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Cosina: Bessa-L(3)

初回:2003.10.26

 一眼レフの魅力は,ファインダーから見えた画面がほとんどそのままの形で写真になることで,写る範囲やボケ方がわかることだと思います(勿論,絞りこみボタンを押す必要がありますが)。その点,「レンジファインダー式カメラ」や「レンズシャッター式カメラ」及び「コンパクトカメラ」等は,レンズを通した画面ではなく,単なる素通しのファインダーを通して見るだけですので,それらは極めて曖昧にしかわかりません。特に問題なのは,撮影時,ゴーストとかフレアーが全く確認できないことで,現像後,初めてそれがわかるのですが,その時は,撮影を終え,家に帰ってからですので,後悔しか残りません(これがデジカメでしたら,その場で液晶モニターに再生すれば,ゴーストとかフレアーは簡単に確認できるのですが)。また,これ以外に,事実上,望遠レンズは使えないと言ってもいいこと(基本的には焦点距離が20mm〜50mmまでのレンズ用だと思います),また,明るいレンズで絞り開放ではピントが合いにくいこと,接写が極めて難しいこと等があげられると思います。しかしながら,このアバウトさこそがこれらのカメラを使用する楽しさなのではないかと思います。また,一 眼レフに比較して,重量が軽く,手軽に持ち歩けることも上げられると思います。

 趣味と言うのは簡単だと長続きせず,適度に難しいことが必要だと思っています。例えば,カメラや写真の場合,現在のAF式一眼レフのように,フィルムを入れるのは簡単,シャッターを押せば露出もピントも自動的に合いフィルムも自動的に巻き取られると言う状態だと,カメラマンの動作はレンズの焦点距離と構図を合わせるだけになってしまいます。これではあまりに面白さが少ないと考える人も出てきても不思議ではありません。勿論,私の場合も同様で,私はAF式一眼レフは持っていませんが,AF式コンパクトカメラやデジカメは持っており,それを使えば,それこそシャッターを押すだけと言う状態になります。確かにシャッターを押している時は楽しいのですが,それでも,何か,不足しているのですね。それが私の場合は,ピントを自分で合わせること,シャッター速度と絞りを考えること(と言っても,実際は絞り優先式AEで使用していますが),そして,どの焦点距離のレンズを使用するか考えることになります。

 もう1つ,所有する楽しみと言うのもあります。現在のAF式一眼レフは,プラスティックのボディあるいはプラスティックのように見える金属ボディのものが大部分であり,昔の金属製カメラに比較して,所有する楽しみと言うのが格段に減っているような気がします(勿論,これ以外に,昔のカメラはお金を貯めてようやく買えると言う「贅沢品」と言う面もあったと思います。何と言っても,大昔に比較して,カメラの値段は相対的に格段に下がっていますし,その上,今のカメラは「消費財」ですから)。しかしながら,レンジファインダー式カメラはあからさまな金属製ボディのものが多く,所有する楽しみがあるものなのですね(ただし,前述の如く,「コシナ:Bessa-L」の外装は金属ではなくプラスティックです)。



<ケンコー>

左:
 ファインダー:ケンコーのデジカメ用外付ファインダー
 カメラ : Bessa L
 レンズ : ケンコーのピンホールレンズ02

左下・下
 ピンホールレンズ02は焦点距離28mmの本体
 これに付けると焦点距離35mmになるリング
 更にこれに付けると焦点距離50mmになるリング
 の3つから成り立っている。
 左下は28mm状態,下は50mm状態  

2000年10月 4日(水) ケンコー:ピンホールレンズ02

 上野のヨドバシカメラで,ピンホール・レンズが掲載されているケンコーのパンフレットを見て,確か,今年3月に池袋のサンシャイン・シティーで行われた「映像・カメラ用品ショー」にて,「こりゃあ,面白そう,発売されたら買おう」と思ったのを思い出しました。しかしながら,その時はヨドバシカメラでは見つからなかったので,その後も新宿に行った時に「ヨドバシカメラ」や「カメラのキムラ」等でも探したのですが,見つかりませんでした。そして,2000.10. 4(水),また,上野のヨドバシカメラに行った時に店員さんにそのパンフレットを示して,ようやっと実物を見る事ができ(フィルターの棚に1個だけありました),購入したというわけです。

