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前述のごとく,私は種々のPDAを購入しましたが,その中で,今でも毎日使用し続けているのは「ヒューレット・パッカード:HP-200LX」のみで,他は休止状態です。HP-200LXはOSとしてPC-DOSを使っているものですので,機能は非常に低いのですが,私がPDAに求めているもの,すなわち,文章打ちのやりやすさと画面の文章の読みやすさ,電池の保ちが良いこと,明るいところでの画面の見やすさ,スケジュール帳の使いやすさ等に関しては,私の持っているPDAの中ではピカ一です。
しかしながら,さすがにHP-200LXではマルチメディア関係は全滅状態です。かろうじて,PCカード経由でインターネット上のホームページの閲覧(白黒画面ですが)とメールのやりとりができる程度で,mp3ファイルや映像ファイルは事実上無理です。この点に関して,かなり満足を与えるものが,「Zaurus
SL-C860」だと思います。
2005年 2月25日(金) 辞書の導入
SL-C860にも国語・英和・和英辞典が入っているのですが,まるで,単語帳のような感じなので,これではちょっとと思い,種々の辞典を入れることにしました。
まず,何を入れるか考える必要があります。私の場合は,まずは,国語・英和・和英・英々辞典と百科事典,それから,仕事の関係で,医学・科学は入れたいです。しかしながら,あまり沢山入れると,ファイル容量ばかり食いますので,バランスをとる必要があります。と言うことで,辞典データの中の画像や映像は諦めて削除して,容量を小さくすることとし,辞書・事典は合わせて6種類入れることとしました。
入れるメモリカードですが,現在,私が持っているのは,SL-C860用に購入した1GBコンパクトフラシュカードと,一眼レフ式デジタルカメラ「ペンタックス:*istDS」で使用している512MB・SDメモリカードです。SDカードに辞書データを入れ,*istDSで使う場合は,辞書データはパソコンに移動しすると言う方法もあったのですが,結構,面倒くさそうだったので,やはり,1GBコンパクトフラッシュカードに入れることにしました。
辞書検索ソフトとしては,「ZTEN」を用いました。しかしながら,このZTENって,辞書データの収納場所がちょっとわかりにくいですね。すなわち,コンパクトフラッシュカード等にフォルダ「dict」を作り,そこに辞書データ入れればよいと思っていたら,そうではなくて,そこに更に,例えば「辞典盤97」とフォルダを作り,そこに辞書データを入れなくてはなりません(私は最初にそうしなかったために,ZTENを起動しても,辞書が全く見えない状態になりました)。
また,辞書データは圧縮しないとファイルサイズが大きすぎるので,「SQUEEZE.EXE」で不要な部分を削除後,「EBZIP.EXE」と言うソフトを使用し,圧縮しました。しかしながら,「EBZIP.EXE」と言うファイルだけではダメで,更に,インターネット上からダウンロードした「WS2_32.DLL」と「WS_HELP.DLL」も必要で,同じフォルダ中にないとEBZIP.EXEが起動しませんでした。
さて,この辞書データの圧縮の方法ですが,EPWING辞書のCD-ROMから,「CATALOG」のあるフォルダを全てパソコン中の「DICT」ファルダにコピーした後,その属性を「読み取り専用」→「アーカイバ」に変更します。そして,そのフォルダに,EBZIP.EXE,EB.DLL,WS2_32.DLL,WS2HELP.DLLをコピーし,「EBZIP
--LEVEL 5」でENTERキーを押せば,圧縮が始まります。圧縮してできたファイルの拡張子は「.EBZ」で,例えば,辞書データそのものの「HOMMON」は「HOMMON.EBZ」になります(ただし,,なぜか,「HOMMON」も残っていますので,これは削除します)。
このできた圧縮データをそのファイルのままを,先程の辞書の代わりに,コンパクトフラッシュカードに移動すれば,ZTENで先程と同様に使えます。
