それから大分たった2001年7月に，ようやっと，日本でのデビューCD「bond born」をタワーレコードで見ることができました。それにしても，そのジャケットには驚きました。だって，いわゆるクラシック音楽のCDのジャケットとは全く異なった作りで，”マブい”女性４人組の写真の金色のものですので。その上，収録されている曲目を見ても私が名前を聞いたことがない作曲家の曲ばかりです。それで初めて，弦楽四重奏団といっても，クラシック音楽ではないのを演奏しているのだということがわかりました。その店には輸入盤と国内盤があり，国内盤の方が高いのですが，国内盤は「輸入盤＋α」となっており，特に，プロモーションビデオがmpegファイルの化価値で入っていることから，勿論，そちらを購入することし，その店ではなく，１割分の金券が付く秋葉原の石丸電気で購入しました。
早速，家で聴いてみると，ドラム等の低音が強調されすぎていて，騒さいばかりで良くないのですね。こりゃあ，失敗したかと思ってガッカリしましたが，パソコンでプロモーションビデオのmpgファイル「Victory」を見ると，これがすごくいいのですね！！ このグループはやはり目で見なければいけないのだとわかりました。それからはこのファイルをパソコンのハードディスクにコピーして何回も見ました（おそらく100回は見たと思います）。
2001年9月になり，ロンドンでのライブの実況録画DVDと日本向特別CDが発売されました。これもほぼ出たと同時に購入し，早速，DVDをTVで観たのですが，映像もいいし，演奏もいい。特に，プロモーションビデオにもなっている「Victory」，「Vivo!」，「Wintersun」が素晴らしい！！ 勿論，おへそを出したまるで下着みたく見えるセクシーな衣装での演奏姿もいい。ドラムの音もそれほど気にならない。しかしながら，CDを聴くとドラム等が騒さ過ぎる。ここで気がついたのは，TVだと低音と高音が出ないのではないかということです。ううん，それならばステレオの低音と高音をカットしてしまったらどうだろうかということで，アンプのBassとTrebleを左一杯にまわして最小として聴いてみると，ちょうどTVのスピーカーと同じような感じで非常にいいのですね。これから考えてみると，彼女たちのCDはラジカセや超小型ステレオで聴けばちょうどいい音作りになっており，クラシック音楽に合わせたステレオは不適ではないかと思いました。
| bondは女性４人組ですが，私の趣味の女性は第２バイオリンの「Eos」です。彼女が最も可愛らしい感じがしています。ただし，2001年現在で彼女は24歳だそうで（他の女性も同様な歳のようです），このようなセクシーな格好ももうすぐ無理になるのではと思っています。 なお，彼女たちが使う楽器ですが，勿論，バイオリン，ビオラ及びチェロですが，これらより，電子楽器（電子バイオリン，電子ビオラ，電子チェロ）を主に使っているように見えます。この理由は電子楽器の方が本物より格好よく見えることと（写真で見ると，枠はあるが胴が半分無いような形をしています），伴奏にドラムやエレキギター，あるいはオーケストラを使っているようで，その音に負けないような大きな音のために，電子楽器の方が有利なためと思います。 彼女達の演奏する曲ですが，大きな分類としてはいわゆる「ポピュラー音楽」ですが，それに民族音楽的（エスニック的な）な味付けをしています。また，クラシック音楽の旋律も取り入れており，「Victory」は「ロッシーニ：セビリアの理髪師」序曲の旋律を，「Winter」は「ビバルディ：四季」の旋律を借用しています。更に「チャイコフスキー：序曲1812」なんかは原曲の大胆な編曲といった感じです。 というわけで，この弦楽四重奏団はクラシック音楽のところに入れるのは無理がありますが，まあ４人ともクラシック音楽の大学あるいは音楽院の出身ということと，彼女らのCDやDVDはレコード店ではクラシック音楽のところにも置かれているという理由でこちらに入れました。 さて，DVDですが，これ少し問題があります。というのは，この中には３本のプロモーションビデオも入っているのですが，内，「Victory」は10問だったかのクイズに正解しないと観ることができないからです。他の２本は普通に観ることができるというのに全く残念です。 |
