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「Libretto20/60」日記(5)

初回:1998. 3.22

1997年8月30日(水) 「SPEAKER.DRV」

 Libretto20ではビープ音しか出ないので,もう少し良い音が出るようにするシェアソフトのSPKQQ がありますが,私が試した時には綺麗な音にはほど遠かったのですぐに削除してしまいました。

 その後,MS-Windows3.1で使っていたPC-Speakerが使えるとの情報を得たので,早速,SPEAKER.DRVをインストールしてみました。ただし, SPEAKER.ZIPを解凍してできたファイルのままではWindows95にインストールすることはできないので,手で入れました。すなわち,

(1)SPEAKER.DRVを「C:\WINDOWS\SYSTEM」にコピーする。
(2)「C:\WINDOWS\SYSTEM.INI」中の[drivers]の部分に,「WAVE=SPEAKER.DRV」を書き加える。
(3)「C:\WINDOWS\SYSTEM.INI」の中に以下を書き加える。

 [speaker.drv]
 CPU Speed=30
 Volume=300
 Version=774
 Enhanced=1
 Max Seconds=10
 Leave interrupts enabled=0

とし,再起動すると,例のWindows95起動時の音が鳴りました。(3)の設定のうち,「CPU=30」の数字を20,30,40と変更すると,20では音の持続時間が短かすぎ,40ではほぼ思った通りの長さとなりました。これは少なくとも,SPKQQよりCPUに負担をかけないようで,上記の設定ですと,まあ,我慢できる音で鳴ります。
 なお,この記載はMS-Windows3.1にインストールした際,自動的に書き加えられるものを参考とし,色々と試して決めました。

 しかしながら,このPC-Driverは文字どおりWAVEファイルの音を出すためにあるので,私の目的であるQuickTimeムービー等のビデオファイルの音を出すことはできないのですね。というわけで,Windows95使用時に音を出させる必要はないので,結局,削除してしまいました。


1997年10月2日(木)〜5日(日) 「GameJammerカード」

 「Libretto20+GameJammerカード」における,涙,涙の騒動記です。

10月 2日(木)

 音が出るLibretto50・60を購入するお金はないが,やはり,Libretto20も音が出るようにしたいとのことで,以前より欲しかった「GameJammer」というPCMCIAカード[カード本体の中にスピーカーが入っているタイプ2のPCMCIAカード]が(T-ZONEミナミ5Fで大分長い間見掛けませんでしたが)久しぶりに置いてあったので購入しました。価格は23,800円でした。

 家に帰って,早速,付属FDより,Libretto20のDドライブにドライバー類をコピーして[私のLibretto20の内蔵HDは1.6GBで,Cドライブ:Windows95区画,Dドライブ:データ,Eドライブ:PC-DOS J6.3/V+MS-Windoes3.1区画,Fドライブ:1B/V3 (このドライブはWindows95及びPC-DOSからは見えません)が入っており,BOOTEASYというフリーソフトにより,起動時,どの区画から起動させるか選択できるようになっています。],GameJammerカードを差しこんで, Windows95から起動すると,不明のカードが検出の画面となりましたので,以下,定法通りにドライバーのあるディレクトリとして,先程コピーしたDドライブのディレクトリを指定すると,そこのファイルを読みこんだ後, Windows95セットアップFD・No.23 を指定されました。まさか,そうなるとは思っていなかったので,キャンセルボタンを押して,インストールは中止させた後,同FDをやはりDドライブにコピーし,再度,同様な操作を行いました。

 ところが,ドライバーはちゃんと読みこみましたが,セットアップFD・No.23のコピーを読みこむと,画面はめちゃくちゃとなり,止まってしまったのです。確かに,このようなドライバーのインストールの場合,ドアイバーを読みこんでからちゃんと動くようになるまでに時間はかかるのは経験から知ってしましたが,10分たっても画面が止まったままになっているのです。それでこりゃあハングアップしたのだと判断してソフトリセットをかけましたが,反応は全く無く,結局,ハードリセットをかけることになりました。

