坂東33観音巡礼,matsumo,matsumo2,matsumoto,matumoto,安楽寺,慈恩寺,浅草寺,弘明寺,長谷寺
English
Japanese
前ページ
Home(gozaru)
坂東・秩父・西国33観音巡礼目次
Home(coocan)
次ページ
坂東33観音巡礼(3)
最終改訂:1998.10.18(初回:1998. 6. 7)
第11番 岩殿山 安楽寺[埼玉県 東武東上線・東松山駅より徒歩]
1997年9月20日(土)
池袋駅9:18発森林公園行急行列車に乗ると,9:12東松山駅に着く。駅前にある赤い鳥居をくぐり,東に延びる大通りを進むと,噴水がある大きな池の下沼公園へ。そこをチラリと見た後,更に進み,9:37市野川橋を渡り,川に沿って上流に2分程進むと,そこが昔テレビで見たことがある「岩窟ホテル」跡である。ここは大正だか昭和時代だかに,岩を掘ってできた大洞窟をホテルとしたところ非常に栄えたのだそうだが,その後,下火となり,現在は閉鎖されている。外から見ると,確かに岩には窓の飾りが残っており,また,前庭の白い花の咲いた木が綺麗である。道路と敷地の間は金網で仕切られていたが,大きな穴があったのでそこから入り,大きな洞窟の中に入ってみる。しかしながら,何も見当たらず,それ以上は何かあるといけないので進むのを止める。
そのほとんど隣といってよい場所に,岩室観音堂がある。ここは,2階もある大きな山門みたいな感じのお堂で,中は左と右に別れ,左側には多数の地蔵尊,右側にも多数の仏様(石仏)があり,全部で88体あるそうである。すなわち,それらを拝むと四国88カ所へ行ったと同じ御利益があるのだそうだ。また,お堂の奥は谷になっており,「胎内くぐり」を行なって厄を落とすのだそうで,鎖場まであるが,昨日の雨の影響でぬかるみ状態だったので,滑って転んだりするのは嫌で,それ以上は進まない。
そこより更に進むと,「吉見百穴」へ。入場料 150円を払って中に入ると,やわらかそうな岩の小山があり,そこに入口が1m弱四方で奥行き3m程の穴が多数あいている。また,下は大きな洞窟になっているので,入ってみると冷んやりして涼しいので,今までかいていた汗がひいていく。中はかなり奥行きがあるらしいが,途中で鉄格子で仕切られており,それ以上行けなくなっている。しかしながら,縦だけではなく,横方向にも洞窟は走っており,少なくとも,5本の洞窟はあるようだ。ここは戦時中に軍需工場として使われていたそうで,おそらく,米軍の爆撃から守るために作られたのだと思う。
一方,小さな穴の方は原始時代の墓穴だそうだ。私は鎌倉の「やぐら」と同じように鎌倉時代の墓穴かと思っていたのだが,ずうっと前の時代のものというわけである。というわけで,別に骨があるわけではないのだが,何となく気持ち悪く感じる。石段を登って頂上まで行くと,遠くに奥武蔵の山々が見える。ああ,山に登りたいなあと思う。
10:28ここを出発し,更に進み道標に沿って細い道に入り,そこを過ぎると,田園地帯の道となる。稲が金色に実って,刈り入れが行われている。再び,大きな通りに出て,道標通りに左に曲がり進む。途中,今にも崩れそうな茅拭き屋根の家があるが,洗濯物があるところを見ると,まだ,人が住んでいるようである。
この通りには結構,石仏が祭ってある。 10:55北向け地蔵着。ここはT字路の角で,2m四方の屋根のみ付いた祠の中にある石仏で,屋根以外はない吹きっさらしであるが,先程の石仏を含め,この近辺の人々の信仰心の深さを思う。
ここを右に曲がり,更に進むと,安楽寺という看板が見え,左に曲がり,11:15ようやっと,安楽寺に着く。寺域はかなり広く,本堂は青銅の屋根で,重量感のある田舎にはもったいないような立派な建物である。お札が建物の外側だけではなく,内側にも沢山張ってある。本堂の前,右には青銅の大仏があり,これも中々素晴らしい。更に,右奥には三重の塔があるが,朱色の漆は剥げぎみで,残念ながら,塔に重みが感じられない。本堂の左前には小さなお堂がある。境内に松の木が多数生えており,それも中々よい雰囲気である。
