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特定小電力無線機「F.R.C:NEXTEC NX-MINI」日記(1)

初回:2016. 2.29

2015年 7月13日(月) 「文京シビック・展望台」からの特定小電力無線傍受

 雑誌「ラジオライフ」2015. 1号を読んだら,特定小電力無線機(トランシーバー)「F.R.C:NEXTEC NX-MINI」が取り上げられていて,これは手のひらの中に収まる程,小型の上,遠距離通信もそこそことの話を読んで,急に興味を持ち,欲しくなりました。これ,大きさが幅50×高さ83×奥行25mmで,重量は内蔵電池を含んで約95gと非常に小さなもので,普通の特定小電力トランシーバーと異なり,アンテナは内蔵です。加えて,価格も消費税込みで5,500円程度と低価格なのも魅力です。

F.R.C:NEXTEC NX-MINI バーテックススタンダード:STANDARD VR-120 「文京シビック」の24階展望台


 しかしながら,特定小電力無線は一度も聴いたことはないので,,どのようなものか,広帯域受令機を用いて,聴いてみることとしました。すなわち,小型広帯域ハンディ受令機「バーテックススタンダード:STANDARD VR-120」に,422.0500〜422.1750MHz・FMの11チャンネルと,422.2000〜422.3000MHzの9チャンネルをセットして,2015. 7.13(月),地下鉄「後楽園駅」近くの「文京シビック」の24階展望台に行きました。展望台に行った理由は,無線関係では標高が高い場所の方が遠方と通話できることから,高い場所の方が色々と聴けると思ったからです。

 でも,聞こえたのは建設現場かららしい1つのチャンネルのみでした。この展望台は3方に開けていますので,3方共,チェックしましたが,結局,聞こえたのは1つのチャンネルのみで,もっと,沢山のチャンネルから聞こえるのではと思っていたので,少ないのにはガッカリでした。なお,このほか,聞こえたのは消防無線で消防方面波が1つでした。ううん,都区内の高い場所でも1つしか受信できないのでしたら,一般的な無線機と同じような使い方は無理っぽいので,これならば,VR-120で受信だけで十分な感じですね。



2015年 9月 4日(金) 特定小電力無線無線機「F.R.C:NEXTEC NX-MINI」を入手

 2015. 9. 4(金),日本アマゾンより特定小電力無線無線機(トランシーバー)「F.R.C:NEXTEC NX-MINI」を送料・税込み4,760円で入手しました。

 私は大昔,無線通信に憧れていましたが,家がビンボーだったこと,当時のアマチュア用無線機は据置型の大きなものであり,また,屋根に大きな無線アンテナを建てることが必要で,それはほぼ不可能だったこと,加えて,無線通信では知らない人と話さなければならず,何を話せば良いかわからないこと等から諦めました。そして,アマチュア用無線機がポータブル型となり,家の屋根に大きなアンテナを建てる必要がない時代になった時は,既に働いていたので,買えないことはなかったのですが,やはり,何を話せばいいのと言う感じと,国家試験を受けて免許を取る必要がある等の理由から,入手できませんでした。その代わりに入手したのが,広帯域受令機と言われているもので,最初に入手したのがポータブル型の広帯域受令機「FAIR MATE:HP-100」(「本体の背の高さ:16.5cm,アンテナの長さ:16.5cm」と結構,大きいです),次に,入手したのが小型の受令機「東野電気:Micro Bunta PR-900」(本体の背の高さ:10cm,アンテナは電線)です。前者では,アマチュア無線のほか,救急車の新救急無線や消防車の消防無線,JR無線,企業が使用しているMCA無線等が聞こえ,後者では自動車電話やワイヤレスホン等は聞こえて,ワクワクしたものです。それから随分経ってから小型の広帯域受令機の「バーテックススタンンダード:VR-120」(本体の背の高さ:8.5cm,アンテナの長さ:13cm)も入手し,こちらも小型なこと,上記のほか,中波・短波・FM放送やTVの音声等も聞こえたことから,結構,長い間,使用していました。しかしながら,聞いていたもののほとんどがデジタル波化により,上記3台共に聞こえなく現在では聞こえるのは,アマチュア無線や消防車の無線の一部,中波・短波・FM放送のみとなってしまいました。特に,PR-900では,元々,聞こえるものの分野を特化したものであったことにより,先日も操作してみましたが,全く聞こえない状態でした。加えて,内蔵電池(単4ニッケルカドニウム電池4本を元にした専用電池)は,ACアダプターを付けても全く充電されず,ACアダプターを付けたままの使用でしたが。

