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HP-100/200LX日記(6)

最終改訂:2005. 4.16(前回:2003. 6. 8)
○HP-100LXの電子辞書化(2)

 HP-100LXを電子辞書化してから約1年が経ちましたが,やはり,「広辞苑」が使えないことが非常に気になっていました(「広辞苑」が使えない理由は,技術的な理由ではなく,単に使用しているフラッシュメモリカードが96MBと現在では小さめのものであるため広辞苑のデータが入らないためです。128MBでしたら,大丈夫です)。このため,色々と考えた結果,「広辞苑第4版」を入れるかわりに,「新辞書パック11」に入っていた「国語辞典」を削除することにしました。今の状態だと,辞書ファイル以外のデータファイルが96MBフラッシュメモリカードに入っているので,それも削除すれば,国語辞典よりもファイルサイズが大きな広辞苑のデータ・ファイルも,おそらくギリギリで入るのではと考えられたからです。また,今まではJAMにより圧縮して2つのデータファイルを作成していたのですが,気持ちが悪いので、それを1つのファイルにすることにしました(以前,2つのファイルにしたのは,「知恵蔵」と「Mypaedia」の外字ファイル名が同じであったためです)。この圧縮データファイルの中に,EPWINGの辞典は「Mypaedia」と「知恵蔵」,そして「広辞苑」の3種類を入れることになり ますが,EBR.EXMでは各辞書毎に外字ファイルを設定できます。前述のごとく,「Mypaedia」と「知恵蔵」で外字ファイルに同じファイル名を使っているのですが,別な名前に変えれば,問題なく使えることがわかりました。

 と言うことで,「Mypaedia」の外字ファイル名を「GAI16F00→GAI16F01」,「GAI16H00→GAI16H01」に変更して使用することにしました。結局,入れた辞書は,知恵蔵,英和辞典,故事ことわざ辞典,広辞苑第4版,マイペディア,類語辞典,和英辞典の7種類です。それらの辞書のファイル名とサイズは以下の通りです。それを同じフォルダに入れておいて,JAMで圧縮操作を行いました。なお,各ファイルに関しては,「HP-100LXの電子辞書化(1)」に詳細に書いてあります。

<JAMで圧縮した辞書ファイルと外字ファイル>
 CHIEZO.DIC  (15,718,400 byte)
 GAI16F00        (4,096 byte)
 GAI16H00         (4,096 byte)
 EIWA.DIC    (27,912,192 byte)
 KOJI.DIC     (2,734,080 byte)
 KOUJIEN.DIC (92,383,232 byte)
 GA16FULL      (71,680 byte)
 GA16HALF       (4,096 byte)
 MYPAEDIA.DIC(74,289,152 byte)
 GAI16F01       (30,720 byte)
 GAI16H01        (6,144 byte)
 RUIGO.DIC    (5,949,440 byte)
 WAEI.DIC    (13,273,088 byte)

 以上より,前回と同様な操作で,今度は1つのJAMファイルを作成しました(勿論,ファイル名は「jamdrv.jam」です)。なお,JCREATE..COMで作成するJAMDRV.JAMは150MB,すなわち,「jcreate d:\jamdrv /a /S=150000」とします。

 結局, 「知恵蔵,英和辞典,和英辞典,広辞苑,類語辞典,故事ことわざ辞典,Mypaedia」の辞書データファイル+6つの外字ファイル:232,380,416バイト → jamdrv.jam:93,262,848バイト(40.1%)」と,JAMにより,元の大きさの4割になった圧縮ファイルを得ることができました。これをまっさらな96MBフラッシュメモリカードにコピーしました(ファイルが連続していないとまずいようですので,何も入っていないフラッシュカードにコピーするか,何か入っている場合はデフラグをかけてからコピーした方がよいようです)。後は,「HP-100LXの電子辞書化(1)」とほぼ同様です。ただし,辞書データは「F及びGドライブ」ではなく,全て「Fドライブ」にあります。また,「config.sys」のみ一部変更する必要があります。

