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HP-100/200LX日記(5)

最終改訂:2003. 6. 8(前回:2002. 6.30)
○HP-100LXの電子辞書化(1)

1.初めに

 現在,私が使っている HP-200LX(2MB)は三台目のものであり,最初はHP-100LX(2MB),次はHP-200LX(2MB)を使っていました。しかしながら,HP-100LXはヒンジの右部分にヒビが入った上,キーボードのスペースキーと他のキーが破損したことから使うのを止めました(これに関しては,プラリペアという接着剤で自分で直して現在は使えるようになっています)。また,次に使っていたHP-200LXはVZエデッタ等で文書作成中にハングアップするようになってしまったというもので,これに関しては色々やった結果,倍速化のために自分で交換した水晶発振子がハンダ不良を起こしたらしいということがわかり,現在では2.26倍速用の水晶発振子と交換して,こちらも普通に使えるようになっております。

 最近は電子辞書が盛んとなり,秋葉原の石丸電気等に行くと,結構な数が展示してあり,さわってみると,非常に検索も速く,また,使い易い感じです。ということで,HP-100LXを辞書PDA化することを試みました。あ,といっても,最初は上記の修理した HP-200LX(2MB)で行ったのですが,こちらは水晶発振子の交換等でまだまだ普通に使える状態ですので,満身創痍だったHP-100LXでそれを行うこととしました。こちらでしたら,別なキーがこわれる可能性もありますが,文章書き程は使わないでしょうから,電子辞書化PDAとして余生をおくらせてあげるのが一番だと思いまして。

 また,辞書ソフトとしては,小川一朗氏によるフリーの検索ソフト「EBR.EXM」を,また,辞書データを入れるコンパクトフラッシュカードは96MBしかないので,そのままでは入れたい辞書の全てを入れることはできないことから,Reznik氏によるフリーの圧縮ソフト 「JAM」を使わせていただくこととしました。

 まずは,辞書データですが,最終的に以下の2つの中のものを使うこととしました。本当は更に「広辞苑第4版」(EPWING版)も入れたかったのですが,やってみた結果,合計96MBを越えてしまったので諦めたというわけです。また,フリーのEPWING形式の英英辞典「WORDNET」 も入れてみたのですが,これはフリーの辞書データをフリーソフトでEPWING化したためか,市販のEPWING辞書と微妙に形式が異なるらしく, EBR.EXMで使う場合,データの最初の方は言葉は問題ないのですが,後ろの方の言葉の検索にはひどく時間がかかり,実用にならなかったためです。

(1)三省堂の電子ブックCD-ROM「新辞書パック11」(この中には全て三省堂のものですが,「ニューセンチュリー英和辞典+ビジネスマン英和辞典」,「新クラウン和英辞典」,「現代国語辞典+コンサイス外来語辞典」,「必携類語実用辞典」,「必携ことわざ辞典+必携慣用句辞典」,「必携用字用語辞典」,「必携手紙実用文辞典」,「ワープロ漢字辞典」の計11種類が入っております)の中の辞書の内,「ワープロ漢字辞典」以外は「HP-200LX+EBR.EXM」 にて使用可能とのことで,早速,秋葉原の石丸電気で購入しました。価格は定価12,000円でしたが,石丸電気のポイントカードに3%分のポイントが付きました。この中の用字用語・手紙実用文・ワープロ漢字辞典以外を入れることとしました。

(2)既に持っているEPWING形式のCD-ROM辞書「辞・典・盤97」(アスキー出版局)中の百科辞典「Mypaedia 97」と「知恵蔵97」を入れることとしました。
電子ブック「新辞書パック11」(三省堂) CD-ROM「辞典盤97」(アスキー出版局)
- -
完成した電子辞書化HP-100LX(外側) 完成した電子辞書化HP-100LX(内側)
- -
検索した結果の表示画面 ブルー・キーにテプラを貼っています