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| ＜2002. 6.30追記＞ 2002年3月に彼女達は来日し，東京・大阪等でコンサートを開きました。その際，来日記念盤として，デビューCD「bond born」に一部の曲をリミックスしたものが加えられ，また，写真集を加えたものが発売されました。 ＜2002.10.27追記＞ 少し前に，NHK教育TVで放送された彼女達の来日時のインタビューを観ましたが，彼女たちのあまりの変わりように驚いてしまいました。まあ，疲れもあったとは思うのですが，やはり，異人女性は日本人女性に比較して，老けるのが早いですね。 そして，2002年10月に２枚目のアルバムCD「bond SHINE」が発売されました。日本盤には「Odyssey」と言う曲がおまけに入っています。また，前作と同様に日本盤には写真集が付いています。しかしながら，私が好きだった第２バイオリンのエイオスは全く似合わない髪型になってしまいました。これならば，以前は地味だったビオラのタニアが一番まともではないかと思います。なお，今回はポスターも付いてきましたが，ジャケット写真と同じもので，私には魅力が無いものでした。 一方，曲や演奏の方ですが，全体的に以前にあった鋭さや活気が無くなってしまい，聴いていて面白くありません。というか，彼女達の特長であったクラシックとポピュラーの融合というコンセプトが無くなってしまっています。まあ，単に，ポピュラー音楽として聴くのであれば，もっといいグループやボーカルがいると思います。ということで，まあ，聴けたのは，「アルビノーニのアダージョ」をつかった曲の「・Big Love Adagio」，ピアソラのタンゴをつかった「Libertango」，そして，「Odyssey」という曲位でしょうか。 |
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＜2003. 4.20追記＞
bondですが，日本でのコンサートは儲かると言うことでしょうか，昨年に引き続いて2/7〜2/14に東京・松戸・名古屋・大阪にてコンサートが開かれました。その時の来日記念盤として，未発表の２曲を含めた５曲のCDと，２曲のプロモーションビデオとそのメイキング及びインタビューを含めたDVDの計２枚が１つのケースに入ったものが発売されました。それにしても，そのプロモーションビデオの「シャイン」は，昨年10月に発売されたCD「シャイン」の購入者のみに，インターネットからそのプロモーションビデオを見るためのパスワードを教えると言う商売をしていたのに，その後，すぐにそれをDVDにするという商売のうまさには感心しました。
＜2004. 2. 1追記＞
2003年11月にビデオクリップを納めたDVDが発売されたのですが，その中の特典映像として，2003. 6.27に埼玉県の「川口リリア・メインホール」で開かれたコンサートでの実況録画が入っていました。しかしながら，彼女たちが疲れていたのか，あるいは，日本の観客のノリが悪かったのかよくわかりませんが，これ，全くと言っていいほど燃えていないものでした。
それにしても，このビデオクリップ集を観て思ったことは，やはり，この映像や音楽は実によくできていると言うことです。
＜2004. 9.26追記＞
2004年 6月に「Classified」と言う輸入CDを入手したのですが，このCDは日本盤（国内盤）先行発売，あるいは，世界同時発売だったようで，値段の安い輸入盤が店頭に出まわるまでには随分間隔がありました。国内盤は輸入盤より収録曲が１曲多いものでしたが，レコード店で流されていた曲や店頭のヘッドフォンで聞いた曲，あるいは，店頭での宣伝写真やCDジャケットのbondの面々があまりにひどいので，結局，国内盤は購入せず，輸入盤が入荷してから入手しました。
感想はと言うと，ううん，bondもついに終わりかと言うことですね。音楽と言うか，演奏はひどいし，ともかく，１曲でもまともな曲があればと思ったのですが，それさえもありませんでした。その上，ジャケット写真や小冊子の中の写真はひどいので（彼女達は以前よりドギツイ感じでしたが，それは若さがあって許されるものですの），これを機に縁切りと言うことにします。
それと気になったのは最近彼女達はやたら日本に来るようになったことで，ううん，本国や欧州では売れないので，極東の島国に「ドサ周り」をするようになったのでしょうかねえ。
