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「TiPO PLUS」日記(4)

最終改訂:2000. 3. 5(初回:1999.12.26)

 「TiPO PLUS」に入っているOSは「BTRON」の一種である「B-right」であり,その兄弟OSとしてはDOS/Vパソコン用の「B-right/V R1」及びその発展形である「超漢字」(B-right/V R2)があります。「TiPO PLUS」の魅力は,BTRONの一種であるOSが入っていることから,ハイパーティストを極めて簡単に扱うことができるということなのですが,残念ながら,キーボードが付いていないためにデータを簡単に入力できないことから,事実上,データを参照することが目的のPDAとなっています。この点,ハイアーテキストは簡単にはできませんが,単純にPDAとして使う分にはHP-200LXの方が遙かに優れていると思います。


1999. 7.13(火) 「TiPO PLUS」を使っている人達

 インターネット上の「Tipo Maling List」を時々見させていただいておりますが,やはり,時々,「TiPO売ります」の書き込みが見られます。やはり,キーボードがないのと動作が遅いのが問題のようです。せめて,HP-100/200LXみたく「倍速化」ができれば随分違うと思うのですが,TiPOを使っている人達は「仮身実身」モデルは好きだが,ハードの方は興味がない人がほとんどのようですので,niftyserveを含めて誰もやっていないようです。

 そういえば,HP-200LXが1999.11販売中止とのことで,niftyserveのFHPPCでは「販売継続署名運動」が起こっているようで,私の所にもヒューレッドパッカード社にメールを出す依頼のメールがきました。この世代交代が激しい時代に4年間も販売されていたものですから,販売中止になっても仕方がないと思いますし,もし,現在でも儲かる程度の販売数量であったら中止する筈はないので,これは消費者の責任であり,今後も必要な人は入手できる内に何台か確保しておくべきだと思います。ちなみに,私の場合はHP-100LX(2MB)[ヒンジが壊れたのを自分で修理したもの], HP-200LX(2MB)[現在,使用中], HP-200LX(4MB)[予備機]と3台持っていますので,余程のことがない限り,会社に勤めている間はもつと思います。ということで,私は販売継続依頼のメールを出すつもりはありません。

 一方, 「TiPO PLUS」ですが,少し前に販売中止が決まったのですが,それを惜しむ声はありましたが,署名運動をしようとする人はおりませんでした。ここらへんは 「TiPO PLUS」を使っている人の大部分は,OSの中では非常にマイナーで,色々と障害の多い BTRONユーザーであり,今までも色々とあったことより悟りきった人が多いためでしょうか。私は 「TiPO PLUS」が2台持っていますし,専用の充電式電池も買ったので,もし,1台が壊れても大丈夫な状態になっています。



1998. 7.17(土) 最初に表示されるホームページ先の変更

 志賀氏のホームページに書かれていた「インターネット上のホームページにアクセスする際,最初の表示をデフォルトのセイコーインストリメント社ではなく自分の好きなところにする方法」について,随分,前に行ったのですが,なぜか,うまくいきませんでした。このデフォルトページを変える方法に関して以前にniftyserveの FTRONに質問したことがあったのですが,その時は全く回答が得られず,「こりゃあ,誰もそういうことはやっていないのだなあ」と思ってガッカリしていまったので,志賀氏のホームページにその方法が載せられたのを見つけた時はとてもうれしかったのですが。

 しかしながら,前述のごとく,私が行うとうまくいかなかったので,モンモンとしていたのですが,ついに意を決して,志賀氏に「ホームページに書かれているとおりにやったつもりなのですが,どうもうまくいかないので,原因がおわかりでしたら,教えてください」との趣旨のメールを出させていただきました。すると,氏からは「それでいいのですが,ランチャーで使う場合は,ランチャーのスクリプトを変更する必要があります」との趣旨のお答えがいただきました。おかげさまで,「なるほど,私の場合は B-right画面でランチャを使っていたのでうまくいかないのか。リセット後の初期画面からブラウザを起動すればいいのか」ということで,早速,元に戻していたのを以下のごとくの操作を行って試してみました。

