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「Libretto20/60」日記(6)

初回:1998. 3.22

1998年2月8日(日) 「Libretto20/30/50/60用小型電源」

 Libretto20用の小型AC電源「モバイルACアダプタ ミニノートPC対応 Mobilemate」[横河電気株式会社]を購入しました。これはLibretto20,30,50及び60に使えるという小型ACアダプターで,Libretto20付属の物とは異なり,アダプターの箱に直接コンセントが付いており,その部分の大きさはコンセント部分を含めて,81mm×45mm×28mmで,これにDCプラグがついた電線が付いているものです。価格は秋葉原の秋月電子通商のビルの5Fのマクサスにて6000円でした。

 使っての感想ですが,確かに小さいですし,また,軽いですね。これなら,Libretto20を持って外に行く際(といっても,私の場合はたった1度だけ,会社の人に 1B/V3を見せるために持っていただけですが),ACアダプターも持っていってもいいなあという気分にさせてくれます。ただ,本当はACプラグ部が現在みたく動かないものではなく,折り畳めてアダプター本体に入ってしまえばもっといいと思いますが。

 でも,それにしても,この製品は上記の名称であり,このままでは,間違って他のパソコン用に買う人もいるのではないかと思いました。また,販売会社「横河電気」は「よこかわでんき」と読むのだと思っていたのですが,「よこがわでんき」と読むのだそうです。


1998年2月14日(土) 「GameJammerカード+外部スピーカー」

 Libretto100という画面サイズがVGAではなく8割SVGAという優れものが発売されるだろうという時期ですが,それを買えそうもない私は相変わらずLibretto20を使用しています。

 このLibretto20の欠点の1つに音がまともに出ないということがあり,このため,私はGameJammerというPCMCIA内蔵スピーカー付カードを使用しています。ところが,これは音が非常に小さいのですね(WAVEファイルはうるさい位の大きな音が出るのですが, MOVファイルでは聞こえないくらいの小さな音しか出ないのもありますし。勿論,スピーカーマークの所で音量等を調整しているのですが)。この原因はスピーカーが薄いPCMCIAカードに内蔵されているので,能率が非常に悪いのか,あるいは,音自体がPCMCIAスロットとカードの隙間から出るという極めて非効率的で,かつ,スロットがパソコンの右側にあるために音がそちら方向へ行ってしまうためだと思います。

 ということで,外部スピーカーを付ければと思い付き(GameJammerはアダプターをかいしてヘッドフォーン,マイクロフォン,ラインが付けられますので),とりあえず,ウォークマン用のヘッドフォーンを付けてみたら,今までの一部の MOVファイルで蚊の鳴くような小さな音しか出なかったものが,我慢できない程大きな音になるのです。もっとも,今度はザーツという汚い雑音が気になるようになってしまいましたが。

 そこで,今度はパソコン用の外部スピーカーを付けてみることにしました。しかしながら,先日,秋葉原に行った際,ジャパンシーコム1号店のそばに新しくできたジャンク店で1組1000円で販売していましたが,割と小型とはいえ,私の机の上に置くには大きすぎるし,第一,小さなLibretto20に大きさ的に合わないなと思い,家にあり使っていないものはないかと考え,昔,私がシンセサイザーをやっていた頃に購入したスピーカー付小型アンプがあったことを思い出しました。

 これは, 「AMDEK」という現在はなくなってしまったキットメーカーの製品で,「Tuning Amp TAK-100 Quartz」 という,大きさが 112×60×38mm(実際はボリュームボタン等が更に飛び出ていますが)のスピーカー・アンプ内蔵で,かつ楽器のチューイング用に220KHz・440KHz・880KHzの音が出るもので,勿論,キットで私が組み立てたものです。

 早速,押し入れから探し出し,また,接続するためのケーブルを作るために,ジャンク箱からステレオミニプラグ,モノラルプラグ及び電線を取り出し,久しぶりにハンダ付けを行い,接続ケーブル接続を作りました。

 そして,GameJammerカードの付属アダプターと TAK-100を接続して,今まで小さな音しか出なかった MOVファイル(Joanne Guestの映像です)を再生してたら,これが快適なのですね。ヘッドフォーンと異なり,雑音も気になりませんし,ボリュームが付いていますので,音量も自由に変えられますし。その上,カード内蔵のスピーカーを使用しないためにカード又はパソコン本体への負担が減ったためか,音も綺麗にかつ映像自体もスムーズになったような気がします。

 ということで,古いものを再利用するという話でした。


1998年2月22日(日) 「AudioPort」

 Libretto20は内蔵スピーカーからブート音以外を出そうする場合は, SPKQQというシェアウェア・ドライバーを使うか, MS-Windows3.1用のフリー・ドライバーPC-Speaker.drvを使うしかないようですが,前者では動作が重くなりすぎて映像なんてコマ落ちだらけとなってとても観る気が起きませんし(一応, Windows95等の起動音程度には使用できますが),後者ではWAVEファイルしか再生できないようなので,私は現在のところ,映像を観たい場合はGameJammerというPCカード+外部スピーカーで音を出しています。これだと,Libretto20改(100MHz)だとほとんどコマ落ちや音落ちがなく再生できます。

 しかしながら,NiftyserveのFTOSHIBAに「Libretto20にパラレルポートに接続するAudioPortという音源を接続して,音を出すことができた。このAudioPort用のドライバーはWindows3.1用しかないが,Libretto20の Windows95でも,このドライバーを使い,C:\WINDOWS内のSYSTEM.INIに, AudioPortのマニュアルに書かれている内容を加え,更に AudioPortの会社のホームページにある FAQに書かれていることを追加して再起動したところ,音が出るようになった」との書き込みがあったので,私も昔,DynaBook 386SX用に AudioPortを購入して持っているので,早速,実験してみました。