なお,階段を登った所に山門があるそうだが,現在は解体修理中とのことで,これがかえって境内を広く感じさせ,また,デジタルカメラDC20での撮影も行い易かった。
11:40ここを発つ。階段を下りて,置いてある多数の石仏を見る。なぜか,ここにある石仏には文字が書かれた短冊が張られている。来た道を忠実にたどる。先程の茅葺き屋根の家の前の歩道には,老婆が椅子に座っている。もしかして,あの家の住人なんだろうかと思い,心が哀しくなる。12:42東松山駅に戻る。
第12番 華林山 慈恩寺[埼玉県 東武野田線・豊春駅より徒歩]
1997年11月3日(土)
第29番海上山千葉寺に行った後,本千葉駅に戻り,本千葉駅発13:08千葉行普通列車に乗り,13:10千葉駅着。13:19発東京行快速列車に乗り替え,東京駅着13:58。 京浜東北線にて東京駅 14:02発にて上野駅14:08着。高崎線に乗り替えて,14:09発篭原行普通列車にて,14:35大宮駅着。東武野田線の14:42発岩槻行普通列車に乗り替えて(乗ってから岩槻行ではなく,次の柏行に乗るべきだと気がついたのですが,列車の中に割と綺麗な女性がいたので,そのまま乗ってしまいました),14:54岩槻駅着。15:01発柏行普通列車にて,15:07豊春駅着。
ここより,北方向に向かって歩き, 15:32慈恩寺着。山門は形だけの小さなものであるが,本堂の方は古びているが,瓦屋根の形が中々よい建物である。その上,その前には線香の煙を体にかけるための屋根付きの大きな鉢まである。また,境内では菊花展を行っているせいか,参拝者は三々五々来るといった感じで,中々賑わっていて,露店まで2軒出ている。
15:45ここを発ち,この近くの慈恩寺親水公園に寄り(これではちょっとひどいのではないかと思うような代物でした。一応,大きな池があり,釣り掘として開放しているようなのですが,水は臭いですし,あたりは殺風景ですし。もう少し,美しい自然にしてほしいものですが),以後,来た道を戻り,16:18豊春駅着。16:24発大宮行普通列車に乗り,16:42大宮駅着。高崎線に乗り換えて17:00発池袋行普通列車に乗り,17:29池袋駅に着く。
第13番 金龍山 浅草寺[東京都 営団地下鉄銀座線・浅草駅より徒歩]
1997年8月23日(日)
8/23(日),浅草の「浅草サンバ・パレード」を見に行ってきました。ところが,それが,「語るも涙,聴くも涙」といった感じのものでした。14時に始まるとのことで,13時に行き,坂東33観音13番札所である「浅草寺」にて撮影し(勿論,以前,私は台東区に住んでいたので,もう何回も行っていますが,一応,先日の第19番札所「大谷寺」から始めたので,これで,2寺を巡礼ということになります),そして,パレードの席取りに行ったのですが,もうどこも3列になって並んで待っている状態。パレードは浅草寺に向かって右側の大通り「馬道通り」を二天門から南に下って地下鉄浅草駅前まで行き,そして,右に紛って雷門通りをすしや通りまで行って終了というものですので,まあ,最後の方がすいているだろうということで,終了点あたりの日陰で待つことにしました。
13:30に車道は通行止めとなり,車道の歩道近く2m程ビニールシートが敷かれ,待っていた人達の大部分はそこに座ったので,私は歩道の車道すぐそばのところに陣取り,パレードを待つことにしました。それにしても,最初のパレードの来るまでが長いこと,長いこと。しかしながら,その最初(14:15頃)に来たのはどうでもよい実行委員の連中と小学生達の吹奏楽団。何と,この小学生の吹奏楽団が幾つも通った後,今度は消防庁等の吹奏楽団,オートバイのハーレーのパレード(このハーレーは,まるで「トラック野郎」のトラックみたいに金ぴかのもので,確かに見物でしたが)等が終わってから,15時あたりになってやっとサンバ・パレードとなりました。ううん,ともかく,「サンバ・パレード」というならば,最初の1時間は止めて欲しいものです。全く,「看板に偽りあり」ですね。