2.CD-ROMからの辞書データの吸い出し

 まずは,このCD-ROMからのデータの吸い出しです。これには,太田純氏が作成されたフリーソフト「EPWUT10.LZH」の中の「SQUEEZE.EXE」を使用します。すなわち,私の場合は,CD-ROMドライブは「I」ドライブであり,SQUEEZE.EXEをDドライブのルートに置いておき,例えば,「ニューセンチュリー英和辞典+ビジネスマン英和辞典」のデータを吸い出し,そして,このデータのファイル名を「EIWA」とする場合は,Windows95のDOS窓にて以下のように行います(吸い出した辞書データはDドライブにおくことにします)。

 SQUEEZE I:\CEN\START D:\EIWA

 また,後方一致インデックスも削除したい場合は

 SQUEEZE -d03,06,09-8f,93-ef,f9-ff I:\CEN\START D:\EIWA.DIC

 このようにして行った場合のファイルサイズは以下のようになりました。なお( )内は後方インデックスも削除した場合です。

<新辞書パック11>
 英和辞典(EIWA.DIC) :30,355,456バイト(27,912,192)
 和英辞典(WAEI.DIC) :13,273,088バイト(同左)
 国語辞典(KOKUGO.DIC):27,840,512バイト(22,456,320)
 類語辞典(RUIGO.DIC) : 5,949,440バイト(同左)
 故事辞典(KOJI.DIC) : 2,734,080バイト(同左)
 用語辞典(YOUJI.DIC) : 2,400,256バイト(同左)
 手紙辞典(TEGAMI.DIC): 602,112バイト(同左)

 どうやら,この数字から判断すると,後方インデックスが無いのが多いようです。私の場合は後方一致は使わないだろうということで,96MBファラッシュメモリカードの容量を少しでも使わないで済むように,後方一致インデックスを削除したものを使用することにしました。また,前述のごとく,用語辞典と手紙辞典も使いませんでした。

<辞・典・盤97>
 このCD-ROMは電子ブック形式ではなく,EPWING形式(CD-ROM中の辞書データは「HONMON」)のため,外字ファイルは辞書データとは別にあります。後方一致インデックスを削除して吸い出した「知恵蔵」データ「CHIEZO.DIC」は「15,718,400」バイトで,CD-ROM内にある16ドット外字データ「GAI16F00」は「4096」バイト,「GAI16H00」は「4096」バイトでした。同じく百科辞典データ「MYPAEDIA.DIC」は「74,289,152」 バイトで,CD-ROM内にある16ドット外字データ「GAI16F00」は「30,720」バイト, 「GAI16H00」は「6,144」バイトでした。また,今回は使用しませんでしたが,後方一致インデックスを削除して吸い出した「岩波国語辞典」データ「IWKOKU.DIC」は「18,663,424」バイトで,16ドット外字データ「GAI16F00」(14,336バイト)でした(こちらは,「GAI16H00」は使っていないません)。なお,吸い出しの時は,例えば,百科事典の場合は,以下のように行います。

 SQUEEZE -d03,06,09-8f,93-ef,f9-ff I:\MYPAEDIA\DATA\HONMON C:\MYPAEDIA.DIC

 また,外字データは上記の吸い出しは不要で,そのまま使います。

<広辞苑第4版(EPWING版)>
 なお,EPWING形式(CD-ROM中の辞書データは「HONMON」)のCD-ROM「広辞苑第4版」(岩波書店)も同様な操作で辞書データを吸い出してみました(EPWING形式の「第5版」は辞書データが「HONMON2」ですので,今回の方法ではデータの吸い出しはできません)。こちらの辞書データ「KOUJIEN.DIC」は「92,383,232」バイトで,CD-ROM内にある16ドット外字データ「GA16FULL」は「71,680」バイト,「GA16HALF」は「4096」バイトでした(こちらは,前述の事情により使いませんでしが,96MBカードではなく,128MBカードだったら十分に入れる事ができると思います。

 これより,辞書データと外字データの圧縮操作ですが,その前に行うことがあります。まずは, 「PC-DOS J6.3/V」が入った起動FDディスク(以下「起動FD」と略す)を作成し,その中への各種ツールを入れることです。なお,私は 「PC-DOS J6.3/V」を使用しましたが,「MS-DOS 3.0」〜「PC-DOS 2000」と OSR2ではない「Windows95」の DOS窓でも大丈夫とのことですので,持っていない場合は秋葉原のジャンク街を探せば簡単に入手できると思います。

