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ララ・セント・ジョン

最終改訂:2004. 9.26(前回:2002. 9. 8)
 ララ・セイント・ジョン(Lara St.John)はカナダ生まれの若手女流バイオリニストの1人です。私が彼女のことを知ったのは,雑誌「レコード芸術」2002.7号の「(株)エムプラス」の広告で彼女の3枚目のCDのジャンケット写真を見た時で,彼女のセクシーな姿にいっぺんに参ってしまいました。

 早速,このCDを秋葉原や新宿,渋谷等で探しましたが,結局,2002. 6.30に秋葉原の石丸電気で見つけました。そして,当日は聴かなかったのですが,ケースの中のリーフレットはA3サイズの彼女のポスターを折り畳んだものであり,そのポスターの裏面(表面?)に,彼女の紹介や曲の解説が彼女の写真付きで印刷させているというもので,ビジュアル系のアーティストという感じを強くいだかせるものでした。
 そして,その翌日にCDを聴いたのですが,協奏曲は指揮者の意向かバイオリニストに意向かよくわかりませんが,ものすごくテンポの速い演奏で,全体から言えば,私の趣味ではありませんでした。勿論,そのテンポの速さがある種の活気があることは認めますが。ただし,2台のバイオリンによる協奏曲の第2楽章ははテンポを落として,2台のバイオリンのかけ合いが素晴らしかったです。一方,無伴奏バイオリンソナタ第1番は緊張感あふれた中々のものでした。

 このCDの解説で,これ以前に2枚のCDを出していることを知り,今度はこれらを探したのですが,見あたらなかったので,インターネット上の通信販売で「http://www.amazon.com」から輸入あるいは「http://www.amazon.co.jp」からの国内通信販売まで考えましたが,タワーレコードの発行する小冊子により,amazonから購入する価格の半額程度で発売することを知り,2002. 7.27に池袋のタワーレコードで入手することができました。

 まずは,2002. 7.29(月)は「Lara St.John/GYPSY」 を聴きました。このCDにはジプシー音楽にまつわる曲が幾つか入っているのですが,最初は「ビゼー:カルメン」をバイオリンとピアノに編曲したもので,編曲の質が悪く,まるで音痴みたく聞こえるものでした。すなわち,高い音であるべきところで,なぜか,1オクターブ下げて演奏されるのです。そして,全部で8曲入っている内の最悪なのが「バルトーク:セコンド・ラプソディ」で,聴くに耐える曲及び演奏ではありませんでした。そして,「クライスラー:ジタナ」と「サラサーテ:チゴイネルワイゼン」はまあまあ,そして,このCDの中で最も良かったのが「Czardas Caprice」でしょうか。この民謡を編曲したのだけは聴く価値があると思います。それにしても,なぜか彼女のバイオリンの音は綺麗ではないです。楽器が悪いのか,技術のせいかわからないのですが。それと面白いのは,このバイオリニストのCDのジャケット写真は3枚とも全て白黒写真であることで,ううん,これで特徴を狙っているのでしょうか。なお,インターネット上に彼女の公式ホームページ(http://www.larastjohn.com)があり,彼女の大きな画像が沢山あるのですが,こちらはそのほとんどがカラーでした。なお,再度,このCDを聴いてみましたが,最初の時よりかなりよく聞こえました。

 2002. 7.30(火)は,「バッハ:無伴奏バイオリンソナタ」中から2曲を選んで演奏しているCDを聴きました。私の場合,この曲はどうしても,エネスコ(vn)の録音が標準となってしまい,「偉大さ」が感じられない演奏だと「×」と思ってしまいます。このCDには「シャコンヌ」も入っていましたが,それを含めて,残念ながら,バッハの偉大さは感じられない演奏でした。

 ということで,ララ・セント・ジョンは同じ世代のヒラリー・ハーンよりも,音楽的才能は劣ると思いますし,また,美しさも劣る感じがします。ただし,彼女の演奏には,ヒラリーにはない「若さ」と「情熱/パッション」があると思います。


<Her Photos>



<Her CDs>

J.S.Bach: Solo Violin Partita No.2
J.S.Bach: Solo Violin Sonata No.3

Lara St.John(vn)
<CD>Well WTP5180
Bizet: Carmen Fantasie
Traditional: Variations on Dark Eyes
Bartok: Second Rhapsody
Kreisler: La Gitana
Sarasate: Zieunerweisen
Traditional: Gypsy Nocturne
Ravel: Tzigane
Traditional: Czardas Caprice

Lara St.John(vn), Rechtman(pf)
<CD>Well WTP5185
J.S.Bach: Violin Concerto No.1
J.S.Bach: Violin Concerto No.2
J.S.Bach: Double Violin Concerto

Lara St.John(vn)
New York Bach Encemble
<CD>Avie AV0007
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Adaptations from J.S.Bach
Danesh(percussion), Cottell(fretess bass)
Themis(guitar), Paracelli(electric guitar)
Gascoigne(hammond organ), others
<CD>Sony SK89973
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