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雑誌「ステレオ」2011.7号付録スピーカーユニット・キット「FOSTEX:P800」

初回:2013. 2.28

 雑誌「ステレオ」付録のスピーカーユニット・キットは,2011年7号ではその1年前のものより直径が大きくなり,より本格的なものとなりました。すなわち,前回は直径65mmでしたが,今回は80mmとなりました。しかしながら,それに伴い,前回は2,310円だったのが,今回は2,800円と500円弱も値上がりしてしまいました。このため,どうしようかと思っていたのですが,今回は前回とは異なり,市販の木製のエンクロージャーを入手し,それに入れて本格的にオーディオ用に使おうと考えました。
 そして,販売開始日の2011. 6.18(土)の11時頃に,秋葉原のヨドバシカメラ・ビルの7階にある書店に行くと,厚さ6cm位はある雑誌「ステレオ」が2ケ所に積みあげられていましたが,2ケ所とも,そのそばには人はいませんでした。手に取ると,これが重たいのですね。本来の雑誌分と合せて,2,3kgはあったのではないでしょうか。

 なお,このスピーカー・ユニットの仕様ですが,以下の通りです。

 型番:FOSTEX P800
 形式:8cmコーン形フルレンジ
 インピーダンス:8Ω
 最低共振周波数:115Hz
 再生周波数帯域: 〜18KHz
 出力音圧レベル:86dB/W (1m)
 入力:8W

 家に戻って,とりあえず,雑誌の方を飛ばし読みしました。
 スピーカー・ユニット・キットの製造会社のFOSTEXでは,今まで口径8cmのエンクロージャー(容量:4リットル,価格:5,040円×2)を販売していますが,今回,これに加えて,この付録スピーカー・ユニット用専用と言っても良い低価格のエンクロージャーを発売したことが書かれていました(容量:1.86リットル,価格:1,470円×2)。これに加えて,来月には,音楽之友社からエンクロージャー・キットを付録としたムック本(容量:1.39リットル,価格:4,998円)が出るそうですが,FOSTEXの物の方が圧倒的に低価格の上,組み立てなくても済むので,ムック本の方が売れないでしょうね。

 と言うことで,2011. 6.19(日),とりあえず,「スピーカー・ユニット・キット:P800」を組み立てました。まずは,説明書をよく読みますが,昨年とほぼ同じ内容のようです。

 キット一式はダンボール箱に入っていますので,ダンボール箱より出します。なお,この箱は後で,スピーカーボックス(エンクロージャー)としても使えるようになっています

 まずは,接着剤のチューブに穴を開け,アダプターを取り付けて,細い口から出るようにします。

そして,磁石に接着剤を同心円状に塗り(勿論,その前に青いビニールシートを外します),

レームに取り付け,そして,2本のネジで締め付けます。
 だいだい色のプラスチック製板(ギャップゲージ)の両端を折った後,丸めて,ダンパー/ボイスコイルボビンの内側に差し込みます。

 フレームの下部に円周状に接着剤を塗布して,このダンパー/ボイスコイルボビンギャップゲージが差し込まれた状態でフレームの中に入れます(なお,この時,ギャップゲージは奥まで入っている必要があります)。そして,ダンパーの接着部分を爪楊枝で押し付け,ダンパーの外周部分がきちんとフレームに付くようにします。

 接着剤が固まったところで,引き出し線に余裕を持たせて,端子に絡めます。

 フレームの上部に円周状に接着剤を塗布し,コーン紙をフレームに乗せ,コーン紙の外周部分を軽く押して,よく接着するようにします。

 コーン紙とボイスコイルボビンが接合される部分に円周状に接着剤を塗布します。ただし,この時,ギャップゲージに接着剤が付かないようにします。
 一時間程,このままの状態で放置し,接着剤が固まったら,ギャップゲージを抜き取ります。

 センターキャップを取り付けるため,同じ部分にもう一度接着剤を塗布し,センターキャップを載せて,軽く押して,よく接着するようにします。

 最後に,ハンダ鏝にて端子にハンダを付けて,完成です。
 接着剤が完全に乾くように半日程,放置した後,この雑誌付録が入っていたダンボール製箱に円形の穴を二つ開けます(切り取りの為の点線が入っています),スピーカー・ユニットの各端子に1m位の電線をハンダ付けし,スピーカー・ユニットを丸い穴よりダンボール箱に入れ,ネジで留めます。この際,電線4本は,ダンボール製箱の裏に開けた小さな穴から出します。

 そして,電線を真空管アンプ「エレキット:TU-879R」に取り付け,CDプレーヤーからの音を出します。

 と言うことで,きちんと音が出るか確認したのですが,右側のスピーカー・ユニットは正常ですが,左側のスピーカー・ユニットからはビリついた音が出ます。こりゃあ,もしかして,アンプがおかしいのかと思って,今度は,スピーカー・ユニットとの接続を左右入れ替えてみましたが,同様です。このため,とりあえず,左側のスピーカー・ユニットを取り外し,ハンダ付けがおかしいのかと思って,付けなおしてみたのですが,同様です。どうやら,前回のものは2個共,うまく行ったのですが,今回のものは,2個の内,1個は失敗してしまったようです。やはり,キットはリスクがあることを痛感しました。ううん,成功した1個はどうやって使えば良いでしょうか。大抵のものはステレオ仕様ですので,1個だけだと,使いにくいのですね。


<追記>
 インターネット上のブログ「Network ENTRY」のAO-CHANさんより,「組み立てた2つのスピーカーの内,1つがビビリ音がでるので,音を出している最中に上下からコーン紙を指でつまみ,ビビリ音がしなくなる側に水平に少し引っ張っぱってみました。何度か行ったところ,やっとビビリ音がなくなりました」の旨のコメントをいただきましたので,2011. 6.23(木),ビビリ音が出るスピーカー・ユニットをダンボール箱から取り出し,スピーカー・ユニットの前後から指でつまみ,左右に水平方向に引っ張ったり(スピーカー・ユニットを1/3回転づつ,3ヶ所で行いました),また,後に押したり,前に引っ張ったりしてみました。そして,このままで,アンプとつなげて音だしをすると,今までとは異なり,小さな音の時に出ていたビビリ音は無くなりましたが,今度は非常に大きな音になると,ビビリ音が出るようになりました。このため,再度,同様な操作を行うと,ようやく,ビビリ音は出なくなりました。ううん,これでなおったとすると,原因は,ダンパーとコーン紙の接着部分辺りに,無理があったのではないでしょうか。それを,力を加えることで,微妙に延びたり,軟らかくなって,ビビリ音が出なくなったのだと思います。

 と言うことで,このスピーカー・ユニットを元に戻して,再度,音出し(ベートーベン:バイオリン協奏曲ニ長調)を行いました。それを,WAVE Recorder「ローランド:EDIROL R-09」で1分弱,録音したもの「2011-06-23P200_01.mp3(899KB)」(sound314)を,以下のURLにupしましたので,どのような音が出たのか,ご確認下さい。なお,この音ファイルが1分弱なのは,長いと著作権法上,問題があるからです。これで,雑誌「ステレオ」2011.7月号に払った2,800円が無駄にしなくてすみそうです。AO-CHANさん,お教え,どうも有り難うございます。



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