ジェラルディーン・ファーラー,Geraldine Farrar,matsumo,matsumo2,matsumoto,matumoto
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ジェラルディーン・ファーラー(2)

最終改訂:2004. 4.25(前回:2003. 3. 9)

 ファーラーのレパートリーは「モーツアルト:ドン・ジョバンニ」のツェリーナ,「モーツアルト:フィガロの結婚」のケルビーノ,「マスネー:マノン」のマノン,「トマ:ミニヨン」のミニヨン,「プッチーニ:ラ・ボエーム」の「ミミ」,「プッチーニ:トスカ」のトスカ,「プッチーニ:修道女アンジェリカ」のアンジェリカ等のほか,一世を風靡した当たり役の「プッチーニ:蝶々夫人」と「ビゼー:カルメン」のカルメンがありました。おそらく声も良く通った美しいものであったのでしょうが,普通のプリマドンナと異なり太っておらず容姿が良く,また,演技力もあったので人気があったのだと思います(演技力がなければ,長編の無声映画に14本も出られるわけはありませんし)。前ページを含めて色々な役での彼女の写真を載せていますが,若かりし頃のベルリンでのサヨナラ・コンサートとか,マノンの写真の彼女は,今の基準で見ても十分に美しいですね。また,蝶々夫人の彼女は着物が良く似合っていますし。ただし,映画「カルメン」の彼女を観た限りでは,これも今の目でですが,結構荒っぽい演技(舞台だと遠目なので,演技は大きくしないといけないから,映画でも舞台で の演技をしているのだと思います)のように感じました。

 彼女の録音ですが,機械式録音によるSPです。これを現在の科学で雑音を取り除いたりしたものがCD化されて発売されていますが,その雑音の取り方等により,SPからの復刻盤と言っても随分感じが違います。私は,「Nimbus Record」によるかなり音を操作したものが一番聞き易くて好きですが,その対極にあるものとして,「音楽の友社」が発売している「あらえびす」氏が集めたSPを復刻したCDがあります。こちらはほとんど雑音を取り除いていないので,雑音の嵐の中で彼女の声を聴くという感じです。このほかに,極めて痩せた感じの音の「Pearl」や「Biddulph Record」のCDやEMIによる種々の歌手のアリア集の中にもあります。

<2004. 4.24追記>
 今回,7枚の写真を追加したのですが,その写真を観て気がついたことは彼女のウェストの細さです。背の高さがどの程度あったかわかりませんが,この写真を観た限りでは,ウェストサイズは50cmもないのではないでしょうか。もしかして,コルセットで締め付けていたのかもしれませんが,それでも,細すぎて折れそうな感じがするほどですね。


<Photos of Farrar(2)>

Elisabetta (Verdi: Don Carlos) Amica (Mascagni: Amica) Marguerite (Gounod: Faust) Obscurity
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Manon (Massenet: Manon) Carmen (Bizet: Carmen) Thais (Massenet: Tais)
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Manon (Massenet: Manon) Butterfly (Puccini: Madam Butterfly) Salome (Massenet: Herodiade) Obscurity
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Mimi (Piccini: La Bohem) Elsa (Wagner: Lohengrin) Manon (Massenet: Manon) Obscurity
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Obscurity Butterfly (Puccini: Madam Butterfly) Carmen (Bizet: Carmen)
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Obscurity Obscurity Obscurity Marguerite (Gounod: Faust)
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Elsa (Wagner: Lohengrin) Obscurity


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