この辞書圧縮に関し,種々行いました。なお,「SQUEEZEEXE」は前述のごとくPDA等で使うに当たって辞書データ中の不要なインデックスやデータ等を削除するソフトで,「EBZIP.EXE」にはファイルサイズを圧縮するものです。「EBZIP.EXE」では圧縮の段階が「0〜5」あり,「5」がもっとも小さくなります。しかし,圧縮度が高くなるに従って,動作が遅くなるそうです。
なお,「Zten」で使えるデータは「EPWing」形式と「電子ブック」形式とのことから,私が持っているCD-ROM辞書やEPWing形式のフリー辞書データから,以下を選ぶことにしました。
1.国語辞典→広辞苑第4版
これ以外に「岩波国語辞典」や「広辞苑第5版」の入ったCD-ROMも持っていますが,そのまま使用可能なEPWing形式で,かつ,単語数も満足できる「広辞苑第4版」を選択しました。
広辞苑第4版(富士通)[<Koujien>+Catalogs]
(1)CD-ROM :455,520,256バイト
(2)SQUEEZE :119,394,304バイト
(3)SQUEEZE+EBZIP --LEVEL 0: 46,568,668バイト
(4)SQUEEZE+EBZIP --LEVEL 5: 39,234,540バイト
2.百科事典→マイペディア97
3.英和・和英辞典→研究社英和・和英中辞典
百科事典としては,「平凡社世界大百科事典」と「マイペディア」(何と3種類のCD-ROMを持っています)を持っており,世界大百科事典もEBStudioと言うソフトでEPWing形式にすれば使えるようになるそうですが,そのまま使用可能なEPWing形式の「辞典盤97」に入っている「マイペディア97」を使うことにしました。
また,英和辞典ですが,ジーニアス英和和英辞典のCD-ROMも持っており,こちらは英和の評判はいいですが,和英はそれほどでもないとのことで,結局,「辞典盤97」のCD-ROMに入っている「研究社英和和英中辞典」を使用することにしました。
辞典盤97(アスキー)[<Chujiten>+<Mypaedia>+Catalogs+Vtoc]
(1)CD-ROM :185,151,488バイト
(2)SQUEEZE :178,329,600バイト
(3)SQUEEZE+EBZIP --LEVEL 0: 62,034,392バイト
(4)SQUEEZE+EBZIP --LEVEL 5: 49,526,206バイト
4.医学辞典→南山堂医学大辞典
医学辞典は,EPWing形式の南山堂医学大辞典しか持っていません。
医学大辞典(南山堂)[<Nanmed>+Catalogs]
(1)CD-ROM : 94,575,616バイト
(2)SQUEEZE : 24,036,352バイト
(3)SQUEEZE+EBZIP --LEVEL 0: 11,996,457バイト
(4)SQUEEZE+EBZIP --LEVEL 5: 9,179,654バイト
5.英英辞典
CD-ROMは持っていないので,インターネット上で,既にEPWing形式になっているフリーの英英辞典を見つけました。もっともくこれは英国か米国で国語辞典として作られたものではないかと思いますが。なお,これはSQUEEZEはかけてみたのですが,やはり思った通り全く効果がなかったので,EBZIPのみ行いました。
英英辞典(Wordnet1.6)[<Wordnet>+Catalogs]
(1)元データ : 55,668,736バイト
(2)EBZIP --LEVEL 0 : 18,244,756バイト
(3)EBZIP --LEVEL 5 : 12,738,198バイト
6.科学用語辞典→ライフサイエンス辞書
これもEPWing形式となったフリーのものしか持っていません。このため,「ライフサイエンス辞書」と言う国民の税金を使った「厚生省・厚生科学研究」の成果を元に公開された辞書を使うことにしました。こちらも,SQUEEZEは不要と判断しました。
ライフサイエンス辞書[<Lsd>+Catalogs]
(1)元データ : 17,016,832バイト
(2)EBZIP --LEVEL 0 : 6,285,448バイト
(3)EBZIP --LEVEL 5 : 5,051,762バイト
7.植物辞典→身近な野草を食べよう
この手のものはCD-ROM辞典を持っていなかったので,インターネット上でEPWing形式のフリーのデータを見つけました。
身近な野草を調べよう[<yasou>+Catalogs]