 しかしながら, Windows95は起動するのですが,マイコンピュータのコントロールパネルを開こうとすると,ハングアップしてしまうようになりました。それで,再度,リセットをかけると,セイフモードで起動するように指示が出たのですが,セルフモードにしても,やはりコントロールパネルは開けない状態。何回かやってみて同様な症状だったので,結局,諦めて, Windows95の上書きインストールを行いました。しかしながら,やはり,同様な症状にしかなりません。その上, Windows95の上書きインストールにより,BOOTEASYが働かなくなってしまいました。

 仕方がないので,とりあえず,PC-DOS区画だけでもで使えるようにするため,PC-DOS・FDより起動し, FDISKにて,起動区画をPC-DOS区画にしました(これにより,Cドライブ:PC-DOS区画,Eドライブ:Windows95区画に なりました。しかしながら,これが翌日の更なる失敗につながりました)。そして,その日はもう寝る時間になったのと,頭を冷やすために止めました。


10月 3日(金)

 これではどうしょうもないということで,フォーマットし, Windows95を再インストールすることにしました。まずは Windows95区画を綺麗にしてしまえということで,FDドライブに Windows95のセットアップ・FDを入れて起動し,F3キーを2回押してインストールを途中中止し,DOSプロンプトの状態で,「FORMAT C:/S」 とすると,何かおかしいのですね。すなわち,フォーマットし始めると容量が表示されるのですが,それが 110MB程度しかない。「あれっ,おかしいなあ」と思っているうちにフォーマットが終わり,システムが転送されてしまいました。

 そこで, PC-DOS・FDより起動し,Filmtnにより内蔵HDの中を見てみると,私がフォーマットしてしまったのは,PC-DOSの区画だということが判明しました。すなわち,昨日, FDISKにて,起動ドライブをPC-DOS区画にしていたために,これがCドライブとなり,そのことをすっかり忘れてしまって行ったためにこんなことになってしまったのです。もしかして,元にもどるかもしれないということでUNFORMATコマンドを起動したのですが,やはり,全く回復できず,おかげさまで, Windows95区画だけではなくPC-DOS区画まで作り直しをしなければならなくなってしまいました(シクシク)。まあ,いずれにしろ,データの大部分はDドライブに入っていたので,データに関する被害がほとんどなかったのが救いであったのですが。

 とりあえず,FDISKにて,Windows95区画を起動区画となるCドライブとし,一応,Cドライブの中身をコピーしておこうということで,パラレルポート接続するHD「MD-2」[810MB]をつけ,再度 ,PC-DOS・FDより起動し, Windows95のロングネームにも対応できるPC-DOS用のフリーソフトのバックアップツールを使い,「YUPDATE -X C:\ F:\」(FドライブがMD-2のHDのドライブです)とし,Cドライブ全てをMD-2のHD中にコピーしました[ところが,実際には1つ90MB程度もある映像ファイルのコピー途中で終わったと思って止めてしまったということより, 2/3程度しかコピーされていなかったのですが)。

 そして,先程と同様にWindows95のセットアップFDより起動し,先程と同様な操作を行って,Cドライブを綺麗にし,システムをいれました。そして,再度,Windows95のセットアップFDより起動し,今度はその指示の通りに行い,Windows95をインストールしました。次に,今度は,CABファイルのコピーを行い,更に,サービスパック1とその後の追加ファイルによりリビジョンアップを行い,やっと,Windows95全てをインストールすることができました。

 そして,この完全な Windows95を残しておくために,PC-DOS・FDより起動し,今度はやはりパラレルポートに接続するHDの「Disklite」[120MB]を接続し,「YUPDATE -X C:\ F:\」にて,全てのファイルとディレクトリをコピーしました。これで,いくら Windows95が変になっても,簡単に一番最初の状態に戻すことができるようになりました。

 この状態で,再度,GameJammerのドライバーのインストールに挑戦してみましたが,やはり,以前と同じく,ハングアップしてどうしょうもない状態。こりゃあ,壊れているものを掴まされたかと,ガッカリしてしまいました。これを元に戻すのは簡単で,まず,先程と同様に, Windows95セットアップFDより起動し,「FORMAT C:/S」,そして,Diskliteがついた状態で, PC-DOS・FDより起動し,「YUPDATE -X -S F:\ C:\」 とすれば,元の状態に戻ってしまいます。ドライバーのインストールは,念のため,再度挑戦してみましたが,結局,同様だったので,諦めました。


10月 4日(土)