 また, 「JAM」フォルダに入っているものは「http://www.palmtop.net/」に登録されている圧縮ソフト「JAM125SW.ZIP」(Reznik氏作成のフリーソフト)を解凍した一部, 「TOL」フォルダには超有名なフリーのファイル管理ソフト「Filmtn」と市販のエデッタ「VZ」が入っています。使用したパソコンは,OSR2ではない 「Windows95」がCドライブに,DドライブはDATAドライブとして使用しているものです。

以下が起動FDの内容です。

<起動FD>

 DOS <DIR> 98-06-10 23:16 DOS
 JAM <DIR> 02-04-12 19:59 JAM
 TOL <DIR> 98-06-10 23:17 TOL
 $JPNHN16 FNT 4,096 94-04-15 6:30 $JPNHN16.FNT
 $JPNHN19 FNT 4,864 94-04-15 6:30 $JPNHN19.FNT
 $JPNHN24 FNT 9,216 94-04-15 6:30 $JPNHN24.FNT
 $JPNZN16 FNT 175,104 94-04-15 6:30 $JPNZN16.FNT
 $SYS1Z16 FNT 8,192 94-04-15 6:30 $SYS1Z16.FNT
 $SYS1Z24 FNT 9,216 94-04-15 6:30 $SYS1Z24.FNT
 AUTOEXEC BAT 163 97-11-13 20:13 AUTOEXEC.BAT
 COMMAND COM 65,091 94-04-15 6:30 COMMAND.COM
 CONFIG SYS 286 97-04-22 22:17 CONFIG.DOS
 CONFIG JAM 327 80-01-04 0:47 CONFIG.SYS

<AUTOEXEC.BAT>
 @ECHO OFF
 SET COMSPEC=A:\COMMAND.COM
 PROMPT $P$G
 PATH A:\DOS;A:\TOL;A:\JAM
 SET TEMP=A:\DOS
 LH A:\DOS\KEYB.COM JP,932,A:\DOS\KEYBOARD.SYS
 MODE CON RATE=32 DELAY=1

<CONFIG.SYS>
 BUFFERS=20
 FILES=30
 DOS=HIGH,UMB
 COUNTRY=081,932,A:\DOS\COUNTRY.SYS
 SHELL=A:\COMMAND.COM /P /E:512
 DEVICE=A:\DOS\$FONT.SYS
 DEVICE=A:\DOS\HIMEM.SYS
 DEVICE=A:\DOS\EMM386.EXE RAM
 DEVICEHIGH=A:\DOS\$DISP.SYS
 DEVICEHIGH=A:\DOS\ANSI.SYS /X
 LASTDRIVE=Q

<CONFIG.JAM>
 BUFFERS=20
 FILES=30
 DOS=HIGH,UMB
 COUNTRY=081,932,A:\DOS\COUNTRY.SYS
 SHELL=A:\COMMAND.COM /P /E:512
 DEVICE=A:\DOS\$FONT.SYS
 DEVICE=A:\DOS\HIMEM.SYS
 DEVICE=A:\DOS\EMM386.EXE RAM
 DEVICEHIGH=A:\DOS\$DISP.SYS
 DEVICEHIGH=A:\DOS\ANSI.SYS /X
 DEVICE=A:\JAM\JAM.SYS /a=4 /b=1
 DEVICE=A:\JAM\JMOUNT.COM C:\JAMDRV1
 LASTDRIVE=Q

<DOS>
 $DISP SYS 26,757 94-04-15 6:30 $DISP.SYS
 $FONT SYS 25,992 94-04-15 6:30 $FONT.SYS
 ANSI SYS 9,549 94-04-15 6:30 ANSI.SYS
 COUNTRY SYS 18,238 94-04-15 6:30 COUNTRY.SYS
 EMM386 EXE 121,950 94-04-15 6:30 EMM386.EXE
 HIMEM SYS 14,192 94-04-15 6:30 HIMEM.SYS
 KEYB COM 19,463 94-04-15 6:30 KEYB.COM
 KEYBOARD SYS 49,668 94-04-15 6:30 KEYBOARD.SYS
 MODE COM 18,136 94-04-15 6:30 MODE.COM
 FORMAT COM 27,134 94-04-15 6:30 FORMAT.COM