(1)センコーインストルメンントのホームページより「SJISエデッタ」をダウンロードし,「TiPO PLUS」にインストールする。

(2)「SJISエデッタ」を起動し(ダブルクリック),「/SYS/AP/wmenu.ini」を読みこむ。

(3)画面見通しが悪いので, →表示→文字→2/3 として,文字を小さくして,1画面の表示される情報量を増やす。

(4)最初の画面を私のホームページとすることにするが,その場合は,本文の上から4行目にある「file:/SYS/USSR/default.htm」の部分を単純に「http://matsumo.my.coocan.jp/」と置き替える。

(5)保存して終了する。

 この状態でリセット(B-rightを終了)させて,初期画面とし,モデムカードを入れてからブラウザを起動させると,今までとは異なりセイコーインストルメントの画面は出ずに何も表示されず,そして,インターネットに接続されると,私のホームページが表示されました。



1999. 7.25(日) 「Net Front」のキャッシュの削除

 インターネット上の志賀氏のホームページに, 「TiPO PLUS」でWWWした時に 「TiPO PLUS」の内蔵フラッシュメモリ上にできてしまうキャッシュを削除する方法が書かれていましたので,やってみました。フラッシュメモリ中の空いている部分はそんなにないので,こまめに消しておいた方が気持ち良く使うことができと思います。なお,「TiPO PLUS」に入っているWWWソフトは「Net Front」 という結構有名なものですが,バグがあるようで,以前にアクセスし,保存したホームページにアクセスすると以前にアクセスした時の画面が表示されます。このため「再表示」ボタンを押す必要があるのですが,これはキャッシュが優先的に表示されるためだと思いますので,削除を削除すればそのようなことは無くなると考えられます。

 その方法は以下の通りです。

(1)「小物メニュー」→「ディスク集め」にて「内蔵フラッシュディスク」を選択した後,「メニュー」→「実身操作」→「仮身参照」で「USR」 を選択します。そして,「メニュー」→「実身操作」→「管理情報」→「付せん指定」→「機能付せん」内の「仮身一覧」を選択し,「編集メニュー」から「トレーへ複写」を選択します。

(2)「ソフトウェアキーボード」で「命令」と「拡張」を選択し,最後に「○」を押すとメニューが表示されますので,「再参照(隠蔽)」を選択します。

(3)すると,また,表示されてきますので,「AP」を選択して「参照」ボタンを押し,「PIM」を選択して「参照」ボタンを押し,「CACHE」を選択します。「メニュー」→「実身操作」の「管理情報」を選択し,「付せん指定」を選択し,「編集メニュー」→「トレーから複写」を選択ます。そして,ウィンドウを閉じるのですが,その際,「設定して終了」を選択します。

(4) 「CACHE」を選択し,「メニュー」→「実行」で「仮身一覧」を選択し,「DCFAT」以外の全てを削除します。

(5)なお,いちいち「CACHE」を選択するのが面倒なので,「CACHE」が選択された状態で,「編集メニュー」から「トレーへ複写」を選びます。そして,その仮身を置きたい場所で「トレーから複写」を選んで仮身を置きます。

 これで,簡単に不要なキャッシュを削除できるようになりました。



1999. 7.29(木) 美崎薫氏のホームページ

 BTRONに関するライターといえば美崎薫氏が有名で,氏は自ら「オッフィス・ゼロ」という BTRONに関連した事業も起こしているようです。また,氏のホームページもあり,私も以前音を出すソフトをダウンロードさせていただきましたが, 「TiPO PLUS」で非常にやりにくいと感じている前ページあるいは次ページを観る操作を簡単にするソフト「上下キー for TiPO」が最近公開されました。以前,「短縮キー」というソフトが公開され,それだと,同じ操作を行うには異なったキーを1回づつ,計2回押さねばならなかったため,私には非常に使いにくかったのですが,このページ操作専用のソフトができたおかげで万々歳です。

 しかしながら,その後,美崎氏のホームページのTiPO関連のページは全て削除されたようです。ここには他で入手できない貴重なソフトが登録されていたのでもっと公開していて欲しかったのですが,美崎氏は生活のためかあるいは実際に便利なのか知りませんが,エプソン製のGPSもできるPDAの本を出したばかりですので,やはり,TiPO関連の者と思われると,本が売れなくなるのではないかと考えているのではないかと思います。