 本日は休日なので朝から始めました。とりあえず,PC-DOS区画を元に戻すこととし,まず,PC-DOS・FDより起動し, FDISKにより起動ドライブをPC-DOS区画としてから,再度, PC-DOS・FDより起動し,「FORMAT C:/S」でフォーマットし,PC-DOS区画は本年1月に ZIPディスクにバックアップしてあったので,それを全部コピーしました。これで,PC-DOS区画は一応動くようになりました(しかしながら,今年4月当たりに色々変更したので,その部分は再構築しなければならないのですが)。

 そして,GameJammerはWindows3.1でも使用できるということで,こちらにドライバーをインストールすることにしました。Windows3.1を立ち上げて,Dドライブの中に入っている GameJammerの付属FDのコピー中の「SETUP」を起動すると,何と「ドライバーが壊れています」との表示が出ました!! そして,勿論,ドライバーは組みこまれないで終了しました。ここで,初めてGamejammer付属FDを疑ったのですが,とりあえず,再度コピーし直し, 「SETUP」を起動すると,今度はきちんとインストールされ,再起動すると,Windows3.1の起動時の音がGameJammerから出ました。すなわち,GameJammerも付属FDも壊れていないことが判明しました。

 そこで,FDISKによりWindows95区画より起動するようにし,何回目かのドライバーのインストールに挑戦すると,普段と同様に,簡単にインストールされ,そして,再起動すると, Windows95の開始の音がGameJammerカードから出ました。要するに,何らかの原因により,付属FDよりコピーしたファイルが壊れていたというのが原因だったのです。

 ううん,このために3日も無駄になってしまったとは。それに,気にいらないのはWindows3.1ではちゃんとファイルが壊れていることを教えてくれたのに, Windows95ではそのまま平然と組みこみんでハングアップし,その後,私みたいな素人ではニッチもサッチもいかなくなってしまうことです。ううん,これは私がいつもビル・ゲイツ悪口を言ってためためにビル・ゲイツの呪いを受けたのでしょうか(笑)。それにしても,随分前にリリースされたMS-Windows3.1さえ,壊れたファイルをチェックし,組みこむのを中止するというのに,それよりずうっと後で,格段に進歩した筈の Windows95が平然と壊れたファイルを組みこんでハングアップし,素人にはチッチもサッチもできなくなってしまうのは欠陥以外に何者でもないと思います。巷で Windows95の欠陥について色々と言われているが,全く本当だったのだと思います[ちなみに,私のDynaBookGT-R590のWindows95もおかしくなっていて, Susieを起動するとハングアップするし(Susieのみ上書きしても同様です),ZIPドライブも認識しなくなっていますし。これも,やはり, Windows95のどこかがおかしくなっているのだと思っています]。

 それで,このままでは使いにくいので,BOOTEASYをインストールして,スイッチを入れた後に,どのOSから起動するか選択できるようにしたのですが,ここで更に問題が起きました。すなわち,このプログラムはHDのブート部分も書き換えるために以前の書き換えたものが姿は見えないが残っていて,Windows95もPC-DOSとは異なり,やはりHDのブート部分を書き換えるので,書き換えが三重になってしまったため,BOOTEASYをインストールして再起動し,Windows95を選択すると,Windows95は起動しなくたってしまいました。このため,BOOTEASYの痕跡を消すために,今度はPC-DOS・FDより起動し,「FDISK /MBR」とし,全ての書き換を消した後,何回目かの Windows95及びPC-DOSのインストールを行い,BOOTEASYをインストールし,やっと,とりあえず,まともに動くようになりました。


10月 5日(日)

 本日から,以前の環境に戻す作業です。最近のアプリケーションはそのほとんどがCD-ROMに入っていますので,miniSCSI経由でCD-ROMドライブを接続し,インストールし,FDに入っている一部は勿論,FDよりインストールし,やっと,本格的に使えるようになりました。これにほぼ半日かかりましたが,こう毎日パソコンにつきあっていると精神的にめげるので,PC-DOS区画については,月曜日から再構築することにしました。

