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PHS電話(2)[PHS電話機で音楽を]

初回:2003. 3. 9

 前述のごとく,私がいつも持ち歩いている電話機は,いわゆる「携帯電話」ではなく,「Panasonic:KX-HV200」という 「PHS電話機」ですが,単に非常用,すなわち,出かけている時に,会社からすぐに連絡が必要,あるいは,家からの非常連絡のために持っているというだけなので,使い始めてから半年以上経っていますが,実際には一度も使用したことが無いと言う状態です(外で電話をかける必要がある場合は,まだ,無料でもらったテレフォンカードで公衆電話を使用しています。その上, PHS電話自体,「留守録モード」にしているので,かかって来ても,すぐに応答できません)。

 と言う事で,折角,留守録用にSDカード(実際には,余っている32MBマルチメディアカードを使用しています)を入れているのに,それには壁紙が10枚程入っているだけの状態になっています。このKX-HV200には「ICレコーダー」機能も付いており,これは録音したものを再生もできます。そして,その際,電話機のスピーカーではなく,より音が良いイヤフォンマイクを利用することもできます。また,パソコン上でCDから「8KHz・16ビット,モノラル」のWAVEファイルを作成し,その後,インターネット上で無料配布されている「Voice Editor 2 for H"」というソフトを使用して,WAVEファイルを拡張子が 「VM1」のファイルに変換して,SDカードにコピーすれば,「KX-HV200」でそれも聴くことができます。

 この機能を利用して,クラシック音楽を「KX-H200+自作変換アダプター+ヘッドフォン」で聴くことができるようにしました。すなわち,「PHS電話機で音楽を聴く」です。

 なお,これ以外に,音楽配信対応モバイルオーディオプレーヤー「MEA212AS」を使用すれば, MP3ファイルも再生可能となるので,もっと良い音で聴けるのではないかと思いますが,プレーヤー自身が2万円以上するようですので,とても買う気になりません。



<KX-HV200+自作変換アダプター+ヘッドフォン>

KX-HV200
(クリスチーヌ・リッチの壁紙)
自作変換アダプター
上:ミニステレオプラグの凹
下:ミニミニステレオプラグ
ヘッドフォン+自作変換アダプター+KX-HV200
(画面に曲名が表示されています)


<2003. 1.13(月)〜2003. 1.15(水)>
 1/13(月),「DynaBook GT-R590」にインストールしてあるCDからWAVEファイルを作るフリーソフト「CD2WAV32」(M.yanagisawa氏製作)を起動し,ソプラノ歌手のレズリー・ギャレットのCDを「8KHz・16ビット・モノラル」のWAVEファイルを作りました。次に, 「Voice Editor 2 For H"」を起動しと行きたいのですが,何とこのソフトはWindows95上では起動しないので(要Windows98以降です),翌日の1/14(火)にそのファイルをフラッシュメモリカードに入れて持参し,某所にて同ソフトを起動し,以下,「ファイル→リストラ」にて,このWAVEファイルを選択し, PHS電話用の音声ファイルの拡張子が「VM1」と言うファイルを作成しました(注:VM1ファイルは8KHz・16ビット・モノラルのWAVEファイルからしか,作ることはできません)。

 そして,このできたファイルの入っているフォルダ「C:\Sd_voice\Sd_vc001」の中身を全て,SDメモリカード上の「Sd_voice\Sd_vc001」に移動します。そして, PHS電話にイヤフォンマイクを付けて,「メモ録/ICレコーダー画面」で再生すると,ボリューム最小でも音が大きすぎる上に,大きな音の部分ではひどく歪む状態です。

 このため,CD2WAV32の設定画面で,音の大きさを100%,74%,50%,25%として,4種のWAVEファイルを作成し,これらを使って, VM1ファイルを作って確認してみたところ,結局,25%と録音レベルが最も低い状態でようやっと,再生音の大きさもまともになり,歪みも無い状態になることがわかりました。

 その後,更に,種々試し,静かな部屋では音量最低(ボリュームは4段階しかありません),騒さい電車の中等では音量が最大に近くとするために,結局,CDからの取り込みの際の音の大きさは「10%」とすることにしました。

 さて,できたファイルサイズですが, MP3ファイル等との比較のために, 「44.1KHz・16ビット・ステレオ」でのWAVEファイルのサイズも載せておきます。

 44.1KHz・16ビット・ステレオ:42,486KB → MP3:3,855KB
 8KHz・16ビット・モノラル  : 3,854KB → VM1: 973KB

 すなわち,VM1ファイルはMP3ファイルの約1/4の大きさになりましたので,どうやら,現在,使っている32MBのマルチメディアカードだと,2時間分,CDが2枚分が入りそうです。CD-Rが1枚分になる位の VM1ファイルを作り,CD-Rに保存しておけば,結構,楽しめそうな気がします。なお,音質ですが,中波ラジオを更に悪くした状態と言ったところでしょうか。まあ,WAVEファイルの段階で4KHz程度までしか入っていないのですから当たり前ですね。しかしながら,これでも音楽は聞こえます。