<JAM>
 JAM SYS 12,574 95-03-10 1:25 JAM.SYS
 JMOUNT COM 15,567 95-03-10 1:25 JMOUNT.COM
 JCREATE COM 16,289 95-03-10 1:25 JCREATE.COM
 JMAX COM 17,596 95-03-10 1:25 JMAX.COM
 JSIZE COM 17,880 95-03-10 1:25 JSIZE.COM

<TOL>
 FILMTN COM 1,148 94-02-25 2:43 FILMTN.COM
 FILMTN HIS 59 96-04-22 23:14 FILMTN.HIS
 FILMTN PHS 463 80-01-04 0:58 FILMTN.PHS
 FILMTNV CNF 7,046 98-08-08 8:42 FILMTNV.CNF
 FILMTNV EXE 83,460 94-02-25 2:43 FILMTNV.EXE
 FMCUSTV EXE 25,075 94-02-25 2:43 FMCUSTV.EXE
 VZ COM 50,168 94-12-15 2:16 VZ.COM
 VZ DEF 16,013 80-01-04 0:17 VZ.DEF
 VZFL DEF 2,310 94-05-23 19:51 VZFL.DEF

3.JAMによる辞書データの圧縮

(1)パソコンを起動し,Cドライブと96MBカードにデフラグをかけた後,パソコンを終了します(このデフラグ操作をすることが絶対条件のようです)。

(2)起動FDより起動します。そして,以下の操作を行います。

 A:\>jcreate c:\jamdrv1 /a /S=60000

 これで,Cドライブに 「jamdrv1.jam」という60MBのファイルができます。このファイルの大きさは圧縮をかけようとするファイルのサイズの半分以上にする必要があるとのことで,私の場合は元が約90MBなので,その 2/3の60MBとしました。なお,このサイズは180MB〜200MB以上はダメとのことです。

(3)filmtnを起動し,起動FD中のCONFIG.SYSをCONFIG.DOSに,CONFIG.JAMをCONFIG.SYSにリネームした後,リセットし,起動FDより再起動します。すると,Eドライブができた旨の表示がされます(私の使っているパソコンのハードディスクは2つのパーティションを切っており,C・Dドライブを使っていますので,jamdrv1.jamがEドライブとして,認識されます)。

(4)filmtnを起動し,今まで無かったEドライブができたことを確認した後,先ほど作成したDドライブにある「英和辞典,和英辞典,国語辞典,類語辞典,故事辞典」の辞書データファイル,「知恵蔵」の辞書データファイルと2つの外字フォントファイルをEドライブにコピーします(もし,Eドライブが無かったたら,それは失敗ですので。再度 (1)より行います)。なお,この際,データの圧縮が行われるようです。

(5)今度は「jamdrv1.jam」のファイルの再圧縮を行います。

 a:\>jmax e:

 これにはかなりの時間がかかります。次に以下を行います。

 a:\>jmount /d e:
 a:\>jsize c:\jamdrv1 -

 この2つにより,Eドライブが無くなり,jamdrv.jamが再々圧縮されます。

(6)起動FDを外し,パソコンを再起動します。そして, jamdrv1.jamを96MBカードのフォルダ「DIC」 に移動します。ということで,辞書データと外字ファイルのサイズですが,以下のように半分以下の大きさとなりました。

 「英和辞典,和英辞典,国語辞典,類語辞典,故事ことわざ辞典,知恵蔵」の辞書データファイル+外字ファイル:88,051,712バイト → jamdrv1.jam:37,676,544バイト(42.8%)

(7)今度は百科事典のデータの圧縮です。これも今までとほぼ同様に行いますが(ただし,96MBカードのデフラグは不要です。また,外字ファイルも百科事典データと一緒に圧縮をかけます),違うところは「jamdrv1→jamdrv2」とし(CONFIG.JAMの中も修正する必要あり),また,最初に作るファイルの大きさは50MBにすることです。これにより,最初:74,326,016バイト → 29,836,288バイト(40.1%)と約4割の大きさとなりました。