 あ,購入したのは「一眼レフ用」の「ピンホオールレンズ01」ではなく,「Lマウント用」の「ピンホールレンズ02」(標準価格6800円。購入価4800円)というもので,なぜ,一眼レフ用ではなく,Lマウント用のものを買ったかというと,これにはエクステンションチューブが2つ付いており,それを使うことにより,28mm,35mm,50mmの3種類として使えるようになるからです。。一方,一眼レフ用だと,チューブが付いていないので50mmとしか使えません(なお,一眼レフ用のものの標準価格は本体4600円,マウント2500円です)。このLマウント用をうまく使えば,一眼レフカメラにも取り付けられるのではないかと期待していたのですが,やはり,ボディ・キャップに直径39mm程の穴を開けて,そこに押しこむしか方法はないようだったので諦め,Lレンズを付けられるボディを探すことにし,後日,「コシナ:Bessa L」を購入しました。

2000年11月11日(土) 針穴写真機での撮影

 針穴写真機による写真は以前より撮りたいと思っていましたが,ケンコーよりLマウントカメラや一眼レフに簡単に取り付けることができるピンホール・レンズが販売されたので(今までは自分で穴を開けねばならなかったのですが,これだと,中々,小さな円形の穴を開けるのが難しいですので),それを購入し,Lマウント・カメラの「コシナ:ベッサL」に取り付けて撮影してみました。あ,使ったフィルムは露出がいいかげんでも大丈夫なプリント用フィルムです。

 ううん,やはり,撮影は難しいです。というのは,50mmの場合F250といった代物なので,シャッター速度は私が撮った3枚はいずれも10秒という有様で,勿論,三脚は必須です。しかしながら,まともな三脚だと最低でも1kgはありますので,それを使わずとのことで,足の長さが10cm位の非常に軽い三脚を持参したのですが,これだと,背が低すぎるので,これを置いて高さが1m位になるような場所が中々見つかりません。このため,いつも自分が撮る目の高さに近い撮影を行うことは困難です。やはり,重い三脚を持参しないと自分の思った構図で撮影することは困難です。

 一方,できた写真ですが,ううん,ピンボケみたいな感じのものです。これは光の回折によるものなので仕方がないのですが,やはり,もっとしっかりしたピントの写真となって欲しいです。やはり,35mmフィルムではなく,6×9cm判で撮りたいですね。これだったら,露出時間は更に長くなると思いますが,それでも35mmフィルムに比べれば遥かにピントが合うようになると思います。


<参考:「Bessa-L」及び「Bessa-R」で使用可能・不可のロシア製レンズ一覧>

 「Bessa-L」及び「Bessa-R」はマウントとフィルムの間の空間の容積が小さいためか,取り付け不能(使用不能)のLマウントレンズが結構あるようです。コシナのLマウントレンズは全部大丈夫だと思いますが,基本的には,レンズのマウント部より後ろにガラスレンズ部が大きく飛び出しているものや沈胴式レンズは避けた方が良いようです。割と低価格とのことで人気があるロシア製レンズでは,使用可能なレンズ及び使用不可のレンズは以下の通りとのことです(これらは,インターネット上の情報を私が自己流に書き直したのですので,私自身が使用可能かどうか確認しているのは「Industar-50(固定鏡胴式)」のみです)。なお,ロシア製レンズはバラつきが大きく,また,マウント部のネジの誤差でうまくつかないものもあるそうですので,購入時は自分のカメラで使用可能かどうか,ボディを持参して確認した方が良いそうです。

使用可能なレンズ:Orion-15(28mmF6.0),Jupiter-3(50mmF1.5),Jupiter-8(50mmF2.0),Industar-50(固定鏡胴式,50mmF3.5),Industar-26m(52mmF2.8),Industar-61(52mmF2.8),Jupiter-9(85mmF2.0),Jupiter-11(135mmF4.0)

使用不可のレンズ:Russar MR-2(20mmF5.6),Jupiter-12(35mmF2.8),Industar-22(沈胴式,50mmF3.5),Industar-50(沈胴式,50mmF3.5)

 また,上記の使用可能なレンズの中古品価格はおおよそ以下のようです。

 Orion-15:35,000円,Jupiter-3:19,000円,Jupiter-8:9,500円,Industar-50(固定鏡胴式):7,500円,Industar-61:6,000円,Jupiter-9:20,000円,Jupiter-11:8,500円

 これをみると,50mm標準レンズの値段はともかく,28mmレンズは35,000円と結構な値段ですね。「アベノン光機」による「AVENON 28mmF3.5 (L)」の標準小売価格が5万円弱ですので,実際の販売価格と国産品と言う安心料を考えれば,多少高くてもロシア製を購入するより良いような気がします。せめて1万円強で買えるのであれば,ロシア製の28mmレンズもいいと思いますが。


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