F.R.C:NEXTEC NX-MINI FAIR MATE:HP-100 東野電気:Micro Bunta PR-900 バーテックススタンダード:STANDARD VR-120


 と言う状況の中で,雑誌「ラジオライフ」2015. 1号に,免許・登録・電波使用料使用と言う小型の特定小電力無線無線機(トランシーバー)「F.R.C:NEXTEC NX-MINI」が紹介されていたことにより,急に特定小電力無線に興味を持つようになりました。早速,インターネットにアクセスして価格を調べてみると,日本アマゾンで送料・税込みで5,331円,ヨドバシカメラで10%のポイントが付いて送料・税込みで5,580円です。ううん,結構,安いです! 

 また,その使い勝手についてを調べてみますが,デジカメ等とは異なり,評論家等によるレビューは見つかりません。その代わりに,入手した人による紹介みたいなものはあるのですが,肝心の使用感等は中々,見つかりません。唯一あったのが,「小さいて軽く突起が無いので,持ち運びやすい」と言うことと,高尾山に家族で登った際,トランシーバーとして役立ったほか,同じNX-MINI同士で高尾山から40km程ある横浜の人と交信できた旨でした。一方,Youtubeには,NX-MINIに関する動画が4本あり,早速,それを観てみると,使用感は多少,述べられていますが,どちらかと言うと,電波の飛びが悪い機種で,遠距離通話をしてみたいと言う感じです。それでも,NX-MINIは小型で手に持ちやすい上,また,結構,使い易そうな感じです。また,実際の運用はそれこそ100m位の近距離の人と行った様子しかありませんでした。

 このため,他の機種を含めた特定小電力無線トランシーバーについて調べてみると,どうやら,アルインコ製のアンテナがかなり長いものが電波の飛びが良いようで,100km以上の長距離通信も可能なようです。これに引き替え,NX-MINIは元々の規格が,普通の小電力無線トランシーバーが「市街地:約200m,見通しの良い郊外:約2km」なのに,NX-MINIはアンテナ内蔵のことから感度が非常に悪くて「市街地:80m,見通しの良い郊外:約800m」となっています。このため,逆に,この感度の悪さを逆手にとって,いかに長距離通信を行うかと燃えている人もいるようです。

 と言う訳で,特定小電力無線に興味を持ったのですが,前述のごとく,まずは,どのようなものであるか知る為に,特定小電力無線で使われている周波数の計64波を入力・記憶させ,家で聴いてみましたが,スキャンをかけても全くヒットしません。家の中では電波は弱まっている筈なので,屋上で行ってみましたが,やはり同様です。高い場所だと,遠くの電波も届く筈ですので,展望室があるビルに行こうと言うことで,前述のごとく,2015. 7.13(月)に地下鉄「後楽園駅」近くの「文京シビック・24階展望室」に行き,同様にスキャンをかけてみると,ようやく,1局のみヒットしました。しかしながら,話を聴いてみると,測量の人達のようで,遊びではなく,仕事で使っているようです。ううん,もっと,仕事ではない方面に使われているのではと思っていたのですが,意外に使われていないようで,ガッカリです。これはほとんどの人が携帯電話を持っているので,それで事足りると言うことなのでしょうね。

 こう言う状態の下で,2015. 8.31(月),日本アマゾンをチェックしてみると,何と,値下がりして,4,760円と5,000円を大きく割っているではありませんか! これで一気に大きく買う方に傾いてしまいました。まあ,この価格ならば,3枚組CDの値段と似たようなものであり,使えなくても惜しくないと言うことで,入手することとしたと言う訳です。そして,9/3(木)に入手し,早速,箱を開けてみました。

