤時間帯なので,かなり立っている人がいる。そして,まだ,山手線は止まっているので,駅に着くごとに人は増え,日暮里駅では,いつも私が載っている山手線と同様にギュウギュウとなる。7:27苦労して秋葉原駅にて下りる。総武線ホームに行き,7:36発津田沼行列車に乗り(こちらはガラガラ),7:43錦糸町駅着。総武快速線ホームに行き,津田沼行2本の後,7:52ようやっと千葉行が来たので乗る。勿論,こちらもガラガラである。8:23千葉駅着。色々あったが,結局,予定の列車に乗れると喜ぶ。もし,駅で列車が動くのを待っていたらダメだったと思う。

 8:32折り返し銚子行となる千葉行普通列車は入線する。乗客が下りた後乗る。8:37ほぼ満席の状態で発車する。家を出た時は曇りであったが,千葉駅まで来ると,「千葉県:午前中晴」の予報通りに太陽が出て来た。車窓から見える田んぼのお稲は穂をを付け始めている。 10:13定刻通りに銚子駅に着く。銚子電鉄は同じホーム先端とのことで,先頭方面に行くと,JRの「キップ拝見」の場所があり,「青春18キップ」を見せて通り過ぎると,2両編成で,後の車両はトロッコ列車となっている外川行列車が停まっている。トロッコの方は子供達で一杯であるが,先頭車両はほとんど誰も乗っていない。勿論,そのロングシート車両に座る。車掌がいるので早速「犬吠まで」と言って切符を買おうとするが,「往復割引があります」との言葉で,勿論,そちらを買う。310円×2のところが 540円で,また,色々な割引券が付いているので,結構安い。10:15定刻通りに発車する。乗客は後ろのトロッコはほぼ満席であるが,私のいる先頭車両では10名程度である。それにしても,この車両は冷房無し,窓開けっぱなしで扇風機が回っているという昔ながらの車両であるが,あまり暑さを感じさせない。いや,かえって,風が心地好い。しかしながら,時々畑等の臭い臭いはには閉口する。白い灯台が見えるようになり, 10:32犬吠駅に着く。ここでもあまり人は下りない。ホームより,お寺らしい建物が見える。

 駅を出て,踏み切りを渡って50m行くと「満願寺」と書かれた左を示す道標があり,その先は先程見えたお寺である。 10:37補陀洛山満願寺着。ここは大きな鉄筋コンクリート平屋建の屋上が寺の境内となっているお寺である。まずは,階段を登って上に上がると,金突堂,木造風のお堂,コンクリート風のお堂,そして,中央には1階は赤,2階は金色の六角堂があり,ここが本堂である。その周りを回堂が囲んでおり,前には大きな石仏が7体ある。何やら織田信長が造ったと言われている安土城の天守閣を思い起こさせるような建物である(古い写真と比べると,大きく異なっていますので,このお寺の建物全体が最近になって建てられたもののようです)。

 回廊より入ると,そこには四国88カ所の観音様を祭ってある。すなわち,実際に行かなくても,ここにある観音様を全部拝めば,行ったと同様な御利益があるということになっている。勿論,私の目的は建物の撮影にあるので,そのようなことはしない。半分程のところで本堂に着き,更に回郎を通って,外に出る。コンクリートで造られているとはいえ,これだけのお堂や仏像があるというのに(四国88カ所の観音像は木造でした),ここはあまり参詣人が来ないようである。そのため,撮影はゆったりとできる。それにしても,これでようやっと坂東33観音のお寺全てと番外のお寺を回ったことになる。今から2年前の夏休みから始めたが,ついに終了したわけである。 100観音の内,残りの「西国33観音」は京都等に行った際,徐々に,おそらくは10年以上かかると思うが,まわるつもりでいる。

 10:59ここを発つ。まだまだ時間があるので,犬吠崎に行くことにする。先程通った道を戻り,犬吠駅を通り,更に行くとT字路となるので左に行き, 100m程行った所で右に曲がると,海が見えるようになり,白い灯台が見えるようになる(11:06)。 しかしながら,ここも観光客は少ない。以前来た時と段違いである。海の水は綺麗だが,遠くはもやっており,あまり撮影には適していないが,崖の緑と下の岩場と海ということで撮影する。灯台の周りの遊歩道を歩く。しかしながら,遊歩道の外の方が下がよく見えるので,遊歩道から出て撮影する。岩場では結構釣りをしている。

 撮影し終わると,手持ちぶさたなので,銚子に戻ることとし,ここを 11:25出発,11:32に犬吠駅に戻る。そして,1:137発銚子行列車に乗る。1両編成で乗客は15名程であったが徐々に増えて行く。車掌が来て何やら言うので切符を見せるとそれをとり上げ,代わりに「確認済み」とか書かれた切符をよこす。ううん,変なシステムである。家に帰るには早すぎるので,以前に行った第27番飯沼山円福寺に行くこととし,11:10観音駅にて下りる。

 ここ2年間かかった「坂東33観音巡礼」が本日で終わり,ホッとした思いです。後,浅草寺の写真があまりよいできではないので,その内に,とり直すつもりです(こちらは,浅草に行くついでに撮ればよいのですから)。



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