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フランツ・シューベルト(1)

初回:2000. 3. 4
 フランツ・シューベルトとグスタフ・マーラーは私が最も好きなクラシック音楽の作曲家です。
 私がクラシック音楽を好きになった原因は,中学生の時にNHK第2放送でシューベルトの歌曲「魔王」を聴いたためです。そのあまりの素晴らしさに今まで馬鹿にしていたクラシック音楽に目覚め,レコードを集めたり,AM放送(その頃,私の家にはFM放送はまだ聴けませんでした)のクラシック音楽番組を聴くようになりました。しかしながら,まだ,おこづかいも少なく,レコードといっても買ったのは30cmLPではなく,17cmLPでした。また,母が買ってくれた「世界の音楽」(小学館)という全15巻の本でした(これは,毎月1冊づつ刊行され,作曲家の伝記や楽曲解説等のほか,20cmソノシートが4枚付属しており,両面で計8面,約1時間の録音を聴くことができました)。その中には勿論シューベルトの巻があり,渡辺暁雄指揮日本フィルハーモニー・オーケストラによる交響曲第8番やバリトン歌手の川村英司氏による歌曲等がありました。シューベルトとマーラーの共通点は歌が基本にあることだと思います。すなわち,私は美しい旋律こそが音楽の基本だと思っています。
 さて,シューベルトですが,シューベルトといえば,交響曲第8番がなぜ,第2楽章までしか完成できなかったかという謎を描いた映画「未完成交響楽」(ウィリ・フォルスト監督)が有名です。勿論,この映画の中の話は完全な創作といってもよいものらしいのですが,彼がハンガリーのエステルハージー伯爵家に音楽の家庭教師として行き,その伯爵の娘のカロリーネにピアノを教えたのは事実です(これは1818年と1924年の2回行われ,カロリーネが12歳と18歳の時でした)。
 シューベルトには友人が多く,親の家を出てからは自分の家はなく,ほとんど友人の家で暮らしました。また,彼らの家でコンサートが開かれ,シューベルトのピアノの元,歌が歌われたり,あるいは,踊られたりしました。後にそれは「シューベルティナーデ」と呼ばれました。また,画家あるいは絵を描く友人もおり,彼らはそれを絵や漫画に残しました。
 右の石像は歌曲「鱒」をイメージした噴水の一部です。



<シューベルトが描かれている漫画>

カフェー(中央がシューベルト) コンサート(中央右にて,後ろ向きにてピアノを弾いているのがシューベルト) セレナード(左側がシューベルト)
フォーグル(ピアノを弾いているのがシューベルト) フォーグル(後ろがシューベルト)


<シューベルト及び関連の絵画(1)>

シューベルトの生家の中庭 ウィーンのあるサロンの演奏会(ピアノを弾いているのが
シューベルト)[ユリウス・シュミット画]
シューベルティアーデ(ピアノを弾いているのがシューベルト) 水車小屋のある小川のそばのシューベルト
ゲーム・失楽園(ピアノの前に座っているのがシューベルト)
[レオポルド・クーペルヴィーザー画]
カロリーネ・エステルハージー(左がカロリーネ)
アッツェンブルグへの遠足(シューベルトは左側で歩いている)
[レオポルド・クーペルヴィーザー画]
幻想するシューベルト
[オットー・ノヴァーク画]
シューベルトを迎える友人達(中央がシューベルト)
[ハンス・ラルヴィン画]
酒場で友人達と(一番前がシューベルト)
[オットー・ノバーク画]
友人達との散歩(右から2番目がシュ
ーベルト)[オットー・ノヴァーク画]
涙するシューベルト
[グスタフ・クリムト画]


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