(1)元データ : 16,543,744バイト
(2)EBZUP --LEVEL 0 : 11,831,034バイト
(3)EBZIP --LEVEL 5 : 10,886,041バイト
最終的に,以上のデータを1MBコンパクトフラッシュカードに「dict」と言うフォルダを作り,各辞書データ毎にフォルダを作り,入れました。また,「appendix」と言う補助データが必要なものもあるとのことで,「dict」とは別に「appendix」と言うフォルダを作り,そこに,フリーソフトの”「辞典盤97」用のappendix”及び”「広辞苑第4版」のappendix”を各々のフォルダを作って入れました。
そして,起動し,Ztenのマニュアルに従って,設定し,使えるようにしましたが,やはり,幾つかの問題がありました。
(1)最も大きな問題は,Ztenの起動に時間がかかることで,辞書をひきたいと思って起動し,使えるようになるまでには5秒程度かかります。内蔵のものは1秒程度で快適ですが,5秒だとかなりのストレスです。
(2)1つの辞書で全てがひけるようになっているので,英和辞典として使用するつもりで,アルファベットの単語を入れても,アルファベットも見出し語となっているマイペディや広辞苑も表示されてしまいます。なお,「前方一致」検索だと,多数のものが表示されうっとうしいので,「完全一致」検索としています。
(3)appendixはZtenの設定の際,「拡張機能」で「レ点」を入れたが,使っても使わなくても同じような感じです。
さて,EBZipによる圧縮ですが,「lEVEL 5」だと,やはりストレスがかかる感じですので,結局,「LEVEL
0」のものを使用することとしました。「0」と「5」を比較すると3割位しかファイルサイズの違いはありませんし,どちらも元々,かなりの圧縮を行っていますので,レベル0で十分だと思います。
なお,以下のものはうまく検索できなかったり,あるいは,別の理由で,結局,使用を止めたものです。
8.英英辞典「Wordnet2.0」
CD-ROMは持っていないので,インターネット上で,既にEPWing形式になっているフリーの英英辞典を見つけました。もっともくこれは英国か米国で国語辞典として作られたものではないかと思いますが。
英英辞典(Wordnet2.0)[<Wn2>+Catalogs]
(1)元データ :215,576,576バイト
(2)SQUEEZE :191,201,280バイト
(3)EBZIP --LEVEL 0 : 60,339,742バイト
(4)EBZIP --LEVEL 5 : 45,730,232バイト
これは,解説部にリンクが張られてそこに飛べるようになっているのですが,なぜか,そのリンクをクリックすると,ハングアップしてしまいますので諦めました。一方,「Wordner1.6」は単語数は少ないですが,リンクが張られていないので,問題なく使用できました。
9.英英辞典「Webster 1913」
多分,問題なく使えるとは思いますが,Wordnet1.6で問題なく使えたので,使用しておりません。
英英辞典(Webster's Revised Unabridged Dictionary)[<Web>+Catalogs]
(1)元データ : 78,217,216バイト
(2)EBZIP --LEVEL 5 : 18,377,395バイト
10.英和・和英辞典→ジーニアス英和和英辞典
こちらもCD-ROM辞書を持っているので辞書データを作成したのですが,これだと「SL-C3000」と同じ辞書になり,何かしゃくにさわることと,前述の理由により,「辞典盤97」に入っている「研究社英和和英辞典」を選択しました。なお,ジーニヤス英和和英辞典のデータサイズは以下の通りです。
ジーニアス英和和英辞典(大修館)[<Genius>+Catalogs]
(1)CD-ROM :457,414,656バイト
(2)SQUEEZE : 98,820,096バイト
(3)SQUEEZE+EBZIP --LEVEL 0: 36,397,993バイト
(4)SQUEEZE+EBZIP --LEVEL 5: 26,550,752バイト
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