(8)できたjamdrv2.jamも96MBカードのフォルダ「DIC」 に移動します。そして,HP-200LXのCONFIG.SYSに,

 device=a:\tol\jam.sys /a=4 /b=1 /m=2
 device=a:\tol\jmount.com a:\dic\jamdrv1
 device=a:\tol\jmount.com a:\dic\jamdrv2

を書き加え,勿論,フォルダ「TOL」には,「JAM.SYS,JMOUNT.COM」を入れておいて,96MBカードを挿入した状態でリセットし,再起動すると,F,Gドライブができた旨が表示され,F,Gドライブに辞書データがあることになります。

4.HP-100LXでの各種登録

 今度は,これらの辞書データを使って,HP-200LXのシステムマネージャーへの登録です。まず,辞書検索ソフト「EBR091C.LZH」中の「CHGEBR.EXM,EBR.EXM,EBR.HLP」を96MBカード中の「DIC」内にコピーします。これをHP-200LXに挿入して,電源スイッチを入れてリセットします(なお,勿論,HP-200LXは日本語化キットで日本語化済みです)。そして,「MENU」→「Application」→「Terminate All」→「F10」にてシステムマネージャーを終了させます。

 そして,以下,「EBR091C.LZH」の中の「README.TXT」に書かれている操作を行います。なお,その際,半角・全角外字ファイルの設定がありますが,とりあえず,電子ブックの中に入っていた辞書の場合は,「F:\GA16HALF」,「F:\GA16FULL」 としておきます(なお,この外字ファイル名はここで指定しておくだけで,そのファイルを96MBカードに置いておく必要はありません)一方,EPWING形式の辞書の場合は,そこに入っていた16ドット文字ファイル名を指定します。すなわち,MYPAEDIA.DICの場合は,半角は「G:\GAI16H00」,全角は「GAI16F00」です。また,バッファは8000程で良いようです。

 そして,以後,普通にシステムマネージャーに登録すれば終了です。しかしながら,起動するためにこのアイコンを押しても,起動しないのです。ううん,この理由がわからずに色々やってみた結果,外字ファイルが16ドットということから,このソフトは16ドットフォントがないと動かないのでのではと思いつき(私は見易さから日本語化キットを14ドットフォントで使用していますので),仕方無しにHP-200LXを14ドットフォントから16ドットフォントに替えると起動するようになりました。ううん,こんな落し穴があったとは思いもよりませんでした。

 後は,これらの辞書を起動するかどうかの確認です。5つの辞書とも問題なく起動しました。しかしながら,使い勝手はというと,ちょっとという感じです。すなわち,このソフト,言葉を,すなわち,英和辞典の場合はアルファベットを,和英・国語辞典の場合は自動的に FEPが立ち上がってローマ字入力によるひらがなで検索されるのですが,まず出て来るのは見出語で,その見出語の中から選択すると説明が出て来るというわけで,二段階操作が必要というわけです。また,音声が入っていた部分は「→□」で表されます。また,リンクが張ってるところは白抜き数字で表され,その数字をキーボードから入力すればそこに飛んで行けるようになっています。

 さて,これらの辞書は全て液晶画面のアイコンの形で登録しましたが(JAM関係のドライバーをCONFIG.SYSに登録しなければならないので,結構,メモリが圧迫されるため,アイコンは使わなくてすむ MOREEXMは使っていません),この場合は,いちいちアイコンを選択するか,登録したキー操作,例えば今回の場合は 「Alt+F2」〜「Alt+F10」を押さねばならないので,キー一発で各辞書が起動するように, EXKEY.COMを使って,ブルーキーを押せば各辞書が起動するように設定しました(ただし,8つのブルーキーの内,1つは FEP起動に,もう一つは表紙画面表示のために使っているので,実際は「故事ことわざ辞典」以外の6つの辞書を登録したのですが)。すなわち,