 後,思ったのはSP復刻盤で,これには盛大なSP雑音が入っているものが大部分ですので, VM1ファイルだとこれらがカットされて,結構,聴き易いものになりました。

 なお, 「KX-HV200」の電池のもちですが,連続して4時間位の再生しかできないようです。 



<2003. 1.17(金)>
 PHS電話機「パナソニック:KX-HV200」を使っての音楽再生ですが,長い曲でも大丈夫なようです。すなわち,長い曲だと,拡張子が「VM1」 というファイルが2つ以上できるのですが(このファイルのサイズは最大2MB のようです),それでも切れ目無く音が再生できるのです。ですから,今までは主に歌曲をVM1ファイル化し,それを聴いていましたが,長い交響曲でも問題ないようです。

 また,収録時間ですが,32MBのSDカード(私の場合はマルチメディアカードを使用していますが)で2時間分収録できるようです。しかしながら, PHS電話機の電池がフル充電であっても, VM1ファイルの再生は4時間位しかできないようですので,長時間の再生は要注意のようです(予備用の交換電池は買う気がしませんし)。

 ただし,曲と曲の間と言うか,1つのファイルの再生終了後(ただし,長かったために自動的に2つ以上のファイルになった場合は,その全てのファイルを再生し終わった後)毎に「ピー」と言う発信音が出ます。これは結構邪魔なので,消す方法がないか,説明書を調べてみましたが,どうやら無理のようです。まあ,元々の目的が留守録音やICレコーダーとしての使い方なので,仕方がないことだと思っています。

 と言う事で,今まで VM1ファイル化したのはソプラノ歌手の,レズリー・ギャレットによる歌,シューベルトの歌曲集「美しき水車小屋の娘」・「冬の旅」・「白鳥の歌」,シューベルトの「ピアノ五重奏曲 ます」,モーツアルトの「小夜曲」等の短いものばかりだったのですが,今後は,交響曲や管弦楽曲等の長いものを行いたいです。「ピー」という音を少しでも少なくする為に,楽章毎ではなく,1曲を1つのWAVEファイルにできれば,万万歳なのですが,そういうことをできるソフトは持っていないので,それに関しては我慢することにします(多分,WAVEファイルを編集して1つのファイルにしてしまえばいいのでしょうね)。

 私の使っている非力のパソコンですと,まず,WAVEファイルを作るまでに時間がかかり,更に,それを某所のパソコンにて VM1ファイル化しなければなりませんので,とりあえず,有名どころの曲についてのファイルを作成し,それらをまとめてCD-R化しておこうと思っています。そうすれば,いつでも聴きたい曲をKX-HV200のSDカードにコピーすれば再生できますので。でも,このVM1ファイルは2時間で32MBにしかなりませんので,1枚のCD-Rには40枚分のCDが入ることになり,1枚のCD-Rができるまでには,結構,時間がかかりそうです。

<Voice Editor 2 for H">

「Voice Editor 2 for H"」の画面
左:フォルダに「モーツアルト:交40番(ワルター)」と記載
右:ファイルに「交響曲40-1〜交響曲40-4」と記載

これらにより,KX-HV200の画面に作曲者名や曲名が表示
されるようになります。
「モーツアルト:交響曲40番」のフォルダ
(1)MOB001.VM1〜MOB005.VM1が音声ファイル
(2)第2楽章のファイルは2MB以上になるため,MOB002.VM1
とMOB003.VM1の2つに分かれている。
(3)SD_VOICE.PLMとSD_VOICE.TKMがインデックスファイル


<2003. 1.20(月)>

 PHS電話機「KX-HV200」+イヤフォンマイクで,「.VM1」ファイルを再生すると,当然,片耳でしか聴けないので,これならば,ステレオヘッドフォンでモノラル再生する方が,まだ,聴き易いだろうと言うことで,やってみました。

 まず,考えたのは,ステレオヘッドフォンのプラグをミニプラグ(直径3.5mm)から,ミニミニプラグにすることです。このため,1/19(日)に秋葉原の部品店「千石電商」に行って,ステレオ・ミニミニプラグ(直径2.5mm)を購入し,あまり気にいらないので使っていないヘッドフォンのプラグの直前の線を切り,購入して来たミニミニプラグに替えようとしました。しかしながら,ヘッドフォンの線は,私が思っていた「内側に2本の線が入ったシールド線」ではなく,何か,わけのわからない2本の線が寄線状態になっているだけなのです。その上,どうもこの寄線1本1本に被覆がされているようで,その被覆に熱をかけても,被覆をナイフで削ろうとしても取れず,これでは買って来たステレオ用ミニミニプラグにハンダ付けするのは不可能です。と言うことで,気にいらなくて使っていなかったヘッドフォンですが,結局,捨てねばならないことになり,ステレオ・ミニプラグをステレオ・ミニミニプラグに交換するという考えは失敗に終わった上,ヘッドフォンまで捨てねばならなくなりました。