<CONFIG.SYS>
 buffers=6
 files=15
 lastdrive=j
 shell=d:\dos\command.com d:\dos\ /p
 device=c:\dosc\clkup36d.sys
 device=c:\dosc\lxjex.sys
 device=c:\dosc\lxemm.exe
 device=c:\dosc\lxfont.exe /B8
 device=c:\dosc\lxdspd.exe
 device=c:\dosc\lxansi.exe
 device=c:\dosc\lxkkc.sys
 device=c:\dosc\jam.sys /a=4 /b=1
 device=a:\tol\jmount,com a:\dic\jamdrv
 device=c:\dosc\wxk.sys /a1
 device=c:\dosc\wx2.sys /ini=c:\dosc\wx2sys.ini /n /a1

 これにより,フラッシュメモリカードを128MBせずに96MBのままで,広辞苑第4版が使えるようになりました。もっとも,今まではフラッシュメモリカードのかなり空きエリアがあったのですが,おかげさまで空きエリアは1MB以下と,非常に効率的になりました。考えてみると,デジカメ「IXY DEGITAL」でが調子よくなくなっているので,それに使っていた128MBフラッシュメモリカードをこちらで使うこととし,英和辞典や和英辞典を「新辞書パック11」に入っていたものから「辞・典・盤97」に入っていた「英和・和英中辞典」にした方が良かったような気がしますが,デジカメはその内に新しいものに買おうと思っていますので,難しいところです。


○HP-200LX(4MB)の亀裂の修理と最近の考え

 HP-200LX(4MB)は発売後,1年も経たない内に上蓋の右ヒンジ近くの部分に亀裂が入るとのことで,無償修理となり,これは欠陥品とのことで,購入後1年間の無償修理期間が終わっても,無償修理の対象となり,それが数年前のHP-200LX終了及びそれに伴う修理の終了まで続いていました。しかしながら,私の場合は,HP-200LX(4MB)は1台のみ持っていましたが,1年程度使った後,HP-200LX(2MB)を使うようになったため,電池を抜いて保管したままにしてありました。そして,ここのところ,また,使うようになったのですが,何と,その亀裂があるのに気がつきました。
HP-200LX(4MB)の右ヒンジ近くの亀裂 亀裂部を拡大したもの
 それにしても,良かったことは亀裂に気が付いたのが割と早かったことで,亀裂が途中であったことです。これならば,割と簡単に修理ができそうです。
 と言うことで,2005. 3. 1(火)に新宿の「テアトルタイムズスクウェア」で映画を観た帰りに,「東急ハンズ」にてこの手の修理の定番の接着剤「プラリペア」(発売元:武藤商事)を購入し,家に帰って修理しました。
 と言っても,そんな難しい方法ではなく,単にその接着剤を亀裂の部分を覆うように塗っただけです(正確に言うと,この接着剤は粉末と液から成り立っており,粉末と液を混ぜたものを,塗ります)。そして,固くなってから,ナイフを使って,見栄えがよくなるように整形して終わりです。
 写真で示したごとくの状態となり,まあ,見栄えは決してよくはありませんが,我慢できる範囲ではと思います。

 @niftyのパソコン通信が2005年3月に終了したことにより,日本国内におけるパソコン通信は全滅状態となり,HP-200LXを使ったパソコン通信は事実上できなくなりました。すると,HP-200LXの通信関係の使い道は,インターネット経由の電子メールか,文字のみによるホームページ閲覧と言うことになりますが,この手のことはやはりその時代に開発されたものの方が使いやすいと思います。ですから,今の私には,外での電子メールやホームページ閲覧は,PHS電話機「京セラ:AH-3001V」を使えば十分です。

 しかしながら,文字入力,すなわち,文章の作成及び文章読みでは,現在でもピカ一です。電池が長く保つ上,何処でも入手できる単3型電池であること,太陽の下でもよく見える反射式液晶画面であること,両手で持って2本の親指を使って非常に打ちやすいキーであることが,このHP-200LXの特長であると思います。少なくとも,この3点に関しては,「シャープ:SL-C860」より遙かに優れていると思います(その代わりにSL-C860には,インターネット,音声・映像ファイルの再生ができると言う特長があります)。
プラリペア
亀裂にプラリペアを塗布し,ナイフで整形した部分 HP-200Lx(4MB)全体[右上が修理部分]


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