 APPTキー:英和辞典,PHONEキー:和英辞典,MEMOキー:国語辞典,QUICKENキー:類語辞典,LOTUSキー:知恵蔵,HPCALCキー:百科事典 というわけです。勿論,これを行えば,上記のキーを押しての内蔵アプリケーションが起動しなくなってしまいますが,まあ,あまり使わないですし,どうしても使いたい場合は表紙画面のアイコンを押せば良いですので。

 そして,更にこれらのキートップにはテプラでそれぞれの辞書の名前を造り,キートップからはみ出ない大きさに切って貼り付け,また,キーの下の文字にもテプラを貼り付けました。これで,完全に電子辞書らしくなりました。

<EXKEY.INI>
 {Prtsc}={Null}
 [100]
 {Filer}={Alt+/}
 {Appt}={Alt+F2}
 {Phone}={Alt+F3}
 {Memo}={Alt+F4}
 {cc:Mail}={Alt+F5}
 {123}={Alt+F7}
 {Calc}={Alt+F8}
 {Fn+Menu}={More}f{More}{F6}{Home}
 [100]!
 {MENU}={Alt+ }
 {Filer}={Alt+ }

<LXDSPD.INI>
 [init]
 -e:mid -v70 -jp -av

 [extend]
 low=8,8,8,8,16,8
 mid=8,16,8,16,16,16
 zoom=8,16,16,16,32,16

<LXFONT.INI>
 C:\DOSC\DUMYZN8X.FNT
 C:\DOSC\JPKMHN8X.FNT
 C:\DOSC\lxhn16x.fnt
 C:\DOSC\lxzn16x.fnt

<SM.BAT>
 @echo off
 lxime
 lxdsps -s16 -m16 -l16 -x16
 100
 lxdsps -r
 lxime -r

<MODEM.BAT>
 @echo off
 C:
 C:\DOSC\CICFAKE
 C:\DOSC\LXCTRL /T1800
 C:\DOSC\HISPEED
 CD \KTX
 KTX
 CD \DOSC
 HISPEED
 LXCTRL /T180
 C:\DOSC\CICFAKE -r
 CD \
 CLS

<CONFIG.SYS>
 buffers=6
 files=15
 lastdrive=j
 shell=d:\dos\command.com d:\dos\ /p
 device=c:\dosc\clkup36d.sys
 device=c:\dosc\lxjex.sys
 device=c:\dosc\lxemm.exe
 device=c:\dosc\lxfont.exe /B8
 device=c:\dosc\lxdspd.exe
 device=c:\dosc\lxansi.exe
 device=c:\dosc\lxkkc.sys
 device=c:\dosc\jam.sys /a=4 /b=1 /m=2
 device=a:\tol\jmount,com a:\dic\jamdrv1
 device=a:\tol\jmount.com a:\dic\jamdrv2
 device=c:\dosc\wxk.sys /a1
 device=c:\dosc\wx2.sys /ini=c:\dosc\wx2sys.ini /n /a1

<AUTOEXEC.BAT>
 @echo off
 prompt $p$g
 path c:\;d:\;c:\dosc;d:\bin;d:\dos;c:\ktx;
 assign e:=a:
 mode con rate=20 delay=1
 serctlj /o
 exkey -fc:\dosc\exkey.ini -b500
 cls
 :loop
 lxdspd -jp -v70 -e:mid
 lxime > nul
 lxdsps -s16 -m16 -l16 -x16
 exkey -x{MENU}{More}f{More}{F6}{Home}
 100
 lxdsps -r
 lxime -r
 command
 goto loop


 なお,本機は,フラッシュメモリカ−ドの代わりにモデムカードを差し込んで,通信ソフト「KTX」にてパソコン通信もできるようにしてあります。それが上記の「modem.bat」ですが,パソコン通信が終わった後はフラッシュメモリカードに差し替えて,リセットする必要があります(本当は,バッチファイルでもっと美しい操作をしたいのですが,なぜか,うまくいかないもので)。また,この場合,Cドライブのみしか使えませんので,Cドライブだけで色々なことができるように,かつ,Cドライブにログファイルを作りますのでできるだけCドライブを空けておくように,フォントは16ドットフォントのみ,辞書もFEP用の2万語辞書という小さなものを使用しています。



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