 さて,Gamejammerの使い心地ですが,やはり,Libretto20のパワーを幾らか食ってしまうようです。勿論, SPKQQ程食わないので,とりあえずの実用にはなります。 Windows95の起動時等の音には特に問題ありませんが,本来の目的であるクイックタイム等の映像では再生時に時々引っ掛かり,音と映像が飛ぶことがあります。しかしながら,一応,音が出るようになりましたので,満足できるということでしょうか。後は,クロックアップか(アイツーモバイル館で5000円)か CPUの載せ替え(マクサスにて4万円)したいですが,やはり,自分でクロックアップした方が安くてよいでしょうか。でも,クロックアップすると,夏場はうまく動かなくなるということを聞いていますので,躊躇しています。

 以上,「Libretto20+Gamejammer」騒動でした。

今回の教訓
「いつまでもまともと思うなWindows95。災難は突然やってくる。」


1997年10月24日(金) 「PCMCIA-MD2」

 Libretto20及びDynaBook GT-R590用に,「PCMCIA-MD2」という,余った2.5インチHDをケースの中に入れて, PCMMCIA・HDカードとして使うものを購入しました。価格は秋葉原のパソコン工房にて9800円です。

 さて,家に帰って,現在は時々しか使っていない「DynaBook EZ486」より,内蔵HDを取り出して,500MB・HDを余っている340MB・HDに交換し(勿論,OSやアプリケーションは移動しましたが),その500MB・HD(東芝製2.5インチ・厚さ19mm)をPCMCIA-MD2に入れ,とりあえず,PCMCIAカード部をDynaBook GT-R590に差しこんで,ちゃんと動くかどうか確認してみました。電源を入れ,しばらくするとWindows95が立ち上がり,PCMCIA-MD2の中のHDが動き始め,そして,ドライバーのインストール画面となり,Windows95標準ドライバーを選択すると,認識されました。そして,勿論,Libretto20に関しても同様で認識されました。

 さて,使い心地ですが,私はパラレルポートに接続するMD-2も持っていますが,やはり,PCMCIAタイプの方がファイル転送が圧倒的に速いです。また,MD-2では電源が必要で,私は5V用のACアダプターを接続して使っていますが,PCMCIA-MD2だとACアダプターを使わなくてもよいので便利です(勿論,使ってもよいのですが)。

 さて,使っての問題点ですが,

(1)カードとコードの接続部が出っぱっていて,パソコンに入れる時に邪魔で,力をいれて入れなければならない。
(2)パソコンを起動してからPCMCIAカード部を差しこむと,ドライバーは読みこむが,マイコンピュターのフォルダ内にPCMCIA-MD2のアイコンが表れない。
(3)Libretto20ではPCMCIA-MD2に入れた映像はまともに再生されない。

という3点がありました。

  (1)に関しては,早速,ナイフで邪魔なゴム部分をカットし,接続部もPCMCIAのカードとほぼ同じ厚さとなるようにしました。

 (2)に関しましては,最初からPCMCIA部を入れておくか,あるいは後から入れた場合は再起動をするしかないようです。後は,ACアダプターを使えば,後から入れてもきちんと認識され,マイコンピュータのフォルダにもPCMCIA-MD2のアイコンが表示され,きちんと使えました。

 (3)に関しては,やはり,Libretto20が非力なので,どうしょうもないと思います。本来はこれが目的だったのですが,残念ながら,クロックアップしても,あるいは ACアダプターを付けても効果はありませんでした。。

 なお,「PC-DOS J6.3/V」+「PCMPLUS」においては,付属FDのドライバーをインストールすることなく,そのままで認識し,使うことができました。なお,面白いことは,例えば,Filmtnを使用する場合,PCMCIA-MD2ドライブを指定した時に始めて電気が入ってHDが回り始めて,その内容が表示されることです。

PS.その後,色々と使ってみましたが,どうもPCMCIA-MD2はかなり不安定のようで,Libretto20等からコピーや移動したファイルが壊れて保存されるようです。ということで,PCMCIA-MD2の内蔵HDをはずしてパラレルポートに接続するMD-2に入れてファイルをコピー等し,再びPCMCIA-MD2に戻して,再生専用/読み出しのみで使用するのが正解のようです。


1997年10月25日(土) 「クロックアップ」

 私の使っているLibretto20は昨年12月末頃に購入したものなので,購入後ほぼ10ケ月がたちましたが,今のところは特別な故障は発生しなかったので,とりあえず,ここしばらくは故障も起きないだろうと楽観して,クロックアップに踏み切りました。