そして,やっと,最初のサンバのグループが現れたのですが,それが日本人のグループ,私は最初は例のブラジルのグループだと思っていたのでガッカリの状態。この日本人のグループが30団体程続いて,忍耐に忍耐を重ねた16:15頃後にやっと,ブラジルチームが登場。しかしながら,これも全部で10名位と人数は少ないですし,私の頭の中の「リオのカーニバル」のイメージとは段違いの状態。その上,自動車の上で踊っている女性もいますし。
全体的に思ったことは,化粧のせいかもしれませんが,若い女性は少なく,おばさんがハデな衣装を着て踊っている,あるいは歩いているといったグループが多いなあということです。それで,私にとって写真になる被写体は実に少なかったです。というわけで,ブラジルチームの後,まだ,10グループ位残っていたのですが,苦労してやっと抜け出して,終了としました。ともかく,見てガッカリしたというのが本当の所です。
第14番 瑞応山 弘明寺[神奈川県 京浜急行・弘明駅より徒歩]
1997年11月1日(土)
京急品川駅より8:39発金沢文庫行普通列車にて,9:42弘明駅着。何と数えきれないくらいの数の特急列車や快速列車に抜かれるために,昔の国鉄の普通列車のように走っている時間よりも駅に停まっている時間の方が長いくらいで,何と1時間強もかかってしまいました。
駅を出て,商店街みたいな通りの急坂を下ると,境内への案内があり,そこより少し登れば,もう弘明寺(ぐみょうじ)である。ここは,ちょっとした小高い場所にある寺で,青銅の屋根の立派な寺である。境内はさほど広くないが,「観音昆布」とか「観音栗赤飯弁当」を販売している店まである。参拝者は三々五々来るといった感じで,お参りしている人がほとんど絶えないので,中々写真がとりにくい。青銅の屋根のてっぺんには立派な飾りがあり,また,正面には五色の垂れ幕まで飾ってある。向かって左側にも小さな観音堂らしい建物がある。また,私は脇から入ってしまったが,正面には石段があり,それを下りると,これまた立派な山門があるが(山門の中でも,観音昆布を売っていた),そこはもう商店街であり,近くのパチンコ屋の音楽が騒さい。しかしながら,再び,階段を登ると,商店街の騒音はほとんど聞こえない。この寺にもお地蔵様が結構あり,それだけをお参りする人もいるようだ。
10:21ここを発ち,線路を挟んで弘明寺とは反対側の「弘明寺公園」へ行く。一端,駅に戻り,それから,駅のそばの図書館の脇の整備された山道風の道を登ると,丘の上に着く。ここは急なせいか開発にとり残された場所で,かなり自然が残っている。一部の木は紅葉し始めている。図書館の脇には墓場があるし,ここの名前から推測しても,昔はおそらくここら辺は弘明寺の裏山であったのだと思う。ここより弘明駅に10:45に戻る。
第15番 白岩山 長谷寺 [群馬県 JR高崎線・高崎駅より伊香保温泉行バス・四谷バス停下車・徒歩]
1998年10月3日(土)
第16番五徳山水沢寺に行った後,水沢バス停に戻って待っていると高崎行バスは12:37に到着する。ここより3名乗って既に乗っていた乗客と合わせて6名となる。バスは朝通った道を下る。右側に妙義の山々か,険しそうな山々が見える。空はさすがに午後になったために,朝とは異なり,かなり白い雲が出て来ている。それでも勿論直射日光が当たっている。
13:10四谷バス停着。ここで私1人だけが下りる。少し戻り,左側に進む道を行く。しばらく歩くと橋があるが,その下の川の土手はコスモス畑となっており,花が満開に咲いている。川の流れとススキの穂を背景に,色とりどりのピンク色のコスモスの花を何枚も撮影する。また,橋を渡っている自動車や橋自身をコスモスの花々隠すように低い位置から背景を遠くの山々として撮影する。全く,美しい風景に人工的なものは邪魔だと思う。
