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雑誌「ステレオ」2010.7号付録スピーカーユニット・キット「FOSTEX:P650」(2)

初回:2013. 2.28

 完成したスピーカーユニット「FOSTEX:P650」ですが,まともな音が出るようにするには,スピーカーボックス(エンクロージャー)に入れる必要があります。木の箱に入れるのが最適だと思いますが,手軽なのはプラスティック製容器に入れることです。加えて,プラスティック製容器を100円ショップ「ダイソー」等で入手すれば,その費用も2個で210円ですみます。ただし,勿論,見栄えは悪いですが。
 なお,一般的には市販のスピーカーボックス(エンクロージャー)を入手するのが吉だと思います。すなわち,秋葉原の「コイズミ無線」で販売されているバスレフ式エンクロージャー「ダイトーボイス:SV-761」(2,190円)を使用する方が吉ではないかと思います(雑誌「ステレオ 7月号」の90ページに紹介されてます)。これならば,市販の木製のエンクロージャーですので,ダイソーのプラスティック製箱より見栄えはいいです。ただし,雑誌の値段が2,310円なのに,エンクロージャー2,190×2=4,380円,スピーカー用端子:315円(2個)と,雑誌の価格の2倍も必要となりますが。

 大塚駅近くの100円ショップ「ダイソー」に行き,完成したスピーカーユニットを入れる箱(エンクロジャー)になるものを探しました。条件としての,(1)大きさは3リットル程度(付録スピーカーユニットの標準エンクロージャーの内容積:1.2リットル。1〜3リットル程度。ただし,位相反転式),(2)材質はプラスティック,(3)価格は105円 が合致したものとして, 「ロックポット ワイドL」(型番:D-5706,製造所:サナダ精工株式会社)があり,それを2ケ入手しました。
 材質はポリプロピレンで柔らかです。蓋と本体に分けれており,取り外すことができます。大きさは16.5×12.5×15.5mmで,容積は2.6リットルです。

 家に戻って,早速,蓋部にドリルとニッパ,そして,ヤスリを使って,スピーカーユニットが入る穴を開け,更に,スピーカーユニットを留めるためのネジ穴を開けました。加えて,本体の底部にスピーカー端子を付けるための直径1cm程の穴を2つ開け,更に,スピーカー端子をネジで留めるための穴を開けます。
 被覆線をスピーカーユニットの端子にハンダ付した後,先程の蓋部にネジ留めします。

 秋葉原の「ラジオデパート」2階の店にて入手しスピーカー接続用端子(120円/個)にスピーカーユニットからの被覆線をハンダ付けます。そして,それwpプラスティック製容器の底に,それを取り付けて完成です。

 きちんとした音が出ることを確認するため,真空管式シングルアンプ「エレキット:TU-879R」と接続し,アンプにはCD/DVDプレヤーとして「ソニー:DVP-NS530」を接続します。そして,音を鳴らしたが,その際,それをWAVE Recorder「Zoom:H2」にて録音しました。なお,CDとしては,曲の著作権も演奏者の著作隣接権は既に消滅しているトスカニーニ指揮NBC交響楽団による「ベートーベン:交響曲第9番」の冒頭4分間程を使用しました。
 スピーカーとWave Recorderとの距離は30cmとしました。アンプは「公称10W×2」のものですが,十分な音量で鳴ってくれました[2010-06-24B_Fostex_P650_Daisou.mp3(3.75MB)](sound262)。

 比較として,サブのシステムとして使用している「松下電器産業:Technics EAS-7F10(直径:7cm)」×2,スーパー・ウーハー「ヤマハ:NS-W2FE」に真空管アンプ「TU-879R」を接続して,WAVE Recorderで録音したものです。こちらはスピーカーとの距離は30cmではなく,普段,聴く時の位置近くで録音しています[2010-06-24C_Fostex_FE83_Yamaha_NS-W2.mp3(3.76MB)](sound262)。

 以上,スピーカーはしばらく使って慣らさないと,良い音にならないといわれていますが,現時点ではまあまあの音だと思います。私としては,スピーカーユニット・キットの組み立て,エンクロージャーをどうするかを考えたこと,ダイソーでプラスティック製箱を探したこと,穴を開けて,スピーカーユニットとスピーカー接続用端子を取り付けたこと等,色々と楽しむことができたと思います。
-  さて,完成したスピーカーですが,どこに置くかを考えた末,結局,100円ショップ「ダイソー」にて,鴨居から吊り下げる金具を入手し,部屋の後の方に,鴨居から吊り下げることとしました。この形だと,アンプからの距離が長くなるため,アンプとスピーカーを結ぶ被覆線は太めの電力線用のもの(これ,「210円/m」もしたので,これだけで3,000円近くも必要でした)を使いました。

 


<雑誌「ステレオ」2010.7月号付録スピーカーユニット・キット「FOSTEX:P650」をプラスティック製ケースに入れたものの音について>
 これで,上記と同様な条件で音出しを行いましたが,その際の音源として,昔に入手した雑誌「CD Magazine」第1号付録のオーディオ・チェック用CDです。これを使用して,低音の出方を確認しました。すなわち,このCD,1000Hzの音を基準として,150Hz,100Hz,80Hz,60Hzと順に音が出て来るのですが,150Hzはまあまあの大きさで音が出ますが,100Hzではかなり小さな音となり,80Hzではほとんど聞こえません。勿論,60Hzでは全く聞こえません[2010-12-07Fostex_P650+Daisou_D57061.mp3(1.90MB)](sound313)。
 一方,上記のサブシステムだと,80Hzまではまあまあの音量で60Hzではかなり小さくなるという感じです[2010-12-07Yamaha_NS-W2+Matsushita_Technics_EAS-7F10.mp3(1.90MB)](sound313)。

 その後,この付録スピーカーで,私が好きなクラシック音楽を再生してみましたが,低音が出ないせいもあるでしょうが,何か,癖があるようで,あまり,私の好みの音ではありません。このため,とりあえず,クラシック音楽の再生は諦め,ポピュラー音楽系ものを再生することとし,映画「トランスシルヴァニア」のサントラ盤を再生してみました。ところが,これがいいのですね。特に,女性歌手の声が生々しい感じです[2010-12-07TransSylvania.mp3(725KB)](sound313)。



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