 まずは,AudioPortの会社のMediaVision社のホームページ探しです。ところがhttp://www.yahoo.comで「audioport」で探してもオーディオ関連の会社しか見つからないし,会社名の 「mediavision」で探してもやはり同様で,これは検索エンジンを変えねばダメだということで,今度はhttp://www.altavista.digital.comで行い,結局,30分程かかってやっと,めざすホームページ,すなわち,

 http://www.windrivers.com/company/mediavis/audio/audport/audportdrv.htm

にたどりつきました。そして,そこより,FAQ等の文書をおとしました。

 私は AudioPortのマニュアル等は家のどこにおいてあるか忘れていますので,まずはWindows3.1に Audioportのドライバーをインストールするとsystem.iniがどのような変化するのか知るために,今度はLibretto20のプリンタポートに AudioPortを接続し,PC-DOS J6.3/V+MS-Windows3.1で起動し,ドライバーのインストールを行いました。そして,その前後でSYSTEM.INIがどのように変化し,何がつけ加えられたか調べました。すると,SYSTEM.INIには以下が書き加えられていました。

 [386enh]
 device=sb2ap.386

 [drivers]
 midimapper=midimap.drv
 MIDI=mvaport.drv
 Wave=mvaport.drv

 [Multimedia.Setup]
 audio=mvaport.drv,0,0,0

 また,ホームページの FAQには以下が書かれていました。

 [BOOT]
 sound.drv=mmsound.drv
 drivers=mmsystem.dll

 [386enh]
 device=sb2ap.386

 [mvaport.drv]
 aport=0378h
 sbaddr=0220h
 fmaddr=0388h
 exitreset=0
 dtime=25
 wtime=15

ということで,これを参考として, Windows95のSYSTEM.INIファイルを書き換えました。すなわち,[386enh]には上記を新たに加えました。 [drivers]の項にはmidiとwaveの行はありましたが(もしかして,GameJammerのドライバーをインストールした時に書かれたのかもしれませんが),上記のごとくに書き直しました。[mvaport.drv]及び[Multimedia.Setup] の項はなかったので新たに上記の通りに作りました。[BOOT]の項には同様な記載があったのでそのままにしました。

 また,sb2ap.386及びmvaport.drvという名称のドライバーは勿論,先程MS-Windows3.1ににインストールした際にwindows\systemに入りましたので,これをWindows95のsystemにコピーしました。なお,midimap.drv,mmsound.drv,mmsystem.dllはWindows95の\windows\system内に入っていましたので, MS-windows3.1からコピーする必要はありませんでした。

 この状態にて,リセットすると,Windows95起動時にAudioPortから音が出,また,WAVEファイル,MIDファイル,MOVファイルの音も出るようになりました。パソコン本体の後から音が出るので,GameJammer+外部スピーカーの組み合わせよりは音に違和感がありません。

 しかしながら,映像の MOVファイルではGameJammerと比較すると音が時々途切れるのが気になります。これはパラレルポートに接続のために信号の出入りが遅いためか,あるいはCPUがそちらにも食われてしまうためだと思われます。ということで,ここまでくるのに結構苦労しましたが,残念ながら,私にとってはGameJammerカードの方が良いようです。しかしながら, AudioPortを持っていて,より強力なCPUが入っているLibretto50以降をお使いで,内蔵スピーカーよりも良い音をという人にはいいかもしれません。ただし,OSR2でも同様に動くかどうかわかりませんが。


1998年2月24日(火) 「1B/V3でフォーマットしたフラッシュディスクカード」

 BTRONの1種である「1B/V3」ではPCMCIAフラッシュディスクカードが使えますが,購入時の状態はPC-DOSフォーマットなので,「MS変換」を使用すれば,中に入っているファイル等の読み書きができます。しかしながら,これだと,1B形式でのデータが保存できないので,1B/V3で起動したDynaBook GT-R590にて,IBMの5MBの「Intelligent Flash Memory」を1B形式フォーマットしてしました。

 ところが,1Bでは,HD及びフラッシュディスクカードの扱いが同種であって,HDのパーテイションを含めて4つの区画しか認識できないのです(ただし,PC-DOSフォーマットのフラッスディスクカードはこれとは別に読むことができます)。すなわち,一番使いたかったLibretto20では,私の場合は1.6GB・HDを「基本区画3つ+拡張区画1つ」と計4つの区画に分けているために,1Bフォーマットのフラッシュディスクカードは認識してもその中身が全く見えない状態となってしまいました。

 そこで,再度,これをPC-DOSフォーマットすることにしましたが, Windows95ではカード自体が認識できないので, PC-DOS J6.3/Vで,フォーマットしました。それでHP-200LXや PC-DOS J6.3/Vでは使えるようになったのですが,それでも, Windows95ではカードとして認識するのですが,マイコンピュタのフォルダ内にそのアイコンが現れないのです。それで,仕方がなく,今度はHP-200LXにて,FDISK100.EXEを起動してFDISKを行い,そして,フォーマットをすると,やっと,Windows95でもちゃんと使用できるようになりました。しかしながら,この場合はクラスタサイズが4KBもあったので, 「HP-100/200LX Bible」の中に入っているクラスタサイズを変えるソフト「modclst.exe」にて,1KBクラスタとして,やっと,元の状態に戻りました。

 なお,この方法以外に, Windows95を使ったかなり面倒くさい方法が,インターネット上の 「BrainPad TiPO」に関するホームページの

 http://www2.sii.co.jp/js/bas/bptipo/index.htm

に載っています。HP-200LXを持っていない場合はこれでやるよりしょうがないと思います。


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