1999. 8. 8(日) 中古の電池購入

 秋葉原のソフマップ中古モバイル店にて, 「TiPO PLUS」用の専用「ニッケル水素充電池パック」を購入しました。中古ですが,標準価格3000円のところを1000円だったので,まあ,使えない可能性や半分程度しか使えない可能性もありますが,きちんと紙箱に入っており,中の説明書等も入っていましたので,ほとんど使ったことはないあるいは全く使っていなかったものだと楽観して購入しました。とりあえず,家に帰って 「TiPO PLUS」に入れてACアダプターを付けてみると,充電できましたので,使えることは間違いないようです。

 さて, 「TiPO PLUS」ですが,ついに秋葉原からは姿を消したようです。T-ZONEミナミからは随分前からありませんでしたが,本日,若松通商に行ったら,先日まであったのが姿を消していました。というわけで,秋葉原では後は若松通商にて, 「TiPO PLUS」用のタッチペンと保護シート,電池室の中仕切りが入手できる位で,ACアダプター,ニッケル水素充電池パック,キーボードアダプター,接続ケーブル,TiPO Link, また,電子室の蓋や本体の蓋等の補修部品を入手することは困難のようです。

 ということで,今後は, 「TiPO PLUS」はソフマップ中古モバイル店等をよく見て,あったらすぐに購入するしか入手する方法はないようです(時々見掛けますが,次に行くと無くなっていますので,結構,人気があるようです)。



1999.10. 5(月) 完全初期化

 久しぶりに「TiPO PLUS」にてインターネットしようとしましたが,なぜか,「Dream Net」及び「@nifty」(niftyが名称変更)とも全く接続できなくなりました。そういえば,以前,「Net Front」のキャッシュを削除して以来,アクセスしたことがないなあ,もしかして,このキャッシュの削除でどこかおかしくなってしまったのかとのことで,早速, 「TiPO LINK」を使用して購入時の状態に戻してしまいました。そして,「Exchange」のみ,以前,ダウンロードしたファイルを使ってバージョンアップし,とりあえず,最新バージョンの状態としました。

 そして,インターネット関連のセット(すなわち,「Dream Net」と「@nifty」に接続できるように)をしました。しかしながら,後者はつながるのに,前者は接続はされるのですが,IDとパスワードが入力されないようで,ログインされず,接続状態のまま進まないのです(WWWもメールも同じ)。それで,ううん,「Dream-Net」は接続方式が変わってしまったのかということで, 「Dream-Net」のホームページにてパソコン(Win95/98)以外のPDAでの接続例や,Win3.1等での接続例,また,@niftyのFTRONやSPMCのTiPO関係の書きこみ,TiPOメーリングリストの書きこみをみて,ようやっと,以下のようにしたらうまくいきましたとの書きこみを見つけました。

 modem.scr中のlogin.scrを以下のように変更(実際は下の2〜5行目を追加)

 dial"%t\r"
 wait"ogin:",15
 send"%u\r"
 wait"assword",15
 send"%p\r"

 しかしながら,今度はログインはされるのですが,すぐに切れてしまうようになってしまいました。

 ううん,どうしてダメなのかわからず,散々悩んだのですが,windows95でのWWWをやっている時に,ふと,設定を見ると,ああ,このネットはppp用IDとメール用IDが異なっているのだ,私はメール用IDかTiPO PLUSで設定していなかったと気がつきました。

 すなわち,PPP接続設定中のユーザー識別子は,ppp用ID,パスワードはppp用パスワード,メール設定中のユーザ識別子はメール用ID,パスワードはメール用パスワードとし,ようやくうまくWWWやメールを行うことができるようになりました。