<2003. 1.26(日)>
 1/15(水)より,CDからWAVEファイルを作り,それを某所に持って行き,VM1ファイルを作ってためていますが,まだ,200MB分位しかたまっていません。
 さて,使用する際に邪魔になるので作りたくなかったのですが,ヘッドフォンで聴けるようにするため,ステレオ用ミニミニプラグをステレオ用ミニプラグに変換するアダプターを作ることにしました。1/26(日),秋葉原の「千石電商」に行って,ステレオ・ミニプラグ用の中継ラグ(ステレオミニプラグの凹)を購入してきました。そして,ミニミニプラグとミニプラグの中継ラグを「内側に1本の線が入っているシールド線」で結びました。あ,と言っても,ミニミニプラグの方は先端より,マイクロフォン用,イヤフォン用,シールド用となっていますので,マイク用の配線は不要です。すなわち,先端部は無視し,中央部からの延長部分を上記の内側の1本の線とハンダ付けし,そして,外側部の延長部分を外側の網線とハンダ付けします。中継ラグの方は,先端部と中央部の延長部分を内側の1本の線とハンダ付け(モノラル使用ですので,これで両耳で聞こえます),外側部の延長部分を外側の網線とハンダ付けします。

 これで完成で,後は,見栄えよくすればOKです。そして,変な風にショートしていないことをテスターを使って十分に確認した後, KX-HV200に接続し,ヘッドフォンにも接続して,動作確認です。やはり,イヤフォンマイクよりは両耳で聴く分,感じがよく聞えます。ただし,ヘッドフォンの方が能率が悪いようで,音がやや小さいので,ボリュームを最大近くにしなければなりませんでしたが。

 なお,ステレオミニミニプラグは本当はL字型のものの方がいいのですが,千石電商にあるものは,工作上の必要から金属部以外が太くて,KX-HV200には根元まで完全に差さらないために,残念ながら音が出ません。このため,仕方ならず,普通の形のものを用いました。しかしながら,これでもプラスチック部がやや太く,根元まで完全に差さるようにヤスリで削る必要がありました。



<2003. 1.30(木)>
 2003. 1.30(木),本日は成田市に出張だったので,先日作成したアダプターとヘッドフォンを持参し,電車による行き帰りに,「KX-HV200+自作アダプター+ヘッドフォン」にて,モーツアルトの交響曲を2曲とシューベルトの「冬の旅」を聴きました。

 感想はと言うと,やはり,高音が不足な感じですね。また,全体的にささくれだった感じの音です。それでも,まあ,MDプレヤーを持参しなくて済む分,荷物が軽いので「よし」とすべきと言ったところでしょうか。なお,電池のもちですが,前日の夜に満杯にしたせいか,3時間弱ほどの使用で,電池マーク中の3本線が1つ減っただけなので,やはり4時間位はもちそうです。

 と言うことで,家に帰ってからも,CDからのWAVEファイルを作っています。そして,とりあえず,CD-Rが一杯になるまで, VM1ファイルを作成するつもりです。まあ,私の好きな曲の集大成と言った感じになってしまいますが。



<2003. 2. 1(土)>
 2003. 2. 1(土),神田神保町に行った際,ディスカウント店「セレクト・イン キムラヤ」に入り,「ボリューム付ヘッドフォン」がないかと探してみたら,「Panasonic:RP-HV162」がありました。価格は消費税込みで1,449円と安いものでしたので,早速購入しました。

 家に帰って早速使ってみましたら,やはり,ボリューム付きだと使いやすいです。ただし,やはり,イヤフォンマイクより能率が悪いようで,今までの録音レベルより高くした方がボリュームも使えるし,また音が小さすぎてしまうとこともなさそうです。と言うことで,今まで作ったVM1ファイルは捨て,再度,WAVEファイルより作り直すことにしました。その際の録音レベルは今までの倍の「20%」にすることにしました。

<ボリューム付ヘッドフォン>

Panasonic:RP-HV162
上:ミニプラグ
中:ボリューム
下:イヤフォン部
「ボリューム」の拡大写真


<2003. 2. 9(日)>

 2003. 2. 9(日), PHS電話機のSDカードに, 「CD2WAVE32」を「録音レベル20%」の状態から作ったファイルをコピーして,電車等で聴きました。録音レベルを上げたことにより,なぜか音質もよくなり,中波ラジオの音をやや悪くした程度となりました。

 一方,自作アダプターの方ですが,ミニミニプラグと PHS電話機との接触が悪く,震動を与えると,聞えたり切れたりします。どうやら,プラグの金属部分以外のプラスチック部が太いようで,これがジャックの周りのプラスチック部分と接触しており,力がかかるとテコの原理でプラグの金属部分と PHS電話のジャックとが接触が起きるようなのです。このため,プラグのプラスチック部の先端部分をヤスリで削ってみたのですが,固くてほとんど削れていないようです。このため,結局,プラスチック部分の先端2mm程を切りとり, PHS電話機のジャックの周りのピラスチックとは全く接触しないようにしました。

 早速,使ってみると,鞄の中に入れて歩いてみても,音が途切れることが無くなり,接触不良に関しては問題なくなりました。



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