 まずは,非常に薄い取扱説明書を読みます。本体は本体部分と電池部分に分かれていたので,それを合わせた後,ACアダプターを付けた充電器にとりつけて充電します。しかしながら,電池部分にもACアダプターを差し込めるようになっており,何で,充電器が必要なのか,さっぱりわかりません。おそらく,充電器には黄緑と赤のLEDが付いているので,そちらだと,満充電がわかるのだろうとは思うのですが,充電器は無くても良いのではと思います。満充電までには3時間程かかりました。この後,ベルトクリップを附属のネジで取り付けましたが,ネジは2本で良いところを3本入っており,これは中々,親切だと思いました。更に,首から吊り下げるためのネックストラップも付けます。手に持ってみると,確かに小さく,また,持ちやすいです。

 とりあえず,表面中央の電源スイッチボタンを1秒間ほど押すと,ポアアアワと言う音と共に,液晶に数字と電池マークが表示されます。音が大きすぎるので,表面左のボリュームボタンの内,下のボタンを押して(この際,1回押す毎にポッ,ポッと言う音が出ます),最低の「U1」表示とします。そして,表面右のチャンネルボタンを押して,チャンネルを1〜20まで表示させますが(この際も,先程と同様に,1回押す毎にポツ,ポツと言う音が出ます),全く,聞こえません。やはり,VR-120で特定小電力無線の周波数をスキャンした時と同様です。次に,送信できるのか試してみました。すなわち,NX-MINIを1チャンネルに合わし,VR-120も1チャンネルの周波数に合わせて,左側上のボタンを押して約1秒後に,表面に向かってしゃべると(マイクは表面の右下の直径1mm程の穴の中にあるようです),VR-120からしゃべった音が出ましたので,送信はできることがわかりました。

「F.R.C:NEXTEC NX-MINI」一式 電源スイッチを入れた状態


2015年 9月 8日(火) 特定小電力無線無線機「F.R.C:NEXTEC NX-MINI」の使用方法

 特定小電力無線無線機(トランシーバー)「F.R.C:NEXTEC NX-MINI」には,表面に5つのボタン,左側面に2つのボタンがあり,表面中央は電源スイッチボタン,その左2つは音量を大きくしたり小さくするボリュームボタン,右2つはチャンネルを受信・送信チャンネルを決めるための2つのチャンネルボタンがあります。また,左側面の上のボタンは送信する,すなわち,しゃべる時に押すボタン(押してから1秒位経ってからしゃべらないと,最初の言葉が切れてしまうのだそうです),下はチャンネルスキャン等の際に押すボタンです。

左側面のボタン SC:チャンネルスキャン


 まずは,電源スイッチボタンを1秒間位押し続けると,表面液晶画面のライトがつき,数字が表示されます。これがチャンネル番号で「01〜20」まであります。この状態で,左上のボリュウムーボタンを押せば音量が大きくなり,左下のボタンを押せば音量は小さくなります。なお,この時,「U0〜U8」の表示がされ,U0は音量が0,すなわち,全く音が出ない状態です。そして,U1にすると,音量的にはちょうど良い状態と言うか,それでもやや大きすぎる状態で,U0.5辺りの設定が欲しいと思いました。そして,右上のボタンを押すとチャンネルの数字が大きくなり,また,右下のボタンを押すと数字が小さくなります。しかしながら,右上のボタンでは20になった後は1に,右下のボタンでは1になった後は20になります。また,電源スイッチボタンを3秒間位,押し続けると液晶画面の照明が切れて,電源が切れます。なお,いずれの場合も,ボタンを押す毎に電子音が鳴ります。

 電源が入った状態,すなわち,液晶表示が「1〜20」の状態で,電源スイッチボタンを1回押すと,液晶画面に「PF」と表示され,更に,左上のボタンを1回押すと,「キーロック」モードとなり,ボリュームやチャンネルの変更ができなくなります。これを解除するには,電源ボタンを1回押して,再び「PF」と表示させて,左下のボタンを押す必要があります。