 これによって,万万歳だったのですが,接続するまでの時間がいやにかかるような気がするので,「modem.scr」中の「start」のスクリプトをみてみると,以下のようになっていました。

 send"AT&F\r"
 wait"OK\r\n",20
 send"ATX3\r"
 wait"OK\r\n",5

 ううん,この1行目はモデムを初期化,2行目はOKの文字が出るまで20秒間ままということだな,これでは時間がかかる筈だし,20秒間も待つのは嫌だとのことで,modem.scrをmodem2.scrという名前でコピーs,その内容を以下のように変更しました。

 send"ATZ\r"
 wait"OK\r\n",3
 send"ATX3\r"
 wait"OK\r\n",3

としました。

 また,同「stop」の部分も変更し,以下のようにしました。

 delay 2
 send"+++"
 wait"OK\r\n",2
 send"ATH\r"
 wait"OK\r\n",2

としました。勿論,PPP設定画面での「モデムスクリプト」も「ログインスクリプト」もこの変更したmodem2.scrを指定しております。これで,フォルトよりは多少早くなったと思います。



1999.10.13(火) 補修部品購入

 本日,秋葉原の若松通商に行ったら, 「TiPO PLUS」本体の蓋,単3電池蓋蓋,単3電池室中仕切り,リチウム電池室蓋,タッチペン等が適当に組み合わされた形で販売されていました。私は,専用充電式電池を使っていますが,そのうち,その電池も使えなくなってしまえば,乾電池等使わねばならなくなるであろうし,そうすれば,電池室蓋も壊れるだろうとのことで,「本体の蓋」1ケと共に「電池室蓋」2ケを購入しました。1ケ月位前は 「TiPO PLUS本」にこれらの部品を付けて本代+1000円位の価格で販売していたのは全て無くなっていましたので,この形で買った人も随分いらしたのですね。

 先日,「HP-200LX(2MB)」を予備予備として買いましたし(HP-100/200LXとしては4台目です),後は,DOS/V版「Mobile Gear」にPoket BSDを入れてみたいですね(本はとりあえず買いましたが,本体はマダです。中古で2万円位のが欲しいのですが)。



1999.10.23(火) IBMのダブルジャック式カードモデム購入

 インターネット上のLibretto関連のホームページにて, IBMのダブルジャック式PCカードモデムが4980円にて秋葉原の中央通りにある「田中無線電気」にて販売しているとの情報が書かれていたので,早速,買いにいきました(1980円で販売していたところもあったらしいのですが,店名が書かれていた中ではこの田中無線電気が一番安かったです。なお,同じものはOTTO及び秋月電子通商の前の店にも大量においてありましたが,いずれも5980円でした)。

 このモデムはいわゆる 「XJACK」式で通信速度が54KBpsのものなのですが,その方式が「x2」のことから,現在,使われている 「V90」にバージョンアップするため,これもそのホームページに書かれていた「3COM」及び 「IBM」のホームページからバージョンアップ用のファイルをダウンロードし(どちらの会社のものでも実質的に同じです。理由は本品は 「IBM」が販売していましたが,製造は「3COM」だからです。なお,バージョナップ用のファイルは IBMの場合は「ダブルジャック」用,3COMの場合は「XJ5560」用のものを選びます),以後, 「DynaBook GT-R590」(Win95)にて,バージョナップ(モデム内のフラッシュメモリの書き換え)を行いました。

 そして,これを「TiPO PLUS」にて使用してみると,何の問題もなく使うことができました。ううん,以前,会社で使っているアイワのカードモデムは,「V90」にアップした途端, 「TiPO PLUS」では全く使えなくなってしまいましたが,このモデムでは,さすがに IBMといった感じです。もっとも,「TiPOPLUS」では内部処理が遅いので,56KBpsモデムという意味はほとんどないのですが(画面の表示速度は14400Bpsモデムとあまりかわりません)。



1999.11.3(水) 理想のPDAとは何か

 私が持っているPDA(携帯情報端末)は「HP-200LX」と「TiPO PLUS」の2種類です。2つの内で,主に使っているのは「HP-200LX」で, 「TiPO PLUS」は時々しか使いません。その理由は極めて簡単で, 「TiPO PLUS」にはキーボードが付属していないためにデータの入力が大変だからです。

 逆に,「HP-200LX」を何に使っているのかというと,公私のスケジュール管理,会社の勤怠管理,英和・和英・国語辞書,データを入れて文庫本代わり,文書作成であり,これらはキーボードが無いと不便なものばかりです。特に,文章作成の場合,キーンボードは必須であると思います。事実,この文章も寝転びながらHP-200LXで書いています。すなわち,私の場合は PDAとは持ち運びできる小型パソコンとの位置付けであり,スイッチを入れた瞬間に使用可能なものなのです。

