ヒラリー・ハーン,Hilary Hahn,matsumo,matsumo2,matsumoto,matumoto
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ヒラリー・ハーン

最終改訂:2006.10.29(前回:2005. 9.10)
 ヒラリー・ハーンは若手女流バイオリニストの1人です。確か,18歳の時にCDデビューしたので,現在でも20歳代前半と思われます。

 個性が強い上に一時期はかなり美しかったナージャ・サレルノ・ゾネンバーグは既に中高年になってしまいましたし,期待していた若手のリーラ・ヨゼフヴィッチは最近はひどい変わりようですし,諏訪内晶子はチャイコフスキーコンクールで優勝した頃は可愛らしかったのですが(この時のコンサートの録画LDを2種類持っています),最近は全く私の趣味ではなくなってしまったので,もう,期待できる女流バイオリニストはいないのかとガッカリしていましたが,突然,ハーンが「ブラームス:バイオリン協奏曲ニ長調」のCDジャケットにて,大人の美しい女性として出現しました。勿論,演奏も容姿の通りに非常に美しいもので,改めてこの曲はこんなに美しかったのかと見直しました。

 彼女のCDデビューは「ベートーベン:バイオリン協奏曲ニ長調」で,ジャケット写真の彼女は可愛らしい少女だと思ったのですが,オーケストラの指揮者があの廉価盤でベートーベン交響曲全集を出したジンマンだったので,これでは期待できそうもないやということで,全く気にもしませんでした。その後,バッハの無伴奏ソナタが出ましたが,これは昔から幾多の名演奏の録音が出ていますし,そもそも,彼女の歳ではまだ無理だろうと思いましたし,次の「バーバー:バイオリン協奏曲」のCDもナージャの絶対的とも思える素晴らしい演奏がありますし,これらの2枚のジャケット写真の彼女は容姿的にはどうってこともないので,無視していました。

 という状況の中で,「ブラームス:バイオリン協奏曲ニ長調」のCDが発売されたわけですが,ともかく,黒いイブニングドレス(?)姿の彼女の大人の魅力は強烈で,ものすごく私の目を惹きつけました。

 そして,先祖帰り的にCDデビュー作の「ベートーベン:バイオリン協奏曲ニ長調」を聴きましたが,第1楽章は,やはり,危惧した通りにジンマンの指揮が荒っぽく,バイオリンとオーケストラとのバランスが悪くオーケストラの音ばかり目立つ状態で,普通の演奏で聴くことができる崇高な瞬間は全く感じることができませんでした。しかしながら,第2楽章はオーケストラの音を小さくしなければならないために,ハーンのバイオリンの美しさを十分に聴くことができました。そして,第3楽章はその中間といったところでしょうか。ということで, 折角,録音するのでしたら,ジンマンではない指揮者に伴奏して欲しかったものです。なお,バーンスタインの曲は私には全く趣味では無い曲でした。

 彼女の映像としては,英国のロンドンのロイアルヤ・アルバート・ホールで2000年9月に行われた「プロムス」にて,「モーツアルト:バイオリン協奏曲第4番」とアンコール曲として演奏された「バッハ:無伴奏バイオリンソナタ第1番よりプレスト」があります。ここでの彼女は黒いドレスを着ていて非常に魅力的ですが,演奏の方は残念ながらモーツアルトは指揮者(アンドリュー・ディヴィス)が悪いのかサッパリ魅力無しでしたが,バッハの方は素晴らしい演奏でした。もっともっと彼女の映像を発売して欲しいものです。