 先程の電源が入った状態で,すなわち,チャンネル番号の数字が表示されている状態で,電源スイッチを2回押すと,今度はPF以外のアルファベットが出ます。この状態で,左上のボタンを押すと,アルファベットが「AL」,「Ct」,「FL」,「Fn」,「No」,「SC」の内のどれかが表示されます。「AL:アラーム機能」,「Ct:グループモード機能」,「FL:フラッシュライト機能」,「Fn:FM放送受信」,「No:モニター機能」,「SC:チャンネルスキャン機能」で,必要なアルファベットが表示されるまで,左上のボタンを押します(なお,PF表示の状態で,更に電源スイッチボタンを1回押してもPF以外のアルファベットが表示されず,数字が表示されてしまうことがありますが,この場合,再度,電源スイッチボタンを押して,PFを表示させた後,左下のボタンを押してから,電源スイッチを2回押せば良いようです)。

 その後は,電源ボタンを1回,押して,その機能を使うことを確定し,左側面の下のボタンを押して開始します。なお,止める場合は,再度,左側面の下のボタンを再度,押します。なお,Ctに関しては,電源ボタンを押して確定した後,左の上と下のボタンをおして,「OF」(使用しない)か。「01〜38」の番号の中から1つ選びます。なお,この番号が設定された場合は,もう1台の特定小電力無線トランシバーも同じチャンネル番号,同じグループモード番号とすることにより,それ以外の特定小電力無線トランシーバーとの懇親を避けることができるそうですが,私は使いそうはありませんので,「OF」です。

 また,「Fn」では最初に聞こえた放送局のものではない番組を聴きたい時には,今度は電源スイッチボタンを押すことにより,他の放送局に替わります。再度,押せば,また,替わります。

 後,最も使いそうな機能は,「SC:チャンネルスキャン機能」です。これを使うと,チャンネルスキャンが行われ,チャンネル番号が次々に表示されて行き,そして,使われているチャンネルになると,止まり,しゃべっている声がスピーカーから出てきます。そして,しゃべっているのが終わり,5秒経つと,また,スキャンが始まります。

 その他,「No:モニター機能」はどうやら,「スケルチを開く」機能,すなわち,これを使うと,スピーカーからザーと言う大きな音が聞こえる状態になります。すなわち,弱い電波の場合,もしかして,雑音の中から声が聞こえるかもしれないと言う時に使うようです。これは,左側下のボタンを押し続けた時に機能が働くことになります(なお,普通の状態では「スケルチを閉じた」状態になっており,ザーと言う雑音を遮断しています)。

 と言うことで,上記の機能は使いそうな感じですが,これ以外の機能,すなわち,懐中電灯の代わりに使えると言う白色LED1個が光る「フラッシュライト機能」とアラーム音が鳴ると言う「アラーム機能」がありますが,何で,特定小電力無線に関係ないこのようなものがあるのか,さっぱりわかりません。

 さて,このNX-MINIを,数日間,家の部屋や屋上で使ってみたほか,外を歩く時に,チャンネルスキャン状態にしましたが,30分位歩いても,全く入りません。しかしながら,それでも,NX-MINIは小さいて持ちやすい上,操作もしやすいです。ただし,最小音量にしても音が大き過ぎで,少しでも小さくするために,透明シールをスピーカーの上に貼りました。また,単三電池ではなく,リチウムイオン電池と言うのも減点です。と言うのは,リチウムイオン電池は専用品であり,それがダメになったら,本体も使えなくなるためです。例えば,私が持っている受令機では,最初に入手した「FAIR MATE:HP-100」は単三電池4本ですので,これは今でもそれを入れれば使えますが,その次に入手した「東野電気:Micro Bunta PR-900」は専用のニッケルカドニウム電池を使用しているので,今はACアダプターを付けた状態でしか使えず,屋外では使用することはできません。と言う訳で,汎用の電池を使用してくれた方が後々まで使うことができるのですが,まあ,5,000円もしないものですから,数年間使えればOKと自分を納得させています。



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