 一方, 「TiPO PLUS」が「HP-200LX」に対抗できるものは,ハイパーテキスト文書が作り易いこと,インターネットやパソコン通信にアクセスしやすく,ホームページや電子メールを簡単にみることができることです。しかしながら,ハイパーテキストは非常に魅力あるものですが,会社では事実上Windows95/98上のデータが標準になっていることから個人的なデータにしか使えませんし,インターネットは「HP-200LX」より簡単に行うことができるとはいえ,画面表示が非常に遅いです。私は持っていませんが,現在は携帯電話に付いている液晶画面により,メールのやり取りのほか,専用の情報入手もできるそうですので,「TiPO PLUS」を使うよりも実用的なような気がします。ということで,「TiPO PLUS」はハイパーテキストが簡単にできること以外はその特長が無くなっていると思います。

 さて,私の考える理想のPDAは,現在の「HP-200LX」の内蔵RAMを2MBから32MB化し,また,水晶発振子の交換により4倍速化し,更に液晶をカラー化したものです。といっても,現在はサテライトという会社(?)により32MB化はできますし,4倍速化ではなく2倍速化はできます。しかしながら,4倍速は無理ですし,勿論,液晶のカラー化もできません。

 しかしながら,現在できることだけでも,事実上,PCMCIAフラッシュメモリカードは不要となりますので,その代わりにPCMCIAモデムカードやPCMCIA-PHS電話用カードを入れれば,従来の使い方に加えて,インターネットでの WWWやメールのやりとりができるようになります(勿論,これは普通に販売している「HP-200LX」でもできないことはありませんが,内蔵 RAMが小さいために結構制限があります)。でも,現在のHPー200LXでは2倍速化を行っても処理速度がかなり遅く,モデムカードも高速なものを使用しても,実際は14400Bps程度の速度しか出ません。このため表示が非常に遅く,かなりイライラしてしまいます。また, WWWする場合は,絵は出ないことはないようですが,普通に見れるのはGIFファイルだけで,JPGファイルは後で見るということになるようです。また,現在は所詮4階調(2階調?)の白黒画面ですので,絵は見やすいとは思えませんし,見ても面白くないと思います。一方,メールは現在でも添付ファイル形式のものでもみることができるようです(いずれも,シェアウェアのソフトをつかった場合です)。

 ということで,これに加えて,更に速さが倍になり,液晶もカラーになれば,使い易さも飛躍的に向上すると思います。

 一方,これを標準にして現在の 「TiPO PLUS」をみてみると,その致命的な欠点はキーボードがないことと画面の表示速度(すなわち,処理能力)が非常に遅いことです。これに加えて,画面の表面の光の映りこみ及びフォントの細さにより画面が非常に見難いことがあります。そして,このことは「HP-200LX」の場合と異なり,個人での改良は無理なのです(HP-200LXの場合,キーボードは初めから付いていましたし,表示速度は水晶発振子の交換により2倍速までできましたし,また,フォントも自分の好みのものに入れ替えることができます)。特に,キーボードがないことは私にとっては致命的であり,ソフトウェアキーボードなるものでは,ストレスが強すぎて単語以外は入力することが困難です(せめて, 「WordPad」用に最近発売されたシート式のキーボードが使えれば,少しは変わるかもしれませんが)。

 また,液晶表面の映りこみやフォントの細さのため,現在ではハイパーテキストを含めた文書でさえ,かなり見難い状況なので(これに比べれば,HP-200LXの見易さは素晴らしいです), 「TiPO PLUS」を使った文章読みというのもあまりしたくありません。

 ということで, 「TiPO PLUS」の最善の用途は何かと考えてみますと,自然に「手書き用紙」ということになります。これはタッチペンにて書けば,その通りに記憶されるだけですので,使い易く,また,非常に便利です。しかしながら,それならば,単に紙に書いて持っていれば軽いし,また,電池もいらないし,お金も不要ということですから,一体「手書き用紙」は何の為と思ってしまうのも事実です。