 Libretto20はPC-DOSや 1B/V3上のアプリケーションを使う分には十分な能力を持っていますが, Windows95上のアプリケーションではやはり力不足のように感じるようになってきたためです。特に,音が出るPCMCIAカード「GameJammer」を差し込んで, Quicktime等の映像を見ると,音がとぎれ,かつ,映像も一部とんでしまう状態でした(GameJammerを差し込まない場合は勿論無音ですが,映像はほぼとばない状態です)。

 CPU交換という手段も考えられますが,私ではできそうもありませんし,秋葉原のマクサスに依頼すると,費用が4万円程かかる上に速さは 1.5倍程度しか上がらないということですので,クロックアップならば,秋葉原のアイツーモバイル店で行うと3000円程でやってくれるそうですが,私でもできそうなので行ったというわけです。

 勿論,クロックアップするよりは,今年中には出るであろうLibretto100 あるいは現行機種のLibretto60あたりを購入すればいいのでしょうが,ヒンミンの私では購入できませんもので,現行クロック数75MHzを100MHzにして,約 1.3倍速くするというものを選びました(もし,失敗して全く動かなくなれば,Libretto100 かLibretto60あるいはLibretto50を購入すればいいと思いましたし)。

 さて,クロックアップの方法は,niftyserveのFPCUM, 「Librettoスーパーブック」及び「Mobile PC」 等で紹介されていますが,副作用として,夏等の周囲の気温が高い場合は,Libretto20内の温度が上がるために自動的にクロックダウンしたり,ハイバネーションしてしまうことが報告されていますが,まあ,もしそれが起こっても夏以外の3季用パソコンにしてしまえばいいやということで,実行しました。

 まずは,改造方法が写真入りで,非常にわかりやすく紹介されているインターネット上の「DynaBook改造講座」

 http://www.amnet.co.jp/home2/toshio_h/index.html

より,Libretto20のクロックアップの時の写真及び文章をダウンし,それを参考に行いました。私が行った順番は以下の通りです。

(1)蓋(液晶側)を開けて,キーボードの上の細い棒を左端から外す。すると,その下にキーボードが取り付けているネジがあるのを確認する。
(2)そのネジを外し,キーボードを上に上げると,その下の基盤とフレキシブルケーブルとでつながっているので,基盤側のコネクタのよりケーブルを外し,キーボードを本体から外す。
(3)今度は薄い鉄板が出てくるので,それも外す。
(4)蓋を閉めて,本体裏の標準電池を外す。
(5)裏蓋のネジ6本を外し,内蔵HDを外し,次に裏蓋を外す。
(6)すると,液晶側とフレキシブルケーブルとつながっている基盤が出てくる。その基盤中の「W48C54A-56G」というICの16番ピンを基盤から外し,  15番ピンと短絡させる。
(7)元の通りに組み立てる。

 まず,最初の難関は (1)で,細いドライバーを使って慎重に取り外していったのですが,力を入れても中々外れない上に,この棒は細く今にも折れそうな感じで恐かったです。

 次はやはり,裏蓋開けが難関ですね。以前に1.6GB・HDに交換した際に何回かやったことがあるのですが,それでも,本体と中々外れない部分があって,無理に行おうとすると壊れそうで恐かったです。

 それから,ICのピンを上げ方ですが,私は以前にどこかのネットに書かれていた方法,すなわち,針をピンの下に入れて,ピンをハンダ鏝で熱して,徐々に針を上に上げていって梃子の原理でピン上げを行うという方法をとりました。しかしながら,やはり,最初にそのICを見た時は,あまりのピンの細さと,ピンとピンの間隔の小ささに(1mm程度), 私の持っているハンダ鏝でも大丈夫なのか不安に思いました(勿論,真空管アンプ用に購入したものではなくて,もっと,細いものを使いましたが)。

 さて,クロックアップ後の感想ですが,発熱量が格段に増えました。 CPUはキーボードの下の右側上部にありますが,発生する熱はその上にある薄い鉄の板を通して,キーボードに伝わるようになっているために,文字を打っていると,今までとは異なり,熱を感じ,これでは冬場は寒い場所でも手がかじかまずにキーが撃てるのではないかと思います。特に CPUがある右側は手にかなり熱を感じます。

