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グスタフ・マーラー(9)

最終改訂:2000.12.17

 私の趣味の1つが映画を観ることで,このホームページの項目として,「映画の感想」と「ビデオの感想」を持っている程です。
 さて,マーラーを扱った映画の中で私が観たことがあるのは,ウィーンに戻る列車内での最晩年のマーラーによる若き日の回想を描いた「マーラー」(ケン・ラッセル監督),マーラーに関係する3人の女性から観たマーラーを描いた「マ−ラー/時を駆ける旅」(ウォルフガング・レゾウスキー監督),そして,原作では主人公は小説家であったのが映画化する際はマーラーになぞらえた作曲家にした「ベニスに死す」(ルキノ・ヴィスコンティ監督)があります。なお,なぜ小説家を作曲家に変えたかというと,原作者のトーマン・マンは小説に行き詰まってベネチアに滞在している時に,グスタフ・マーラーの訃報(1911.5.18)に接しショックを受けたが,同時に絵のように美しい13歳の少年に夢中になり,それらの体験が小説「ベニスに死す」の主人公に「グスタフ」の与え,更に,容貌までマーラーのものが与えられたという故事によるようです。しかしながら,さすがに映画においては,誤解を避けるためでしょうが,主人公の名前はグスタフ・マーラーではなく,アッシェンバッハとなりました。でも,この映画でも勿論,マーラー:交響曲第5番の第4楽章「アダージェット」が全編に流れ ております。この撮影の前に,ヴィスコンティ監督は主役を演じるダーク・ボガードに「マーラーの全作品を聴くんだ。何度も何度もね。我々は孤独に関して勉強しなければならないが,マーラーの音楽を聴けば理解できるだろう。・・・」と言ったそうです。
 これ以外に,マーラーの曲がふんだんに使われているものでは「仮面のアリア」(ジュラール・コルビオ監督)がありますが,こちらはマーラーは全く関係なく,歌手が主人公のものです。また,アニメですが,「銀河英雄伝説」というLDで31枚と長編のシリーズがあり,ここでもマーラーやブルックナーの曲が大量に使われています。



<ビデオソフト>

邦題:マーラー
原題:Mahler
監督:Ken Russell
<VHD>Victor VHP78324
邦題:マーラー/時を駆ける旅
原題:Gustav Mahler/ To Live, I Will Die
監督:Wolfgang Lesowsky
<DVD>Image ID5750CHDVD
邦題:ベニスに死す
原題:Death in Venice
監督:Luchino Visconti
<LD>Warner Home NJL-11060



<映画の中のマーラー>

<マーラー>
マーラー役:Robert Powell
<時を駆ける旅>
マーラー役:Reimhard Hauser
<ベニスに死す>
アッシェンバッハ役:Dirk Bogarde


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