 2002.11. 8に「メンデルスゾーン:バイオリン協奏曲ホ短調」等が入ったCDを購入しましたが,このジャケット写真はプロムスで着ていたドレスと同じようです。女性バイオリニストはドレスで聴衆を楽しませると言うこともあるでしょうから,おそらく,演奏会毎に色々と替えるのでしょうね。
<2003.10.26追記>
 老舗のレコード会社のクラシック音楽部門の不況は本格的なようで,CDの売れ行きもかなりいいのではと思っていたヒラリー・ハーンもソニーを追い出されてしまったようです。しかしながら,とりあえずは,ドイツ・グラモフォンに拾われたようですので,今後も彼女のCDは発売されるのではと思っています。
 彼女のドイツ・グラモフォン第1作目はバッハのバイオリン協奏曲を中心としたものだったのですが,本当は輸入盤ではなく,国内盤で購入するつもりでした。と言うのは,国内盤には録音風景やインタビュー等の映像が入っていたからです。しかしながら,輸入盤の方が1000円近くも安いので,結局,値段に負けて輸入盤にしてしまいました。

 さて,聴いた感想ですが,全体的にテンポが速く非常に攻撃的な演奏で,ララ・セント・ジョン(vn)によるのと同様な感じです。まあ,確かに活発と言えば活発なのですが,バッハを聴いて平安を得ようと思う人には向いていない感じでのものですね。私はもっと穏やかでロマンチックな演奏の方が好きですので,この演奏は古楽器派の悪影響が大きい悪しき例だと思っています。
<2004. 9.26追記>
 ヒラリー・ハーンって,ソニーが彼女の録音を販売していた頃は,「ロリータ」容姿のバイオリニストで売っていたと思いますが,ユニバーサルに移ってからは,更にそれが強調されているような気がします。それにしても,彼女は既に20歳を越えている筈で,そろそろ,色気で売る年代になったのではと思うのですが。ナージャあたりを見習って欲しい感じがします。
<2005. 9.10追記>
 偶然,「THE VILLAGE」と言う映画のサウンドトラックで,ヒラリー・ハーンがバイオリンを演奏していることを知り,早速,米国からCDを輸入しました。その後,日本でこの映画のDVDが出ましたが,この映画,私が嫌いなホラー映画のようでしたので,勿論,入手はしませんでした。しかしながら,このサントラ盤での彼女は,アナスタシアが「Arco Taro Iwashiro with Anastasia」と言うポピュラー音楽に属するCDが最高の演奏と同様に,このポピュラー音楽に属するCDでの演奏が今までで最高だと思います。
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<Her CD & DVD>

Beethoven: Violin Concerto
Berstein : Serenade

Zinman - Baltimore so.
<CD> SONY-SK60584
Bach : Partitas and Sonatas for
Unaccompanied Violin

<CD> SONY-SK62793
Barber : Violin Concerto
Meyer : Violin Concerto
Wolff - St. Paul Chamber O.
<CD> SONY-SK89029
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Brahms : Violin Concerto
Stravinsky : Violin Concerto
Marriner - Academy of St. Martin O.

<CD> SONY-SK89649
Mendelssohn: Violin Concerto
Wolff - Oslo po.
Shostakovich: Violin Concerto No.1
Janowski - Oslo po.
<CD> SONY SK89921
Mozart: Violin Concerto No.4

Andrew Davis - BBCso.

<DVD> BBC-OA0851D
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J.S.Bach: Violin Concerto No.1
J.S.Bach: Violin Concerto No.2
J.S.Bach: 2 Violins Concerto in
D minor
J.S.Bach: Concerto for Oboe &
Violin in C minor

Kahabe - Los Angeles Chamber O.
<CD> DG 474199-2
Elgar: Violin Concerto in B minor
Williams: The Lark Ascending
Colin Davis - London so.

<CD> DG 002894745042
THE VILLAGE(Movie's Sound Track)



<CD> Hollywood Record2061-6246-2
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Mozart: Violin Sonata No.32
Mozart: Violin Sonata No.25
Mozart: Violin Sonata No.28
Mozart: Violin Sonata No.42
Zhu(pf)
<CD>DG 002894775572
Paganini: Violin Concerto No.1
Spohr: Violin Concerto No.8
Oue - Swedish Radio so.


<CS>DG 002894776232
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