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グスタフ・マーラー(7)

最終改訂:2000.12.31(初回:2000.12.17)

 結婚前のアルマ・シントラーは「ウィーン小町」と呼ばれていた程の当時の美女だったようで,マーラーとつきあう前は画家「クリムト」や彼女に作曲を教えた作曲家「ツェムリンスキー」の恋人だったそうです。彼女がマーラーとの結婚後,作曲を禁止されたことは有名ですが(映画「マーラー」の中でも,このシーンは象徴的に描かれていますね),私は彼女は「失われた芸術家」だと思っています。本当に芸術家であったならば,たとえ,マーラーから作曲を禁止されても作曲するでしょう。それを止めてしまったということは,やはり,そういう欲求が無いというか,芸術家に従属する性格だったように思えます。事実,マーラーの死後の彼女の男女関係をみると,芸術家とのつきあいが非常に多いこともそれを立証していると思います。

 一般的に白人女性は少女の時と大人になった時の落差が激しいですが,彼女の場合もその通りで,下の写真でも,クリムトの撮影による結婚前の少女の頃,あるいは,シントラー家の一家団欒における幼き彼女の写真と,結婚後の写真,それが結婚直後の1902年や1903年を比較すると,結婚後はもう完全にオバサンですね(1902年で23歳ですから)。マーラーは彼女があまりにユダヤ風になってしまったのを嘆いたとかいう話も残っており,以後の写真を見ると,十分にそれが納得できます。



<アルマ・マルガレーテ・マリア・マーラー>

アルマ・シントラー(11歳,1890年)
アルマ・シントラー
マーラーとの結婚前。撮影:クリムト
アルマ・マーラー(1902年)
マーラーとの結婚直後
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グスタフ・マーラーとアルマ・マーラ ー
(1903年)
アルマ・マーラー
アルマ・マーラー
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アルマ・マーラー
アルマ・マーラーと次女アンナ(1909年)
アルマと2人の子供(マリアとアンナ)
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アルマ・マーラー アルマ・マーラーの肖像画
オスカー・ココシュカの油絵(1912頃)
アルマ(1920年頃)
二番目の夫グロピオスと別れ,若い作家ハンス・ヴェルフェルと同棲開始頃
宮廷風景画家エミール・J・シントラーとその家族
左端がアルマ・シントラー
アルマ・マーラー
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グスラフ・マーラーとアルマ・マーラー
夏の休暇をドプラッハで散歩するマーラー夫妻 (1909年)
東チロルのトーラッハ。アルマの方が背が高いですね


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