 また,速度的な問題ですが,Gamejammerを付けて映像を見ても,音や映像のとびはほとんどなくなりました。しかしながら,PCMCIA-MD2に映像データを入れた場合は,DynaBook GT-R590ではちゃんと映像を見られるのに比較して,Libretto20ではクロックアップしても,画像に盛大に映像ノイズが入るような状態は解消できませんでした。

 また,クロックダウンやハイバネーションは今のところ起こっていません。クロックアップを行った翌日の 10/24に「Gamejammer」カードを差し込んで,音付きの QuickTimeムービーを2時間連続して再生してみました。そして,30分おきにベンチマーク試験で CPUの評価値をチェックしてみましたが,電源を入れてから2時間経つまで,全く変わりませんでした。しかしながら,2時間後にそのカードをはずしてみると,火傷しそうな程の熱さとなっていました。でも,これならば,PCMCIAカードスロットには何も入れない状態で,ここからも熱を発散させるか,夏は「マイコンピュター」の「コントロール」の「省電力」のところで, CPUを最低にすれば,能力的に半分となりますので,消費電力が減り,発熱も少なくなると考えていますが,甘いかもしれません。

 しかしながら,いずれにしろ,とりあえずは壊さずにクロックアップできたということが一番でしょうか。

 さて,Libretto20(1.6GB・HD,DX4・100MHz)に関して,クロックダウンするかどうか,チェックしてみました。ただし,夏の室温が高い時ではないので,この結果だけで判断するのは危険ですが。

(1)クロックダウンすると,ベンチマークの数字がどう変わるかいうことで,「マイコンピュータ」の中の「コントロールパネル」の中の「省電力」の「CPU」のところを動かして,その目盛りが4(最大),3,2,1(最低)とした際にベンチマークの数字が幾つになるか調べてみました。ベンチマークソフトは「HDBENCH」 を使用し,PCMCIAカードスロットには何もない状態です。調査日は10/29です。また,HDBENCHのCPUに関する値のみです。室温は19度です。
目盛

浮動小数点 整数演算
2820 4661
2493 4113
2266 3734

1386 2271

(2)上記目盛り4のところ,すなわち,省電力は一切行わない状態(フルパワーの状態)で,かつ,PCMCIAスロットにGameJammerを差し込んだ状態で音が出るクイックタイム・ムービーを連続再生しながら,30分おきに上記のベンチマークソフトにて,3時間に渡ってチェックしてみました。調査日は10/30で,室温は18度です。
時刻 浮動小数点 整数演算
20:15 2821 4664
20:45 2821 4644
21:15 2821 4663
21:46 2821 4664
22:15 2821 4660
22:51 2822 4661
23:15 2821 4662

後,わかったことはPC-DOS J6.3/Vで使った場合と,Windows95で使った場合の発熱量の差です。 Windows95の方が圧倒的に多いです。日曜日にモデムカードを入れてアソコン通信を1時間程やったのですが,発熱はそれほど気になりませんでした。やはり,Windows95って,CPUを酷使するような気がします。ううん,これって,エネルギーの無駄使いみたいな気がします。ここらへんで,二酸化酸素削減のために Windows95を捨てる必要があるのかもしれません(笑)。


1997年12月6日(土) 「起動画面の壁紙」

  Windows95の起動時及び終了時に出る画面を変更しようとして,「Paintshop Pro Ver2.01J」というアプリケーションを使って,320×400ドット,256色というのBMPファイルを作り,その名前をLogo.sysや Logow.sys等に変更して,Cドライブのルートや Windowsフォルダに入れていたのですが,このPaintshopで作成されるBMPファイルは「圧縮ファイル」といった形式のようで(これがわかったのは,1B/V3のMSDOS変換にて読もうとした時にそのような表示が出たためです),そのままではうまくいかず,作成したファイルをフリーソフトの「Dibas32」というのに読み込ませ,別名にて256色保存することにより,ちゃんと表示されるようになりました。

 なお,800×600ドット画面用は,まず,640×400ドット用の画像を作成し,それを320×400ドットに圧縮すればいいのですが,Libretto20の640×480ドット画面の場合は,640×480ドットの画像を作り,320×400ドットに圧縮すれば,正常な形で画面全体に表示されるようになりました。


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