<おまけ>
 「TiPO PLUS」を購入する前の話です。

1998.3.28(土) 「BrainPad TiPO ビギナーズブック」購入

 BTRONの一種のB-rightがOSとして使われているPDA「BrainPad TiPO」の本,美崎薫著「BrainPad TiPO ビギナーズガイド」[(株)カットシステム]を購入しました。

 ううん,TiPOって,世界中を合わせても千台程度しか売れていないと思うのですが,本なんか出しても合うのですかね。私は,てっきり B-rightの開発元のパーソナルメディア社の発行で,TiPOのおまけに付けるのかと思っていたのですが,全く違う会社のようですので,おそらく,TiPOに興味ある人用なのでしょうね。

 さて,これにはミニCD-ROMが付録として付いており,1B/V3体験版,Windows95用のNetscape 4.04Jaのほか,各種のB-right用ソフトが入っていました。

 また,これ以外に著者が発行していた電子新聞が1年分程入っていましたが,これは洗練されていませんが,これぞ,1Bの特長のハイパーテキストを活かしたものだと思いました。


1998.8.20(木) 「TiPO PLUS究極活用術」を購入

 先日,本屋に行ったら,BTRON-PDAの「TiPO Plus」の解説本である「TiPO PLUS究極活用術」[工作舎発行,2500円]が出ていたので購入しました。ううん,未だにTiPOは購入していないのに,解説本は「BrainPad TiPO ビギイナーズガイド」[カットシステム発行]について2冊目です。あ,著者は両方とも日本でただ一人のBTRONライターの美崎薫氏です。

 ざっと,読んでみたのですが,最近の美崎氏の文章に多い,「BTRONの使いにくさの強調」が非常に目立っています。もっとも,本人によると,叱咤激励のつもりのようなのですが,普通に読む人は,好奇心を持つ前に,BTRONを使うのを止めてしまうだろうなあというと思ってしまいます。


1998.12.15(土) 「BTRON」について

 BTRONにおける「実身」とは「ファイル」そのもの,「仮身」とはWindows95でいう「ショート・カット」と思えばよいと思います。DOS/VパソコンでのBTRONである「1B/V3」やTiPOでのBTRONである「B-right」上の場合,この仮身はどこでも置けます。すなわち,例えば,文章を作り,その中のいくつかの言葉に注を付けようとする場合,まず,注の文章を作り,保存しておきます。そして,その仮身を先程の文章の途中,途中に置いておけば,読んでいる最中にその仮身をダブンルクリックすれば,すぐに注を読めるというわけです。

なお,1BやB-rightの場合,Windows95のアイコンに相当するのが,短冊型のアイコンですが,Windows95のと異なることはWindows95では単なる絵で,ファイル名称はその下に表示されるという形ですが, 1BやB-rightにおいては短冊型の中にファイル名が表示されます。ですから,確かにその形はダサイとは思いますが, Windows95のフォルダと比較して,遥かに人間的に使いやすいと思います。このため,先程の場合,短冊型のフォルダの中に単語等が書けることより,文章中に四角い短冊型のフォルダが入り,その四角く囲まれた単語に注が付くという形になります。勿論,以上は1例で,この仮身の内容は別に文字ではなく,絵でも音でもいいのです。すなわち, Windows95時代になってやっと実現されたものが,1Bでは随分昔から行われていたというわけです。

 また, 1BやB-rightの現時点での最大の特長は,中国語や韓国語を扱えることではなく,漢字が JIS-1とJIS-2の6355字だけではなく,JIS補助漢字6067文字が扱えることだと思います。個人で使っている分では特に問題にはなりませんが,私の場合は会社では漢字の不足に悩んでおり,外字を作って対応しております。もし,Windows95でもこのJIS補助漢字が使えれば,外字も作らなくてよくなるのではないかと思いますが,現時点で使えるのは 1BやB-rightだけのようです(なお,今年後半に発売される予定の3Bでは,漢字は全部で10万字程度,使えるようになるそうです)。

 現在,PDAで人気があるのは,ザウルス,PalmPilot,そして,TiPOですが,これらの用途は随分,違うような気がします。この中で一番PDAらしいのは PalmPilotだと思います。TiPOはPDAというより,パソコンの1種と考えた方がよいと思います。キーボードを付ければ,完全にパソコンになってしまうものですから。



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