更に進むと神社があり,そこを右に曲がる。なぜかというと,そのまま進むと道は大きく左に曲がり,更に今度は大きくくの字形に右に曲がって元の道の延長線に戻るからだ。神社の脇には石仏が多数ある。更に進むと小学校につきあたり,そこを左に進むと,13:31鳴沢湖着。ここは農業用水のための溜池なのであろうか。ダムの形式になってはいるが,別にコンクリートで作られているわけではないようだ。湖では茶色の鳥が多数泳いでいる。また,先程見た山々が見える。ダムの上の部分の道,といっても,普通の道だが,そこを歩いていくと,13:38先程の道の延長線上に戻る。それにしても暑い。10月に入ったというのに半袖のポロシャツで歩いているのだが,それでも汗が出て来る。
更に進み, 13:52第15番白岩山長谷寺(チョウコクジ)に着く。ここは道路から直接入れる形ではあるが,一応,2体の像が入っている赤い大きな門があり,そこをくぐるとすぐに本堂である。本堂は木造だが,それほど大きくなく,正面が赤くぬられており,屋根は黒っぽい銅板かトタンといった感じである。先程の水沢寺の賑わいが嘘のように,私以外は参拝者は誰もいない状態である。両寺の間はそれほど離れているわけではなく(もっとも,私みたいなバスと徒歩の者にとってはひどく離れていますが),自家用車だったら苦労しないで両寺共回れると思うのだが,同じ33観音といっても,ブランドの差なのかと思ってしまう。本堂前の両脇には胴長で笑っている駒犬があるので,思わず撮影する。撮影していると,ようやっと1組の参拝者が来る。本堂の右の少し上がった所にも建物があるのでそちらも見る。
14:08ここを発つ.ここより,ドドメキバス停まで歩きである。お寺の隣に無人販売スタンドがあるのでのぞくと,自家製の梅干しが10個位で100円と書かれていたが,減塩10%と書かれていた上,色も良くないので買うのを止める。少し歩いて道が大きく右に曲がる所を曲がらずに直進する道に入り,下り坂をドンドン歩いて,14:32ドドメキバス停着(それにしても,変な名前ですね)。しかしながら,バスは10分前に出たばかりで,次のバスは50分待ちの15:21である。待っていても仕方がないので,高崎方面にしばらく歩いて暇をつぶすことにする。再び歩き始め,15:00清水屋バス停前着。これ以上は持っている地図に出ていないので進むことを諦める。
15:26榛名湖発高崎行バスは定刻より2分遅れで到着する。既に17名が乗っており,私を入れて18名となる(勿論,このバス停で乗ったのは私1人である)。先程のバスの2倍以上の乗車率である。そして,市内に入ると乗客は更に増え,ついには座席のほとんどが埋まるようになる。15:52バスは終点の高崎駅に着く。
上野行きのキップを購入しようとしてオレンジカードを2枚入れるが(オレンジカードは勿論,旅行の時の記念として購入しているものです),カードを使う場合は上限が1620円とかで,1890円の山手線までのキップが購入できないので,結局上限の1620円のものを購入する。上野行普通列車は16:10に発車する。私が乗った車両はロングシートだが(前の方の車両はボックス席でした),乗客は合わせて20名程である。しかしながら,徐々に増えて来て立っている人もいる状態となる。車掌が来たので先程と同様に270円払って,山手線内までのキップに区間変更してもらう。車窓より夕焼けが見える。明日も晴れなのであろうか。定刻通りの17:58ようやっと上野駅に着く。ここより山手線経由で家に18:17に戻る。
本日はさわやかな快晴の上,目的のお寺2つに行くことがでけて大満足の日でした。これで,北関東は日光の中禅寺湖のそばの中禅寺だけとなりました。後は茨城県の2寺が1日,千葉県の3寺が2日で,最低4回行けば全部回ることができそうです。うまくいけば今年中,おそらく来年春までには33観音全てに行くことができそうです。
前ページ
Home(gozaru)
坂東・秩父・西国33観音巡礼目次
Home(coocan)
次ページ